「探索心」
ノーベル賞は、ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従い、1901年から始まった世界的な賞のこと。物理学、化学、医学生理学、文学、平和、経済学の6分野で顕著な功績を残した人物に贈られる。ダイナマイトをはじめとする様々な爆薬や兵器の開発・生産で巨万の富を築いたノーベルには、内外から批判の声も少なくなかった。...
View Article「信仰心」
「信仰心」と「宗教心」は似ているようで違う。「信仰」とは神を信頼すること。神の言葉を素直に受け取り、神に望みを託し神に期待をすること。神と個人が親しく交わることで、「信仰心」とは神に繋がること。「宗教」とは一般に、人間の力や自然の力を超えた存在を中心とする観念で、その観念体系にもとづく教義、儀礼、施設、組織などを備えた社会集団を言う。...
View Article「自立心」
読んで字の如く「自」らの足で「立」つことだが、「自立心」などというのは放っていても自然に付くものだと思うがどうなんだろう。自分などはとにかく一人暮らしがしたくて仕方がなかったし、その理由は母親の呪縛から解き放たれたい一心だった。もし、子どもの自立を阻むものがあるとするなら、それは親ではないかと。親が子どもの自立を阻んでいる。...
View Article「独立心」
自立と独立は親戚関係にあるが、自立が、「他者からの援助などの助力を得ず、影響力から離れてひとり立ちすること」であるのに対し、独立とは、「これまで従属的立場にあった者が主体となること」となる。これまで植民地にあった国が、「独立」して新たな国を作るとか、父の仕事を手伝っていた息子が、新たに開業するなどと思考すれば意味の違いを把握できる。...
View Article「好奇心」
『私は好奇心の強い女』というタイトルの映画を覚えている。その映画がなにやらもめていたのも覚えている。それ以外のことは何の情報も頭にないし、いろいろ調べてみたら1967年製作のスエーデン映画で、1968年にアメリカでの上映を巡って裁判問題に発展、知識人たちを巻き込んだあげく最終的に勝訴を勝ち取り、ポルノ解禁の先駆的作品と位置づけられたという。...
View Article「対抗心」
懐かしい、「対抗心」という感情。もう何年も芽生えてない感情だ。「対抗心」とは、互いに勝ちを争って競うことだから、21日解散、12月2日公示―14日投票の衆議院選挙など、対抗馬に「対抗心」むき出しの選挙戦である。各自、各陣営、それはそれは大変なのだろうが、長年味わったことのない「対抗心」で競える機会があるってこと自体、羨ましい。...
View Article「恐怖心」
人は死の直前、感謝や安らかな言葉を置くというのはたくさん耳にしたが、親不幸ながら父親の臨終に立ち会えなかった自分である。父は死ぬ間際に紙と鉛筆を所望したが、震える手で何も書けないままで生き絶えたという。何かを書き残すならもう少し時間的な余裕がある時にと思うが、最後の最後、土壇場まで自分の死を確定していなかったのかも知れない。...
View Article「遊興心」
「遊び心」とも言う。近年の若者は「遊び」という言葉をどのように捉えているのだろうか?自分たちの若い頃は、いささか禁句的な意味合いもあり、あまり好んで使ったり口にしたりはしなかった。「遊び人」とか、「遊び目的」の男女関係とか、ネガティブな意味に使われた。「遊び人間」⇔「真面目人間」、「遊び」⇔「本気」という対義語がそれを物語っている。...
View Article「自制心」
「自制心」と幸せは強く結び付いていることが分かった。「自制心」で損をすることはなく、目標とそれに向けた準備のための時間管理に他ならない。米ミネソタ大学 Kathleen Vohs教授は、414人の中年の男女を対象に「自制心」の強弱をはかると共に、現在と過去における人生の満足感を問う調査をした。その結果、「自制心」の強い人ほど人生に満足していると判明した。...
View Article「饗応心」
「饗応文化」、「饗応の精神」というのはあるが、「饗応心」という語句はない。ないけれども「おもてなしの心」という意味での自分が作った造語として付け加える。「広辞苑」の載せろというのではない。♪もうい~くつね~る~と、お正月~の時節となった。近年はおせち料理も外注になったし、お正月におせちを味わうという事も若い人の間でなくなりつつある。...
View Article「道徳心」
小中学校の国語、社会、理科、算数という正式教科に加えて「道徳」を教科に格上げする試案が、文部科学省の有識者会議でまとまり、2015年度導入を目指している。これまで道徳は正式な教科ではなく、週一回程度道徳の授業を行うことになっているが、決まった教科書はなく、現在は文部科学省が作成し配布している「心のノート」を活用している学校が多い。...
View Article「無関心」
「無気力・無関心・無責任」を称して三無主義と言われたのは1970年頃だった。これにもう一つ「無感動」を加えて四無主義とも言われた。さらには「無作法」を加えて五無主義と広がった。そうして自己中者の多い昨今においては、「無神経」を加えて六無主義と言えなくもない。「無気力・無関心・無責任・無感動・無作法・無神経」、これら六冠を全部所有できると現代人?...
View Article「平常心」
「正常」の反語は「異常」であるが、「平常」の反語は何?「平常時」、「勃起時」だから「勃起」か?バカをいうな!サイズを測ってる場合ではない。書きながらちょっくら考えてみるべ。平常とは平安な状態?「状態」でなく「常」だから意味が違う。そこで文章から考えると、よく耳にするのが、「台風で運転を見合わせていたが、先ほど平常通り運行を始めました」。...
View Article「探究心」
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学が「排卵期」にある124人の女性を対象に行った実験によると、排卵期にある女性は「ピンク」や「赤」の物に惹かれる傾向にあるということがわかった。その確率は「排卵期にない女性」と比較して3.5倍。実験に「ピンク」や「赤」の服を着て登場した女性の77%が「排卵期」にあったというから、偶然にしては驚きの結果だ。...
View Article「冒険心」
子どもの頃によく見た漫画「冒険ダン吉」は、漫画というより厳密には、挿絵に物語の付いた「絵物語」と呼ばれる形式である。ひょんなことから南の島の王となった勇気ある少年・ダン吉が、機転を利かして様々な敵に打ち勝っていく姿は痛快であった。未開の島における樹木や動物たち、そういった自然の素材などもユニークな発想で生かされていた。...
View Article「向上心」
99歳の大学聴講生として話題になった村川信勝氏が、100歳の誕生日の6日前に亡くなった。村川氏は93歳から大学に通いだしたというが、なぜそんな高齢になって大学に通う必要があったのか?小学校時代に関東大震災で被災し、貧しい暮らしを余儀なくされた。卒業後大阪に移り、父親の縫製の仕事を手伝うも「向学心」断ち切れず、夜間の商業高校を受験合格する。...
View Article「功名心」
手柄を立てて名を上げることを功名という。司馬遼太郎の『功名が辻』とは、功名を立てるまでの軌跡という意味。こんにちに「功名心」はネガティブに言われるが、手柄を立て、名を上げるのはいけないことか?「功名心」なく、無欲で世の中に尽くす人は限りなく神仏に近い人間であり、そんな人間がかつても現在もいるのか?「いたはずだ」。いや、「いたと思いたい」。...
View Article「公共心」
「公共心」は分り難い言葉。公共性、公共放送、公共施設、公共料金から理解に及んだほうがいい。我々が暮らす社会は公共性によって支えられ、成立している。街中も路上も会社や学校も、家族が集うリビングルームも、近隣との関係など、複数の人々が集まる場所が社会であるなら、そこには一人一人の公共に対する心が求められ、社会全体の利益になる。それが「公共心」というもの。...
View Article「交錯心」
「○○心」も出尽くし、これにて最後。「交錯心」は耳慣れない言葉ではないが、あまり日常会話では出てこないし、あえて使わない場合もある。ある言葉が会話の中で適切であっても、あえて使わない場合は、その言葉を相手が知らないだろうという判断をするからだろう。判断だから違うかも知れないが、噛み砕いた言葉に置き換えるのは悪いことではない。...
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