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Channel: 死ぬまで生きよう!
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背き背かれ、振り振られ

「歩くだけで病気の7割は予防できる」と医師がいうように、ウォーキングの効果は大きい。それ以前に、人間が歩かなくなったことが問題だということに多くの人は気づいていない。当たり前のようにクルマに乗り、当たり前のように、自転車やバイクを使う。バスや電車などの交通機関も、当たり前のように存在するし、遠方には当たり前のように新幹線だ。新幹線を使わなければいけない距離なのに新幹線を使って批判されることはないが、...

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親の事は親に習え、子の事は子に習え ①

「竹の事は竹に習へ、松の事は松に習へ」と言うが、これは松尾芭蕉の言葉である。彼の研ぎ澄まされた感性は、実践主義からもたらされている。松のことを知りたいなら、松に触れること。竹も同じ。それをしないで知ることは出来ない。と、戒めている。「机上の空論」という言葉も同様で、実践と思考は違うということ。これが同じなら、実践などいらない。行う必要もない。「親の事は親に習え」の意味を理解できる人は、一を聞いて十を...

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親の事は親に習え、子の事は子に習え ②

『福翁自伝』は中2で読んだ。『幸之助自叙伝』は小6だった。おそらく夏休み感想文の課題図書だったろうか、賞をもらったのを覚えている。それもあってか、松下幸之助は自分にとって最大の尊敬する人となったのがいかにも子どもらしい。野口英世の伝記も同様、感動しない子どもはいないだろう。後に幸之助が二重価格問題で叩かれたとき、人間観に新たな視点を持つ。偉人伝説や自叙伝などの児童図書の多くは、別の意図で書かれている...

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親の事は親に習え、子の事は子に習え ③

女のズルさは普通は隠すものが、「女(自分)はズルい」と平気でいう女は新鮮だった。この女の数々の言葉が頭に残っている。普通は口にしない言葉ゆえに残っている。「印象深い」とはそういうことをいう。女の情緒不安定は、生理に支配されたもので、男はそれを許すべしと渡辺の言葉は理解に及ぶ。彼のいうヒステリー女についての考察も、大いに参考になった。情緒障害としてのヒステリーとは、その刺戟によって自分がいかにショック...

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親の事は親に習え、子の事は子に習え ④

ある日の母と娘の喧嘩である。喧嘩というより言い合いが正しい。どこの家庭にもある日常だ。長女が5年か6年生くらいだった。「お母さん、また机の引き出しをアサッたでしょう。勝手に人の机の中を見ないでくれる?」、「あら、どうして分かったの?分からないように見たのに…」、「ちゃんと目印をつけてるし、すぐに分かるんだから…」、「いいじゃない、別に見たって!」この後も言い合いは続いたが、二人のやり取りは自分にとっ...

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管理教育と主体性 ①

我々は戦前の、「修身教育」世代ではないが、「決まりは守る」、「年長を敬う」、「親の言いつけを守る」を厳しく教育された。それでも地域によって硬軟あり、儒家思想が厳しかったのは愛知県、山口県、愛媛県と言われていた。愛知は三人の天下人、山口は三人の宰相を出した保守王国であり、愛媛も、「自民にあらずんば人にあらず」と言われている。保守とは排他的をいい、革新的なものを嫌うこと。愛知の若者が保守的なのは、「トヨ...

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管理教育と主体性 ②

さまざまな色が混じり、溶け合って一つの色になるという考えは、日本人のような単民族社会にあっては、皆が黒い髪、黒い目、黄色い肌であることからして育ちにくい。したがって、森山氏の三男についても、校則を承知で入学し、誰もが守っているのに自分勝手とする非難は当然にあった。が、丸刈り強制が憲法違反ということには意識を払わず、規則違反を非難する。なぜに丸刈り強制が憲法違反なのか?頭髪は身体の一部であり、髪形は本...

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管理教育と主体性 ③

吉田秋生の、『海街diary』も映画化されたが、『櫻の園』も、『海街diary』も、映画を見終わった後で原作を読む。漫画好きは映画はダメといい、映画好きは、原作漫画をまともに読めないほど映画のインパクトが強い。『櫻の園』は今でも時々見たくなるほどに秀作で、色あせない作品だが、30年近くも経てば登場人物のおばちゃん化は仕方のないところ。芝居を感じないドキュメント風セリフ回し、男にとって禁断の女子高の日...

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尾張と三河

愛知県の特に三河地域の公立小中学校には、優秀な工員になるための通過儀礼が数多あるといい、それほどトヨタ依存の地域である。部外者には分かりかねるが、中でも最大の特色と言われるのが集団登校で、「協調」や「和」の重視といった、チームワークや団体責任を重んじる点では有意義でも、各々がバラバラに登校するのと比べてロスタイム生じるはずだ。トヨタイズムはなにより組織のためのものだから、組織として機能しなければ個人...

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安芸と備後

尾張と三河といえばかつての律令国の中でもっとも有名であろう。信長、秀吉、家康を配したことからも、日本一有名ではなかろうか?日本人で尾張、三河を知らぬ者は、おそらく相当のバカではないかと考える。それに比べて安芸・備後と言っても、「それってどこ?」が一般的で、知る人が稀有といえる。「安芸の宮島」といえば多少は頭に浮かぶはずだ。その宮島が何県にあるかを知らない日本人は、多少バカ(相当バカは気がひける)であ...

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愛知と広島

共通点はいろいろあるが、何と言っても愛知のトヨタ、広島のマツダであろうか。神奈川の日産、静岡のホンダとは誰もいわない。もっともホンダは東京に本社を移している。鍛冶屋の息子だった本田宗一郎は、1946年に本田技術研究所(後の本田技研工業)を浜松に設立した。ホンダの発祥地が浜松というだけで、工場のある三重県・鈴鹿のイメージが強い。豊田も松田も松下も苗字を社名にしたが、井深大と盛田昭夫の東京通信工業株式会...

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他人の不幸は見えにくい

人間がいろんなことを考えるのは、考える力があるからだ。犬や猫だって考える能力はあろうが、残念ながら彼らが何を考えているか分からない。ただ、ライオンやチータが、餌を捕ろうとするところを眺めていると、いろいろ頭を使っているのがよくわかる。彼らは誰からも教わらないが、親のやり方を見よう見まねで身につける。言葉がないから見て覚える。そのことが、幸か不幸かということはない。見て覚えるだけで100%身につける。...

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他人の不幸は見えにくい ②

事件の被害者、被害遺族、不慮の事故や、震災などで生活基盤を失った人は、不幸に見える。おそらく不幸なのかも知れぬが、一時的な不幸や幸福ならいくらでもある。誰にでもある。一年前は不幸と言いながら、今は幸福という人もいれば、真逆の人もいる。不幸な人、幸福な人は永続的な人をいうのか?でなければ幸福だ、不幸だのという定義に当てはまらないのか?違うな。違うと思う。その日、その朝、目が覚めて幸福を実感する人は、幸...

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他人の幸福も見えにくい

政治家や財界人はいう。「憲法を守り、法の範囲ないで政治や企業運営をして、国民の幸せを考えている」。そうはいっても、自衛隊のどこが軍隊でないのか?企業は違法残業をさせ、過労死対策など労務管理もせず、それで国民に健康で文化的な生活を保障しているといえるのか?軍隊や安保条約の考えを突き詰めると、二つの大きな対立があるのがわかる。一つは、何よりもアメリカとの関係を大事にする。企業は自由に儲けることが大事。と...

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他人の幸福も見えにくい ②

浴槽のコックをひねればすぐにお湯がでる。洗い物をドラムに入れば誰の手も煩わさないで洗えて乾いて仕上がる。山にしばを狩りに行くことも、川に洗濯に行くこともない時代である。便利になったと、つくづく文明の恩恵に感謝しないでいられない。そうして余った時間を我々は何につかっているのだろう?おやつを食べたり、本を読んだり、テレビを観たり…。当たり前の日常に気づくことはないが、はっと我に還ることがあるが、我に還る...

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『群青の夜の羽毛布』 ①

  国中のお父さん お母さん達よ    理解できないからと言って批判は止めなさい   息子や娘達は もうあんたの手に負えないんだ   昔のやり方は急速に消えつつあるなら   新しいものを邪魔しないで欲しい...

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『群青の夜の羽毛布』 ②

大人になると時間の進み方が早いのはなぜだろう。子どものころ、誕生日もクリスマスもなかなか来なかった。断絶の影響か、親から誕生日にプレゼントをもらうことはなく、クリスマスは近所のパン屋の粗末なケーキを買いに命じられる。行きたくはないが、ケーキ食べたさは隠せない。地味で質素な生活はどこの家庭もだが、我が家はあまりに殺伐だった。それでも最大の楽しみはお正月のお年玉である。今の子どもは普段から大金を所持して...

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『群青の夜の羽毛布』 ③

山本文緒を知ったのは毎日新聞「ナビゲート21世紀」という連載記事。上の切り抜きは2000年6月6日付だが、山本を面白い女と感じた。「人間同士の愛と性に絶対はない、という自覚に至る前に考えを止めてしまうと、目の前で他人が幸せそうにしているのを見た途端、いてもたってもいられなくなる」。いい子ぶらない率直なものいいをする彼女が印象的だった。『愛はなぜ終わるのか...

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家族を美化したところで…

誰が決めたか、家庭は安らぐ場所である。子どもも、夫婦も、夫婦の親も同居なら、世代を超えた安らぎの場であらねばならない。ところが、安らぎを阻害する者が家庭にいるのはどうしたことか?あってはならないことだし、「よくないこと」と、誰もが答える。しかし、現実に家族や家庭を阻害する者が存在する。...

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家族を美化したところで… ②

このような表題を目にしただけで、「家族を否定しなくてもよいではないか」という風に捉える人もいる。本を読んではないが下重の講演には、否定的な文言が効かれる。家族に限らず物事は全肯定で成り立っていず、全否定されるものもない。素直に感じ取り、否定されるべくは否定して改め、肯定できる部分を歪めたり、曲げたりで否定するのは愚かなことだ。「美化の必要はない」については賛同するが、家族は大切であり、大事であり、自...

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