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Channel: 死ぬまで生きよう!
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五賢人の結婚観 ①

結婚が何であるかは結婚してみて分かること。これは自分の体験だが、誰もがそうではないだろうか。結婚しないで結婚が何かを観念程度の理解は可能だ。体験しても絶対に分からぬもの、それは「死」ではないか。もっとも、死を体験するといわない。臨死体験というのはあるが、彼は死んでいない。あくまで臨死であるから死の体験談とは言い難いが、稀有な体験だけに重宝される。自分にとって結婚は何であったか?現在も婚姻中であるから...

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五賢人の結婚観 ②

現代は女性の自立の時代。五十年前の林田の女性自立論についての記述は、今の時代にあってはただの憂慮に過ぎなかったようだ。堀も林田も明治生まれの人間であるが、頑固で硬直さのない思想ゆえに、自分が賢人と仰ぐ人達である。彼らはあくまで男の視点で、結婚を夢物語として描かない。堀の著書『恋愛と結婚』は女性向けだが、以下の率直な文には女性からの反発が予想されるが、結婚に対する心構えを現実論としてやさしく諭している...

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五賢人の人生観 ①

「生きる意味」について林田茂雄はこのようにいう。「『どう生きるか』と考えるより、『どう楽しむか』と考える方が現実的で、『どう生きるか』などいくら考えたところで仕方がない」。これらから林田は、どう生きるかと人生をどう楽しむかを同じとし、「これを別のもののように考えさせようとするのは、私たちから人生を楽しむ権利を奪いつづけようとしている人たちの謀略である」といっている。「どう楽しむ」だけが現実的なのでは...

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五賢人の人生観 ②

一般的論として我々は人生の素人である。生きるということは分からないことだらけで、めぼしがついたころにはお迎えがくる。だからと手をこまねいている訳にはいかない。そこでどうするこうするとなった時に、凡人には賢人という支えが必要だが、聖人を必要の人もいる。「一番でなきゃいけない」ということでなければ賢人で十分だが、どれだけ吸収できるかにかかっている。いつの時代に生まれてくるかは選べないが、いつの時代に生ま...

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五賢人 亀井勝一郎 ①

亀井勝一郎は明治40年(1907年)2月6日、北海道函館市に父喜一郎・母ミヤの長男として生を受けた。昔で言うところの家付き娘 (婿取り)...

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五賢人 亀井勝一郎 ②

当時、全国に広がる左翼思想運動思想は慨に山形にも入っており、勝一郎は、「山川均の『資本主義のからくり』というパンフレットを読み、共産主義との対決が念頭にあった」と書いている。"富める父"からの十分な仕送りの元、瞬く間の三年間を終えて大正15年、19歳で東京帝国大学文学部美学科に入学する。「文学部を見渡し、美学が芸術と一番関係がありそうで」との理由であった。大学入学早々の(大正元年)1926年、中野重...

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五賢人 亀井勝一郎 ③

太宰の情死事件からおよそ70年…、妻・美知子に宛てた太宰の遺書には、「誰よりも愛していました。小説を書くのが嫌になったから死ぬのです」とある。小説の行き詰まりへの深い苦悩、体調の不調や病苦、愛人富栄の自殺強要など、入水心中の原因はさまざまに取り沙汰されており、勝一郎のいう無理心中説も憶測の域を出ないが、富栄による美知子宛の遺書には以下のように書かれている。「修治さんはお弱いかたなので、貴女やわたしや...

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五賢人 亀井勝一郎 ④

亀井の膨大な著作の中で、『愛の無常について』、『青春について』などが多くの読者を持っているのではないか。あくまで推察であるが。『ニ十歳の原点』の高野悦子の1967年7月15日の日記にはこう記されている。「亀井勝一郎の『愛の無常』をぺラッとめくって読んでみたら、“人間とは何であるか”とか、“いかなる政治的党派、思想的立場をとろうと各人の自由であります。しかし自由の最大の敵は自分自身であることに気づく人...

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今さらながら、情死と心中

太宰が玉川上水で自殺したのは1948年6月13日。遺体の捜索が難航し、遺体発見は6日後の19日。この日はくしくも太宰の誕生日でもあったことから、6月19日を太宰を偲ぶ、「桜桃忌」と名づけられた。昨年は没後70年記念で全国各地で様々な催しがなされ、太宰の人気の高さを物語る。「桜桃忌」の命名は、太宰と同郷である青森県出身の作家今官一よるもの。亡くなる前月の太宰の短編『桜桃』と、彼の好物のサクランボにちな...

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五賢人の死生観 ①

「死に意味があるように、生にも意味がある」という人がいる。「無意味」という言葉が存在するのは、「無意味」という事実があるからだが、意味のあることを無意味とし、無意味なことを意味あるとすることは世の中に山ほどある。そうしたすべてを意味付けと呼んで何ら差し支えないだろう。なぜなら、意味と無意味は相対性にあって人によって変わり、普遍的とは言い難い。歴史の中で、「彼の死は意味のある死だった」というのはしばし...

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五賢人の死生観 ②

死が何かを永遠に知ることはできないが、老いが何かは老いて分かる。多くの人は老いとか加齢についてネガティブなイメージを抱いており、事実、高齢化社会の示す問題は暗い陰鬱な者は多い。最近とみに発生する高齢者の自動車運転事故には、同情さえ沸き立つが、高齢者の判断力の鈍化や健忘性は否定できない事実である。さらには知能検査上の成績低下や身体的動作性の低下も著しく減衰する。「老年期こそ人間一生の生きざまの果実であ...

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「自分以外はバカ」という人間

感情的になって他人をどぎつい言葉で批判する物書きがいる。そうした挙動はベストセラー作家といえど、三文文士に劣らぬ品位の無さである。世俗の些事雑事に口出しし、他人をあげつらうのが余程好きなのは伝わるが、暴言を吐く、他人を貶して自信を奪うなど、自分の思うがままに事を運びたい、あるいは全てを支配したいなどの振る舞いをする人間をこれまで幾人も見てきた。他人への攻撃で優越感に浸りきって自己満足をするのはいじめ...

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「自分以外はバカ」の時代

ノンフィクション作家の吉岡忍氏は、2003年7月9日の朝日新聞に、「『自分以外はバカ』の時代」という小論を寄せている。氏はここ数年来、この国から地域社会と企業社会が蒸発し、人々がばらばらに暮らすようになったと指摘する。地域と企業は戦後の半世紀のなかで、良きにつけ悪しきにつけ、この国を経済大国に押し上げることに寄与したクルマの両輪であった。ところが近年、地域や企業では、「自分以外はみんなバカ」という罵...

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賢い人とは ①

賢人の書を読んでも賢人になれない。アランの『幸福論』に「汝自身を知れ」とあり、「自分が自分にとって最大の敵」と説明するが、人は他人に厳しく自分に甘いのが一般的だ。即ち自分の最大の敵は自分であり、自分の欲は他者への奉仕より激しい。これを認めるところが、「自分を知る」ことになる。知ってどうするかの前に知ることによる恩恵はある。必ずや生きる力になるはずだ。自分を知ることで己の欲を当然とするか、醜いと感じる...

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賢い人とは ②

「あの人は賢い」、「彼は頭がいい」などの言い方がなされるが、それぞれの人のなかには「賢い」の基準があるのだろう。受験学力と地頭の良さとは区別されるが、一般的に地頭といわれるのは知識の多寡でなく、論理的思考力やコミュニケーション能力などをいうのは、科学的にもあきらかである。文章を書くにも論理的思考を磨くためと思えば苦にもならず、コミュニケーションに勤しむ人も同様だ。しかし、賢い人間を目指すというのでは...

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賢い人とは ③

「賢さ」が何であるか、正直分からない。しかし、「賢く生きたい」と世の中での実践を頭に描いてみれば、どう生きるのが賢いのかが見えてくる。つまり、実践に即した賢さこそが生きる上での有用さではないか。ただ賢くなりたいからとやみくもに勉強するとか、読書をするとか、講演・講話を聴きに参じるとかというではなく、生きる上での様々な知恵が賢さであるのが分かる。自分を知ることが賢い人だといった。いったはいいが、自分の...

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賢い人とは ④

2019年5月21日(現地時間)、第72回カンヌ国際映画祭で新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を世界初上映し、スタンディングオベーションを受けたタランティーノ監督。その後行われた記者会見では、監督とともに主演のブラッド・ピット&レオナルド・ディカプリオ、そしてマーゴット・ロビーも出席した。そこである女性記者が以下の質問を監督に直撃。「マーゴットは主演級女優なのに彼女のセリフは少なか...

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賢い人とは ⑤

人間の「賢さ」について思考をすれば色々思い浮かぶが、場面、場面で機転の利く人間を「賢い」とするのは間違いなかろう。「きてん」を検索すると、「気転」と、「機転」があり、それぞれの意味は違っていた。「気転」とは自分以外の誰かに優しくすることを指す。優しくする際にも、他の誰かにこうしたほうがいいと言われてするのではなく、自らの意志で行動することが大事である。例えば、電車で座席に座っている際、目の前にカップ...

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賢い人とは ⑥

諸葛孔明は『三国志』の主要人物として有名。「三顧の礼」で蜀に迎えられたが、それほどに傑出した人物であった。彼の智略・策略は随所にみられるが、三国のそれぞれ勇たちも劣らぬほどの人物だった。魏の曹操は術策によって人を操縦し、蜀の劉備は情で人と結ばれ、呉の孫権は意気によって人を引き寄せた。この三者を兼ね合わせたのが孔明であろう。彼には人事に関する名言がある。「人のために官を択(えら)べば乱れ、官のために人...

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「死にたいなら一人で死ぬべき」の危険性 

川崎市多摩区で発生した19人の男女死傷事件で、とあるソーシャルワーカーのコラムがいち早く掲載された。社会的弱者を救うのがソーシャルワーカーの仕事で、彼らは一様に、「無差別殺人などの犯罪を防ぐには、すべての人が希望を持てる社会にすること!」との考えが軸にある。無差別殺人事件加害者心理は、「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」などが多い。11年前の「秋葉原無差別殺傷事件」、18年前の「附属池田小殺傷...

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