「子どものストレス」の行方 ②
事件も事故も数人と交じえただけで多くの人に聞いたわけではないが、中2少女のデュオ自殺、15歳の少女の母殺し、いずれもショックであろうことは聞かずともわかる。本ブログの表題は、「死ぬまで生きよう」で、自殺した13歳の2人の少女も、15歳の娘に殺された41歳の母親も、死ぬまで生きたことになるが、これは「死ぬまで生きよう」の真意に概等しない。13歳と15歳の少女はいずれも被害者であろう。追い詰められたネズ...
View Article「まったく問題ない」という問題
舛添都知事の問題がどんどん膨れ上がっている。海の向こうではトランプが大統領にならん勢いである。単純に舛添とトランプを比較すると、方や貧乏人、方や大富豪である。舛添氏が世間的に貧乏人の類とは思わぬが、やってることは青色申告自営業者が、野菜や米を買ってせっせと領収証を集めてると、同等の貧乏臭さ丸出しではないかと。舛添知事の幼稚園レベルの言い訳を都民はどのように感じたのか?もっとも舛添を知事を選んだのは都...
View Article「まったく問題ない」という問題 ②
舛添都知事の会見だが、ああいう苦しい釈明では疑義が晴れるどころか、不信感を増すばかり。リコール請求がない限り都知事でいれるが、あんな人物が首長なら都民は情けないだろうな。舛添要一といえば強き一辺倒性格で、頭を下げるのをもっとも嫌う印象があり、彼のそういう資質は人相にも現れている。が、会見席では、「不徳の致すところ」と何度も頭を下げた。かといって、相次ぐ問題発覚で失った信頼を取り戻すのは容易でなく、取...
View Article前の彼氏がよかったも~ん
恋人と別れて新しい恋人を持ったはいいが、「前の彼氏の方がよかった」という経験は以外に多いようで、そういう事をいう女は結構いた。「どこが?」と聞けば、SEXだったり、気前のよさだったり…。「前の彼女の方がよかった」という男は記憶にない。そんなみみっちいことは思っていても言わないのが男なのかも…。女はそういう事を臆面なく言う生き物。一種の愚痴であろう。期待を担って登場した舛添知事だけに、猪瀬前知事の行政...
View Article『罪と刑罰』から「汚辱刑」
年をとって思う事は、知ってる人がどんどんと消え、知らない人がどんどん増えていく。理由は言うまでもない、若い年代には時代の只中に生きていたが、老齢になるとその時代に生きてるという感覚が失せ、自分たちの生きた時代は遠く去ってしまっている。別の言い方で、「時代音痴」になっている。テレビで観る芸人や歌手や俳優たちの知らないこと甚だし。そう分析してみた。確かに、新しいこと、新しいもの、新しい人たちを知らない。...
View Articleブログあれこれ…
遺書代わりにと始めたブログだが、遺書的なネタなどすぐに喪失する。遺書的なネタとは、家族や親族に伝えたい何かを残しておきたいということなどだが、そういうネタばかりで何年も続かない。よって、遺書的なネタを拡大し、父が何をどのように考えていたか、その軌跡を書き残すことにシフトした。変節というよりこれなら書く楽しみも湧くようになる。音楽記事も多く書いたが、当方の操作ミスで誤って消してしまった。その数400~...
View Article暴走老人
◎ 同じマンション住人の玄関ドアに自分の尿をかけたとして、兵庫県警須磨署は14日、建造物損壊容疑で、神戸市須磨区の無職の男(67)を逮捕した。男はこのマンションで1人暮らしで、上の階に住む無職男性(55)方の玄関ドアに、数回に渡って自分の尿をかけた容疑。同署によると、「生活音がうるさかった」などと供述しているという。◎...
View Article暴走老人 ②
「老害」という言葉は以前からあったが、「暴走老人」という言葉は、田中眞紀子が衆議院議員時代、東京都知事を辞任した石原慎太郎が石原新党の立ち上げを宣言し、ロッキーの音楽に合わせて東京都を立ち去った。眞紀子はそんな石原を、「暴走老人で大変だ!」と批判した。石原はこの指摘に対し、「私は暴走老人だ!」と認め、「暴走老人宣言」をする。石原慎太郎は眞紀子の父でもあり、かねてよりその金権政治を批判した政敵であった...
View Articleバカの論考
暴走老人についてもう少し論考する予定だったが、舛添都知事の会見もあったことで、思考がそちらに釘付けとなり、急遽タイトルを変更した。バカについて論じるとはいえ、バカが多岐に及ぶこともあって総論になりやすい。男はバカ、女はバカ、若者はバカ、老人はバカ、親バカ、学者バカ、釣りバカ、バカ殿、バカ芸人、バカ正直、バカ力…、そしてバカ知事。総論とは、内容を全体的にとらえたもので、具体的にいえば、「或る大枠があっ...
View Articleバカの論考 ②
自分を、「律する法」と「利する法」がある。子どもがバカをやるのは仕方ないが、分別わきまえた大人が、そこそこの社会的地位をもった人が、こんなでは、大人を見て育つ子どもにいい環境とならない。ベネディクトは、『菊と刀』で「恥の文化」を著したが、日本文化の廉恥の精神に翳りが見え始めている。「恥知らず」もバカに属し、以下はそれ以外のバカの定義。自分だけが大事のバカ、自分が正しいと信じて疑わぬバカ、自分の殻から...
View Articleバカの論考 ③
弁護士も検察官も裁判官も法学部で学び、司法試験を受けた後、合格者は最高裁判所に司法修習生として採用される。司法修習は裁判官・検察官・弁護士のいずれを志望する場合であっても、原則として同一のカリキュラムに沿って行い、修了後、裁判官なら判事補、検察官なら検事(2級)として任官、弁護士は弁護士会への登録を行い、それぞれ法曹として活動する。いずれもが正義を行う強い人。のようにみえるが、実は我々と同じ弱い人間...
View Articleバカの論考 ④
バカは犯したミスの収め方で判るといった。無様なバカになりたくない人は、真摯な自己批判をし、地位に連綿としない。バカはとことんバカになっても、自ら地位を物乞いをする。『武士は食わねど高楊枝』というのは好きな言葉だ。物乞いは武士にとってもっとも卑しく、醜く、忌避する行為である。また、『葉隠』には仕舞物(しまいもの)に手をだすなとある。仕舞物とは、残り物、掘り出し物で、今で言うバーゲン商品。町人、商人から...
View Articleバカの論考 ⑤
「バカとは何か?」について、過去、多くのバカを見聞きし、体験もし、自ら実践もし、それで分かったつもりで、実はよく分らないある種得体の知れないもの。それが「バカの論考」を推し勧めている。とことん、思う限りのバカをついばみ、書きもしながら、まだまだ書き足りてない。石川五右衛門は、「浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ」といった。が、「世にバカの種は尽きまじ」ともいえる。何事も徹底すればひと段落着く...
View Articleアイドルいう受難
東京都小金井市のアイドル刺傷事件。この手の事件にはどこかしこ安易が見える。本人、イベント開催側、マネージメント側が、距離の近さという安易さを売り、それに対する誤解や思い込みが犯罪者を生む。被害者はアイドルだが、本格的で完全防備の身辺警護付き大手プロダクションアイドルとは格段に違う。危険と背中合わせの手弁当持参の地下アイドルである。アイドルを目指す少女は応援する親も含めて、今も昔も少なくない。オーディ...
View Article非アイドルの受難
東京・小金井アイドル刺傷事件の被害者をアイドルと報道することの是非が問題となっている。はたして、彼女は「アイドル」なのか?何をアイドルというのか?の論議がなされた結果、肩書きはアイドルから女子大生に修正された。事務所に所属しないフリーのシンガーソングライターとして活動する彼女を、守ってくれるものなどいなかったろう。経歴を見ても彼女は現役のアイドルではない。せめて「元アイドル」と報道するのが適切な配慮...
View Article正しいは間違い?
込み入った問題を考えるのが苦手な人間がいる。例えば、「あなたがこの問題を解く前に解いた問題を解いたあとで解く問題を解く前に解いた問題が、あなたがこの問題を解く前に解いた問題を解いたあとで解く問題よりも難しかったとしたら、あなたがこの問題を解く前に解いた問題はこの問題よりも難しかったのだろうか?」さて、この答えは如何に?回りくどいが結局何を言い、何を問うているのかを判別するために、何が書かれているのか...
View Article「心にうつりゆくよしなし事」
「我思う、故に我あり」というのはつくづくよい言葉に思う。「人間は考える葦」もいいが、「我思う~」からどれほどの解釈を、どれほどの啓示を得るかは人によって違うけれども、どのように解釈するのが正しいのか?若い頃は何事も正解ばかりを求めていた。「正しいこと、真実は岩よりも固い」ということだったが、「我思う、故に我あり」とは思うことがすべて…。思えば通じる。思いは波動であり、波動はエネルギー。エネルギーは仕...
View Article歩くという事の、転換…
その生涯でもっとも長い距離を歩いた日本人では誰?と問えば、伊能忠敬であろうか?彼は1800年から1816年まで、足掛け17年をかけて全国を測量し、『大日本沿海輿地全図』を完成させ、日本史上はじめて国土の正確な姿を明らかにした。忠敬は1745年生まれだから、55歳から72歳の17年間ということになる。年齢的にもどれだけ大変であったかが伺える。忠敬は、上総国山辺郡小関村(現・千葉県山武郡九十九里町小関)...
View Article「名人」 なる人、降りる人。
第74期名人戦七番勝負を制した佐藤天彦新名人(28)が、初タイトル獲得から一夜明けて取材に答えた。以下の言葉が印象的だった。「きのう一瞬、そういう(名人を意識)時間帯がありました。これに勝ったら名人だと、経験したことのない感情ではありました。夕食休憩前ですかね。局面自体はまだ大変だと思っていましたが、少しいいのかなとも思っていました。」自分の気持ちを素直に表現する世代感覚。33年前に谷川浩司九段が初...
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