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言い訳は「嘘」、説明は「真」

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「集中講座」とは、ある期間限定的・集中的に何かについて考えたり、学んだりすることをいい、短期集中講座ともいう。人間の思考はさまざまに分散されているので、集中することで集中力が呼び起こされ、効果を高めることになる。ドイツ文学者でながらく早大教授を務めた子安美智子が、先月2日83歳にて他界した。子安は日本にシュタイナー教育を紹介したことで知られている。


当ブログにも書いたが、シュタイナー教育を実践するシュタイナー学校はエポック授業で知られている。エポック授業とは、毎朝、最初の2時限(100分間)同じ教科を3~4週間にわたり集中的に学ぶ。このことで子どもたちは、「次の時間は算数、その次は社会…」と、絶え間なく別の領域に放り込まれることなく、落ち着いて一つの教科を集中的に学び、深めることができる。

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エポック授業で扱われた教科はしばらく間をおいたのち、再び授業で取り上げられる。こうすることで学んだことが休んでいる期間に子どもの内面で消化され、深く受け止められることになる。シュタイナー学校は12年一貫教育だが、最初の8年間を一人の教師が日本でいう中2までずっと持ち上がりで受け持つ。どの授業にも教科書がなく、テストもなければ通信簿には点数がつけられない。

とまあ、シュタイナー教育はともかくとして、集中力を養うには集中するのが良いと言いたかったわけだが、話は変わって、「この世は一体何でできているのか?」についてはさまざまに言われるが、「物質は原子、社会は人間関係」ともいえるし、「無と有でできてる」というのも一つの答え。釈迦は「この世は無常」といった。無常とは、常ならぬということだから、常に変化を止めない。

仏教語の、「色即是空・空即是色」という言葉は決して難しい意味ではなく、全てのものは色がついて見ることができるが、空気に色はなく見ることはできない。「色即是空」の色とは見えるもの、空は見えないものを表す。それが同じであるというのは、見えるものは見えないものからできている。つまり、形あるものは必ずその形を作っており、現代人は原子といい、釈迦は空といった。

「色褪せる」という言葉がある。「色」つまり、「物質」は、「褪せ」てしまうもの、つまりは無常なるもの、消えて無くなるもの、といっている。したがって、「色」は、つまり物質は、実在するものではないということだ。「この世は何でできている?」について自分の考えは、この世は、「嘘」と、「真実」でできているとした。同じ記述を探したが、そのように述べるものは誰もいない。

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いてもよさそうと思うが、それほど特異な考えでもあるまいに…。だから、嘘と真実について思いの限りを集中的に書いた。「言い訳」も嘘が多いのではないか?嘘をついてまで自分を正当化しようとする人間の浅ましさ、どこが偉大であろう。「言い訳」に対して、「説明」は真実の場合が多い。起こった事実を(自らの都合で)否定するのが言い訳、あった事実の誤解を説明で晴らす。

これが一般的な、「言い訳」と、「説明」の用法だろう。自分の経験でいえば、ここにも書いたことがあるが、探すのも大変なので改めて書くが、入社後数か月の女子社員が自分と関係を持ったと流布していた。当人(自分)の耳には全く入ってこなかったが、ある日上司に呼ばれて正された。「君は〇〇と関係を持ったと耳にしたが本当か?」といわれた時の驚きは今でも忘れていない。

「ない」ものを、「ある」といわれた時、人間は驚くしかない。特に性的関係を持ったなどといわれなき風評には驚きとその後に笑止となろう。文春の記者が宮迫に突撃取材をしたのが映像で流されたが、自分は宮迫のアクションのワザとらしさに笑えてしまった。とぼけて否定するさまが「マンガ」である。自分の場合はまったくの虚偽であったから、言われた時は、「えーー?」の声しかなかった。

その次にどう言ったかは忘れたが、「誤解」という言葉は言ってない。ようするに、誤解も糞もないし、誤解を受けるような行為は何もしていない。ただ、彼女がなぜそのような嘘を言うことになったかに心当たりはあった。自分を陥れるためというのではなく、誘いを断った返報感情であるなら理解はするが、その程度のことを根に持って、関係したなどと言いふらすのは理解不能。

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上司に説明するもなにも説明のしようがない。説明する材料がない。だから、「あり得ない、大嘘です」というしかない。「ホテルには行ったけでやってません。潔白です」などの状況すらないが、もし肉体関係が事実であったなら、言い訳をしたのだろうか?自分の性格ならそれはない。「バレましたか?本人がそうだと言ってるなら反論の余地もないですね~」という。

別に社員規則違反をしたわけでもない。あった事実を自分の利害に結び付けて否定するなど、キン玉のない人間だろう。上司は自分の言葉というより、表情や反応から虚偽と読み取ったに違いないが、「なぜ女子社員がそんな嘘を?」というのは自分と共通の疑問である?おそらくその言葉は言われた気もするし、「さあ、分かりません」と答えたような気もする。そういうしか言葉はない。

余りのバカバカしさに女子社員をとっちめるとか、意図を聞く気も起らず以後は無視した。確定している嘘を問い詰める必要はどこにもない。周囲がそれを信じていようが、自分の何に影響もない。自分は交際している女から何かを疑われたりした際、否定をしないことが多かった。「お前がそう思うならそれでいい」で終わる。勝ち気な女は面倒くさいから、それでは収まらない。

「何でよ!違うなら違うっていえばいいじゃない。何よ、その言い方!」と、小うるさい。以前は、ないことは、「ない」とか、「違う」とか言ったりもしたが、「嘘でしょう?」、「下手な言い訳しないで!」とか、言われると腹が立つ。自分の平安のためにも、「勝手に思ってろ!」と相手にしない。相手の言い方にもよるが、品のない一方的な言い方には反論する気すら起こらない。

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「そんな言い方ないんじゃない?」という女にこう言って口を封じたことがある。「人はお前の望んでるような返答をするとは限らないんだよ。言い方が気にいらないというのは、人を自分の思い通りにしたいという傲慢さの現れ。悪いけど、俺はお前の自由にはならん」。他人の返す言葉にいちいち文句を言うではなく、それに対する反論をすればいいことではないか?

「そんな言い方はしないで」は余計なセリフだろう。こういう小うるさい女は、母親のこともあって気持ちが萎える。気持ちが萎えればナニも萎える。プラスの人間関係とはいえない。話の途中でいきなり感情的になる女に、男は心を塞ぐだろう。話が感情的になった時点で火に油を注いでも仕方がないと考える。こちらが冷静になって、相手もそうなることを望むしかあるまい。

人間関係は二人で作るべきもの。性格が合う、合わないと即断するより、合わせようとすることも必要だから、ヒステリー性向の女が、「私に合わせてよ!」といわれたとしても、それは無理というもの。女が怒りまくっているとき、男が冷静であることが余計に腹が立つというなら、どっちに問題があるか考えさせるしかない。互いが茶碗やコップを投げ合って、そんなに怪我をしたいのか?

近年はキレる男というのか、DV問題が言われているが、冷静であることに不満であるなら、荷物まとめて出て行ってもらうしかないだろう。「感情的になるためにはどうすればいい?」そんな本は出回っていない。感情的な人間、普段から大口叩く人間は、ここぞという時に弱腰が多く、普段から冷静な人間は、ここぞという時に力を発揮する。「あの人は怒ったら怖い」というように。

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冷静でいるということは、冷静にものを考えているということで、冷静に考えない人は拙速であったり感情的になって事を仕損じる。「孫子の兵法」でいう、相手を知り、自分を知ることが望まれる。小うるさい女相手にゴチャゴチャ言い合いする男もタマ無しである。キャンキャン吠えるスピッツを相手にしないシェパードでなければ、頭からがっぷり噛みつかれたらシャレにならん。

お盆に久々実家に帰り、母と二十年ぶりくらいに顔を合わせた。「あんた、元気そうだね」と、自分の方から声をかけたら、いきなりこう返された。「なんなら、その顔は?」。主語も述語もない、投げやりな物の言い方は相変わらずだが、一体何を言おうとしているのか不明。喧嘩腰の物言いはいつものことだが、「一体、その顔は何だ?」と正しく言われても意味がわからない。

しばらくして、「まるで土人じゃないか!」でやっと意味が分かった。日焼けして顔が黒い事をつっけんどに言ったようだ。20年ぶりに会う我が子への第一声がこれか?あらたな感慨に襲われる。「あらあら、随分と日焼けしているけど、どうしたこと?」、そんな母をいつも夢見ていた自分である。それなら話も弾もうというものだが、いきなり喧嘩を売られ、20年ぶりに気分を悪くした。

話をする気も失せ、積もる話もないのは目に見えていると、僅か10分足らずの実家を後にした。家を出た時の、「この人と居るだけで精神がかき乱される」という、あの時のまんまが再びよみがえる。優しい心を持ち合わせない人間は、永遠に優しい言葉を口にすることはできないのだろう。同様に優しい心の持ち主は、人をないがしろにする言葉を永遠に口にすることはない…

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