自己変革は「可」
先に書いたことだが、自分の人生の最大の転機は中学1年の時、何気にMに突き付けられた一言だった。それまで自分という人間を客観的に見たことなどなかったが、彼の発した一言で自分がどういう人間であるかを知らされた。刃を突き付けられるほどにショックだったが、もしあの時、Mを蔑み、見下げていたなら、今の自分はない。批判を素直に受け入れる柔軟さが幸いした。それまで誰も言わなかったことをMが言えたのは、彼がクラス一...
View Article他者から受ける被害も自己の責任
人間は、隠匿している本心をつかれると微妙に反応するもので、つまり、それが虚栄心や自尊心が見透かされた時の反応である。『イワンのバカ』という面白い話がある。読んだ人もいようが、読んで忘れた人もいよう。中身は忘れても要旨を理解してる人もいよう。童話や寓話は細々した内容より大意が大事で、『舌きりスズメ』しかり、『桃太郎』しかり…『傘地蔵』、『浦島太郎』、『こぶとり爺さん』などが、西洋では、『マッチ売りの少...
View Article不倫は宿世ゆえに仕方がない?
夏、盛り。気づけばセミの大合唱。うるさいけれども夏の風物詩。長いこと地中でくらし、殻を脱ぎ捨て必死で鳴くセミの声に耳を傾けることもあるが、やはりクマゼミの声に魅了される。確かに奴はカッコよかった。アブラゼミなんか自慢にならない、やはりクマゼミを採らなきゃ。トンボで言えばヤンマ、オニヤンマ、蝶で言えばキアゲハ、クロアゲハであろうか。子どもはなぜセミを採るのか?思い出してみた。ビギナーとしての一番の理由...
View Article人間は成長しなければならないが…
男は若い時に実年齢より老けて見られたいもので、大人になりかけているときはむしろ大人として認知を得たいものだから、自身に残している幼児性や幼児的特徴を隠そうとしたりする。大人と子どもの違いは多だあるが、一例として大人は基本的に新しい情報を引き出すような質問を子どもの時ほどしなくなる。慣れないものに出くわしても冷静であったりする。「なぜ?」、「何のために?」、「どうすればよいのか?」などと、子どものよう...
View Article成長することは愉しいこと
成長することを、「大人になること」などと言ったりするが、これは正しくない。成長し損なった大人や、出来損ないの大人は沢山いるから便宜上、「大人」と「小人」を分けているに過ぎず、大人が子どもの範というわけではない。「大人になる事は難しい。親になる事はさらに難しい」などという。20歳過ぎれば大人、子どもができれば親、というなら事は簡単だ。子どもの頃、大人は立派に見えた。お年寄りはさらに立派に見えた。ところ...
View Article成長なくて信頼関係はできない
信頼とは真実の関係の中で生まれる。真実を価値とするのは嘘を無価値とするからで、そもそも真実そのものに価値があるというのではない。真実はふつうに当たり前に存在するものだが、世に嘘が蔓延する昨今においては真実が価値を持つ。道徳的価値も同じようなものだが、誤解を怖れずいうなら、道徳を守るとは、自立できない人間の弱さを現わすにすぎない。未成年者や子どもを道徳的に厳しく躾けるのは、未成年者や子どもが未熟である...
View Article嫌なことを嫌と言える正直さ
当たり前のことだが、自分以外は他人である。祖父母や親兄弟や、息子や娘であれ他人である。ここでいう他人とは、肉親と肉親外の意味ではなく、自己と他者という意味での他人だから、肉親は他人ではないのでは?とならない。したがって、社会というのは自分と他人でできており、そうした他人と自分との関係を人間関係という。が、他者と関わらなければそれにあらず。職場の人間関係、近隣やサークルや趣味、夫婦や恋人や親子、不倫相...
View Article嘘から出た真
嘘をつくのは実は難しい。場当たり的嘘ならなおのことで、ボロが出るのはついた嘘を忘れているからだ。矛盾を指摘されて、「そんなこと言ったっけ?」などはバカのつく嘘で、利口な人間はついた嘘をしっかり覚えている。もっとも、矛盾を指摘せず追い詰めたりもせず、「こいつは嘘をついているな」と腹の中で即断し、黙っているケースの場合が実は多い。コロコロ変わる嘘をいちいち指摘していてもしょーがない。年端もいかぬ子ども時...
View Articleまともな「言い訳」などない
言い訳とは、「何らかの事情で窮地に追い込まれたときに思わず発してしまう言葉、表現」 のこと。 大企業であれ、中堅中小企業であれ、どのような業界であろうが、...
View Article人間理解の難しさ…
およそ人間について、どれだけの思考を持って推し測ろうとも、人間を理解することは至難である。ゆえに人間は偉大であり、反面愚かな生き物でもある。人間は、人間が人間であるという尊厳を、いったいどこで保てばいいのだろうか。神が人間を苦しめるのか、人間が人間を追い詰め、苦しめているのか…。無神論者の自分にとっては、いうまでもない後者である。人と人はいい出会いもあり、よくない出会いもある。いい相手、よくない相手...
View Article言い訳は「嘘」、説明は「真」
「集中講座」とは、ある期間限定的・集中的に何かについて考えたり、学んだりすることをいい、短期集中講座ともいう。人間の思考はさまざまに分散されているので、集中することで集中力が呼び起こされ、効果を高めることになる。ドイツ文学者でながらく早大教授を務めた子安美智子が、先月2日83歳にて他界した。子安は日本にシュタイナー教育を紹介したことで知られている。...
View Article主観・客観は意識すべきでない ①
世に偉大な人間はいる。実存する人間にも架空の人間にも偉大な人は存在するが、狭い社会で生きる我々にとって、そうした人物を伝記で読み、小説で知ることになる。子どもが、「尊敬するのは両親です」というのも他愛ない子どもらしい感性だが、入社試験の面接でこれを言うのは羞恥とされるだろう。決して両親が悪いというのではなく、思考があまりに狭隘である。インターネット創世期ころ(当時はパソコン通信といった)に、「実在の...
View Article主観・客観は意識すべきでない ②
京都・東山の麓にある、「哲学の道」は、銀閣寺橋から若王子橋までの疏水沿道で、約2km続く散策路である。哲学者の西田幾多郎らが好んだことから、「思索の小径」と呼ばれていたのがいつしか、「哲学の道」と呼ばれるようになった。そこには西田幾多郎の歌碑があり、「人は人、吾はわれ也、とにかくに吾行く道を吾は行くなり」という西田の人生哲学が刻まれている。これは西田の名言とされているが、このような当たり前の言葉でも...
View Article日本人がバカに見えてしまう
誤解を招く言い方だが(という前置きの要不要はともかく)、日本人の頭の悪さの要因はどこにあるのだろうか?ノーベル賞を授与された日本人も沢山いるではないか?彼らは頭のいい人たちでは?といわれれば、もちろんバカにノーベル賞が取れるものではないが、科学者というのはそれ以上に地道な研究態度が評価されることになる。頭が良くても情熱がなければただの人。「天才とは99%の努力」といったエジソンの言葉を思い出すが、寝...
View Article暗証番号は死んでも教えない!
新潟市の女性が約2億2000万円をだまし取られる特殊詐欺事件があった。新潟県内の特殊詐欺事件としては過去最高の被害額。被害にあったのは新潟市に住む70歳代の女性。警察によると去年12月、「個人情報センター」を名乗る男から「個人情報が流出した」という電話があり、混乱した女性は相手の求めに応じてキャッシュカード12枚を渡し、暗証番号を教えた。口座からは約2億2440万円が引き出され、これは新潟県内の特殊...
View Article「人の噂も75日」。メデタイ日本人
国会議員や県議、市議、自治体の首長になるための国家試験のような筆記試験も実技試験はない。よって、誰でも選挙に当選すれば政治家という肩書がつく。元ヤクザであれ、プロレスラーであれ、落語家であれ、寺の坊主であれ、前職が政治に関係なくとも選挙に受かってバッヂをつけたらその日から政治家である。元アイドルグループ今井絵理子も政治家である。今井絵理子は本当に政治家なのか?自分はそうは思わない。志がなくとも立候補...
View Article核を持てば、アリもスズメバチ
早朝からカラスがけたたましく鳴いていた。カラスが鳴くと、「イヤな気分」、「イヤな予感」がするのはなぜだろう。とりあえず6時半頃に起床、テレビのニュースで驚いた。北朝鮮が、日本時間29日午前5時57分ごろ、平壌の順安付近から日本海に向けて飛翔体を発射したとのことで、その後、飛翔体は弾道ミサイルで日本の上空を通過したことが明らかになる。発射されたミサイルは29日午前6時12分頃、3つに分離し、いずれも襟...
View Article日本に国家意思はあるか?
遅寝・遅起きは若さの特権か。気づけば日付を超えて、2時、3時でも目はらんらんとしていたし、床に入れば火事で身が燃えても目が覚めないくらいの爆睡である。朝はといえば、たとえ1分、1秒たりとて長く床に入っているなど、人の「若い」というエネルギーは、何をも怖れぬバイタリティを感じる。『若いってすばらしい』という歌は若さの息吹に溢れている。年をとると早起きは苦痛でなくなるどことか、6時には当たり前に目が覚め...
View Article「優しさ」の嘘と本当
20代OL200人アンケート結果にみるダントツは、やはり、「優しさ」である。3高(高学歴、高身長、高収入)は昔話になってしまった。やはりあれはバブル時代の遺物だったのか?明確な年月は規定できないが、1992年頃からバブル経済は終焉した。それによって物事に対する価値観も変わったことで、女性の男選びの基準も変わったようだが、「優しさ」上位は動かない。ついで、「共通の趣味」、「将来性」と続く。「学歴」や、...
View Article南北朝鮮・米中関係・朝鮮戦争 ①
北朝鮮にとって韓国という国はない。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)政府は、自国や自民族の呼称として、「朝鮮」を用いており、韓国を主権国家として正式に承認していないため、韓国政府が実効支配している地域の名称を用いて南朝鮮と呼んでいる。一方韓国は、1948年8月13日、李承晩の大韓民国政府樹立宣言まで、自国や自民族の呼称として「朝鮮」が用いられていた。韓国にとって敵対する北朝鮮が半島全土の呼称として、「...
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