Quantcast
Channel: 死ぬまで生きよう!
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1448

「まったく問題ない」という問題 ②

$
0
0

イメージ 1

舛添都知事の会見だが、ああいう苦しい釈明では疑義が晴れるどころか、不信感を増すばかり。リコール請求がない限り都知事でいれるが、あんな人物が首長なら都民は情けないだろうな。舛添要一といえば強き一辺倒性格で、頭を下げるのをもっとも嫌う印象があり、彼のそういう資質は人相にも現れている。が、会見席では、「不徳の致すところ」と何度も頭を下げた。

かといって、相次ぐ問題発覚で失った信頼を取り戻すのは容易でなく、取り戻せることはないだろう。舛添知事は今年2月に任期(4年)を折り返したが、最初に持ち上がった海外出張費の問題。2014年秋の欧州出張時の費用が総額6976万円に上り、多くの部下を従えての外遊は、飛行機のファーストクラスや一流ホテルのスイートルームを利用、「大名行列」と批判を浴びた。

批判に対してはいつもの強気な態度で、「遊びに行っているわけではない」などと彼らしい言葉を放った。ついで、神奈川県湯河原町の別荘に公用車でほぼ毎週末通っていた問題には、「ルールに従っている。まったく問題ない」との説明を繰り返した。責められればギョロ目むき出しで真向反論するなどは、幼児気質で好きになれないが、今回は強きの姿勢が裏目にでた。

強きで否定すれば正しい印象とばかりの態度が有権者らの反感を買い、一連の問題や疑惑をめぐって都に寄せられた意見は、12日までに6500件近くに上っている。これに対して都議会与党の自民党のある幹部は、「どうぞお好きにという感じ。大人ならきちんと説明してほしい」と、冷ややかに言う。「東京を世界一の都市にする。20年東京五輪を史上最高の大会にする」。

イメージ 2

これが彼自身のスローガンのようで度々口に出す。ということは、これだけ信頼を失っても辞職の考えのないことを強調するが、別の新たな問題が噴出すれば窮地に追い込まれるのは間違いない。今回の政治資金をめぐる疑惑について、「不適切な点がいくつかあった」と述べ、私的な飲食費を記載するなど、政治資金収支報告書に複数のミスがあったことを認めた。

政治資金規正法なんてのは、故意でもミスで通すことができるザル法である。11日発売の週刊文春は、舛添知事の三つの政治団体の収支報告書に虚偽記載の疑いがあると報道した。舛添氏が知事に就任する前の2013年と14年に「会議費」と計上された千葉県木更津市のホテルの計約37万円の支出で、文春はこの支出が実際には家族旅行に使われた疑いがあるなどと報じた。 

舛添氏は、いずれも家族と宿泊した部屋を衆院選の総括や、都知事選への立候補の対応をめぐる事務所関係者との会議にも使用したため、政治資金として処理したと説明したが、その時居合わせた人員(人数のみ)でさえ問題があるからと口を閉ざす。オカシイだろう。家族旅行の場に、誰が来たかを問うてるのではない。何人と会議をしたかを言わない理由を想像してみた。

おそらく誰一人来訪していないからだ。それなのに人数とかになると膳の用意や有無など、詳細に調べられると嘘が発覚する。申し開きができないような嘘をつくのは致命的との判断と、自分は彼の腹を呼んだ。政治資金収支報告書は、会計責任者がミスをしたといえば監督責任は問われても、違法性は問えない。ミスであるから修正申告すればそれで通る。だからザル法だ。

イメージ 3

文春の報道の主旨は、会議室を使った形跡のない用途は私的ではないか?というものだが、家族の居る居室で会議をしたのであって、そのことが誤解を受けたといえば済んでしまう。舛添知事は、「家族と宿泊した部屋を利用したことは反省している。今後は別途部屋を借りるようにしたい」などと述べた。費用は返金するという、こんな子供騙しのロジックである。

そんな程度の言い訳しかできないのは、それ以外に言いようがないからだ。厚顔無恥であろうがなんであろうが、これが事実といわれて、覆せるものではない。都民はこういう弁解に腹を立てるのであり、こんな知事はもういらんとなるのは当然だ。疑惑と言うのは、晴天のように晴らす言葉は見つからないもので、概ね嘘の弁解に終始する。よって、疑惑の多くは事実であろう。

世田谷区の自宅近くの天ぷら屋やイタリア料理店、神奈川県湯河原町の別荘近くの回転ずし店での計5件の飲食代についても、「政治活動に利用したことを確認できなかった」として、これらに使われた計約8万4000円も返金する考えを表明。舛添氏は、「個人の飲食とは思わず、誤って計上したようだ。収支報告書の作成は全て会計責任者に任せていた」と釈明した。

ようするに、事実を述べても意図ではなく会計責任者のミスだったといえば済んでしまう。何でも誤って計上したといえば許される。「あなただってミスをするでしょう?」などと恥性丸出し知事に、都民はリコールで吐いた唾を飲み込ませるべきだ。猪瀬直樹前知事の徳洲会グループからの資金提供問題における辞職後、クリーンなイメージで知事選に打って出た舛添氏。

イメージ 4

それが同じ穴のムジナとあっては、猪瀬氏以上に問題となる。「まったく問題ない。違法性はない」。それほど適法を強調するなら、「これは言えない。政治家の機微にかかわる」などと勝手な機微を作るなである。「誰でもミスはある」という言葉は、ミスをした人間がいえば言い訳になる。都民が慮っていうなら信頼のある知事が、自分で言うところが破廉恥漢だ。

「できる限りの説明責任を果たした」。と自賛の舛添知事は、2時間近くに及んだ会見中、笑みを浮かべる場面もあったが、「公金に対する意識が低いのでは?」と指摘されると、「政治家としての資質が問われる質問がないよう改める」と語気を強めた。彼は瞬間湯沸かし器型の単純性格だから、語気を強めるときは腹の底で怒っている。こんな人間に「反省」の二文字はない。

「資質」というのは、一朝一夕に修正できるものを言わない。生まれつきの性質や才能のことだ。政治家の資質というのは、人間的な資質のことであり、特にお金の好きな人間はモラルや倫理などは当てはまらない。お金が嫌いにならない限り、ズルすることを常に考えるようだ。政治家はお金があれば出来るものでもない。鳩山由紀夫がいい例だがトランプはどうだろう?

平井伸治氏といえば鳥取県知事である。1961年生まれの54歳だが、現在知事を三期務めている。東京都千代田区外神田生まれの彼が鳥取県にゆかりがあるのは、1999年、自治省官僚から鳥取県庁へ出向し、鳥取県総務部長に就任したことによる。平井氏は2001年、全国最年少(当時)で鳥取県副知事に就任した。2007年には前知事片山善博氏の後を受け、知事に初当選する。

イメージ 5

次期東京都知事には平井氏が適任ではないだろうか。舛添知事の出張費が騒がれる中、鳥取県の平井知事の有能ぶりが明らかになった。1回の随行人数が最も多かったのは、沖縄県の翁長雄志知事のシンガポール出張で32人。もっとも少なかったのは、鳥取県の平井伸治知事の0人で、計27回にわたり「一人旅」を繰り返していた。東京都知事就任ならそうも行かない。

が、そうした倹約姿勢はその人の能力であり、彼こそ次期東京都知事に相応しい人物ではないだろうか。「鳥取県にスタバはないですけれども日本一のスナバがあります」、「鳥取にドンキはなくとも、ノンキに暮らせる」などと、ダジャレPRでも有名な平井知事。彼の円満顔は舛添知事より見ていて疲れない。知事は見るものではないが、見たくない顔よりいいだろう。

お金目当てで私腹を肥やす知事もいるようだが、ちゃんと日本のタメを思って活動してる知事もいる。なにかと芸達者な平井氏だが、東京大学法学部卒のエリート自治官僚出身である。「江戸っ子だってね~、神田の生まれよ。飲みね~、寿司食いね~」に言う、千代田区外神田出身。小学校は秋葉原のど真ん中にある旧芳林小学校だが、現在は昌平小学校と統合した。

「月刊千代田人」(千代田区観光協会)によると、子どもの頃から社会人になっても神田祭で神輿を担いでいたようで、当時の経験は大学の学園祭などに役立ったと述べる。エリート街道を歩みつつもネアカで機転がきくのは、人間関係の濃密な下町育ちだから?生粋の江戸っ子東京人に都政を任せてみたいと、他県の者がいうが、平井氏なら東京人も賛同が得れよう。

イメージ 6

お正月に家族で出かけたホテルは、「家族が宿泊や団欒に使用していた部屋」ですよ。…でも、「会議もしたんだから政治活動です」。「誰と会議をしたか?それはいえません。人数もいえません。問題がありますから…」。これってバカでは?自分はそう思う。政治資金に対するズレた感覚は、ケチな人間の資質であろう。都民もこんな知事は要らないだろうな。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1448

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>