◎ 同じマンション住人の玄関ドアに自分の尿をかけたとして、兵庫県警須磨署は14日、建造物損壊容疑で、神戸市須磨区の無職の男(67)を逮捕した。男はこのマンションで1人暮らしで、上の階に住む無職男性(55)方の玄関ドアに、数回に渡って自分の尿をかけた容疑。同署によると、「生活音がうるさかった」などと供述しているという。
◎ 北海道のJR根室線池田-豊頃間を走行していた札幌発釧路行き特急スーパーおおぞら5号の車内で2015年1月、60代の男が喫煙。喫煙を注意した車掌と口論になった際、備え付けのテーブルを壊したため、警察は器物損壊の疑いで男を逮捕。車内は全面禁煙だった。現場検証のため、列車は浦幌駅に93分間停車した。
◎ 大阪府高石市のJR阪和線富木駅周辺で、乗用車など90台のパンク被害が相次ぐ事件があり、大阪府警捜査1課などは3日、うち乗用車1台のタイヤをパンクさせた器物損壊容疑で、同市取石の男(65)を逮捕した。男は容疑を認め、「親族から陰口を言われたり、年金が少なくなったりでイライラしていた。鬱憤を晴らすためだった」などと供述しているという。
男は「くぎを使ってパンクさせた。くぎは川に捨てた」と供述したといい、府警は自宅から長さ3.2~10センチのくぎ6本と、千枚通しを押収した。2回のパンク被害にあったという女性(56)は、事件後も男と会話していたといい、「犯人が逮捕されて安心したが、まさかこんな近所の人だったとは」と話している。
◎ JR京浜東北線鶴見-新子安間を走行中の大宮発大船行きの普通電車内で9日午後、優先座席に座っていた男は突然包丁を乗客に突きつけたが、包丁は別の乗客がすぐに取り上げ、非番で別車両に同乗していた神奈川県警鶴見署員が銃刀法違反の現行犯で男を逮捕した。けが人はいなかった。
男は住所不定、職業不詳の寺谷正澄容疑者(71)で、寺谷容疑者は隣に座っていた会社役員の男性(50)が使用していたタブレット端末をめぐってトラブルになり、持っていた袋の中から取り出した包丁(刃渡り約17cm)を突きつけた。JR東日本によると、騒ぎに気付いた乗客がドアコックを操作し、電車は緊急停止。複数の乗客が線路に降りて避難した。
◎ 近隣住民の女性に対し、怒鳴り散らすなどの嫌がらせを繰り返したとして、大阪地検堺支部は2015年6月23日、府迷惑防止条例違反と住居侵入の罪で、大阪府羽曳野市野々上、無職、水谷悦子容疑者(74)を起訴した。水谷被告は今年5月、近所の30代の女性宅前で、「この女はヒステリーで怖い。近づかない方がいい」と叫んだり、女性につきまとったりした。
女性が同年3月、「水谷被告から嫌がらせを受けている」と羽曳野署に相談。同署は複数回注意したが嫌がらせをやめなかったため、今月2日に大阪府警羽曳野署に同容疑で逮捕に踏み切った。
◎ 京都府警北署は25日、強制わいせつの疑いで、京都市北区紫野雲林院町、無職の男(50)を逮捕した。逮捕容疑は、25日午前11時50分ごろ、同区の市北図書館で、本棚の前で座って読書していた主婦(42)ら女性2人に覆いかぶさり、胸などを触った疑い。
◎ 京都府警八幡署は2日、強制わいせつの疑いで、大阪府枚方市伊加賀南町の男(85)を逮捕した。逮捕容疑は同日午後0時半ごろ、八幡市内のマンションの入り口付近で、同市の女性(33)に声を掛け、体を触るなどのわいせつな行為をした疑い。
◎ 京都府警右京暑は7日、準強制わいせつの疑いで、京都市右京区西京極北衣手町、無職の男(80)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は、午後5時半ごろ、同区内の公園のベンチで知的障害がある同区のアルバイト女性(26)の胸を触った疑い。
◎ 大津署は5日、傷害の疑いで、大津市丸の内町、無職の男(68)を逮捕した。逮捕容疑は、同日午後7時10分ごろ、自宅アパートの階段で、近くに住む知人の無職女性(79)の顔などを素手で数回殴り、左目周辺や後頭部などに打撲の軽傷を負わせた疑い。同署によると、男は「女性が野良猫に餌をやるのでもめていた」などと供述している。
◎ 川端署は4日、強盗未遂の疑いで、住所不定、無職の男(79)を逮捕した。逮捕容疑は4日午後1時すぎ、京都市左京区岡崎最勝寺町の岡崎公園の女子トイレ内で、伏見区の女性(50)に「金を出せ」と脅し、傘で頭や肩などを殴って現金を奪おうとした疑い。川端署によると、女性は腕に軽傷を負った。騒ぎに気付いた通行人が近くの交番に通報したという。
◎ 茨城県警つくば中央署は住居侵入と強制わいせつ致傷の疑いで、同県つくば市、会社員の男(51)を逮捕した。住人の女性(39)にわいせつ行為をしようと侵入、けがを負わせていた。男は女性が経営する飲食店の常連客で、10月中旬、女性が住むマンション1階の真上の部屋に引っ越し、約10日間かけてのこぎりなどの工具で自室の床に縦40cm、横60cmの穴を開けていた。
最近年寄り絡みの事件が多過ぎる。もう昔ながらのおじいちゃん、おばあちゃんでは無くなっている。65歳以上の高齢者犯罪の検挙数は、ここ10年で、傷害は9倍、暴行は48倍にも増加しているという。他の世代と比べて極めて高い増加率で、平成11年までは横ばいだったものの、その後一気に急増した。原因は不明で、警察庁も調査に乗り出している。
暴力事件が起きやすいのが病院で、私大病院で過去1年間に暴言・暴力などを受けた経験のある人は44.3%。暴言を吐いた人の年齢は、50代が24%、次いで60代が21%。暴力をふるった人の年齢は70代(24%)がトップ、次いで60代(22%)、50代、80代と、高齢者が上位を占める。都内のある大学病院には、警察OBが常駐する院内交番を設置し、院内でのトラブルを見張っている。
院内暴力は、病院側の不手際が原因で起こることもあるが、ほとんどは患者側の粗暴な行為が原因という。院内暴力に詳しい筑波大学・三木明子准教授によると、院内暴力をふるう高齢者にはある共通点があるという。特権意識の強い人、"自分が一番大事"という考え方を全面に出してくる人。自分には特別にしてほしいなどがそういう事になりやすい傾向を持つ。
いろいろな例があげられるが、たとえば、診療の順番でも早くしてほしい、最高の治療結果が欲しいとか、そういう色々な所で、暴力で要求を通そうとするという。有り体にうえば、院内暴力を犯すのは”偉いポジション”の高齢者ということ。そうでない場合は、社会への不満で抑圧されている人、あるいは性格的にわがままなど、そういう類の人であろう。
病院に限らず、その手の人間は社会のどこでも同じような問題を起こす。こういう事例もある。スーパーで毎日のようにお弁当を購入するおじいさんがいたという、店員はいつもサービスのおしぼりをつけていた。ある日、それを知らないスタッフがおしぼりをつけ忘れたところ、腹を立て、レジスタッフを激昂し続けていたという。心ない人としか言いようがない。
コンビニで袋を入れてもらえず、テープだけが気に入らず床に商品を投げつけた子どもと何ら変わらない。それなりに年齢も重ね、世の中の事が分かっている高齢者であるはずなのにやる事は幼児と同じこと。同じ事は将棋の場で自分も経験した。あの爺さんも、「自分は将棋が強い!」というアホな自負を持っているから、あのような態度をとるのだ。
「道で石を投げれば社長に当たる」。会社では偉い社長でも、道で会えば普通の人だが、一般人に対しても自分は偉いと振舞う人がいる。物事の道理が分かっていない、という意味で「バカ」の類である。陰口たたくより、口に出してではなく、遠慮なく腹で「バカ」と見下す方が、つまり、バカをしっかりと認識し、それを批判して避けることが人格向上に寄与する。
バカにバカと罵るよりは、バカにバカを気づかせてあげたいという気持ちであれ、頭の硬い老人に言って(教えて)みたところでも無理からぬこと。若い人でもすぐには気づかぬものだが、彼らは10年後、20年後という将来があり、時間がかかれど分かることがある。自分もそうであったし、恩人の類は多い。余命いくばくもない老人に何かを諭すのは止めた方がいい。
「年寄りの冷や水」という。老人が冷水を浴びるような、高齢に不相応な危ない行為や差し出がましい振る舞いを、警告したりたしなめたりして言う言葉。こういう事例もある。70歳の父を持つ娘が、父と一緒に旅行した際、電車が遅れたことに対して「時間を返せ!」と駅員を罵倒し続けた。子ども(孫)もいて、「恥ずかしいと言うより怖かった」娘は言う。
また、72歳の元大学教授が自身の体験として、他愛もないことで若者とつかみ合いのケンカをしてしまった。駆けつけた警察官が仲裁に入ったものの、先に手を出したことから加害者扱いされてしまったという。「『先生』、『教授』と呼ばれていたのに普通のおじさんになっちゃった。普通のおじさんじゃないだろう…?」と、元教授はショックを隠し切れなかったという。
元大学教授が路上で、そういう意識を持つ、持たないは個々の自由だが、別に「先生」とか「教授」とかの履歴のない人間でも、優れた人格者はいる。このおっさんは、「元大学教授であるのに恥ずかしい」というが、元大学教授という肩書きは単に付け焼刃で、人格的には低位にある人で、権威主義者の成れの果てだ。普通に高い人格を備えるよう精進すべきだった。
こういう人間は少なくない。疎外感や孤立感がポイントにあり、企業のトップや大学教授を歴任した人が退職すると肩書きを喪失。「社長」、「先生」と呼ばれてちやほやされていた人が普通のおじさん扱いされるというギャップが耐えられない。孤立はしていないが、強い疎外感があるのは事実。偉い人が人格者ではなく、偉い立場が人格者と思わせていたに過ぎない。