コメダ珈琲に行こうと思ったが機会がなかった。喫茶店に行く機会など簡単に作れそうなものだが、昔から喫茶店に行く習慣がなかったことも要因か…。コーヒー好きならともかく、紅茶やココアをわざわざ飲みに行かなくても、家で簡単に飲めてしかも安上がり。女性はおしゃべりや会合等で喫茶店を利用するというが、女性にとって喫茶店というのは所場代だ。
コメダに小倉トーストを食べに行かなくても、自分で作れる程度のもの。ということで、名古屋名物、「小倉トースト」を作ってみた。バターを塗ったトーストの上に餡を乗っけるだけ、それを名物と言えるものかどうか?いわゆる名古屋めしの一つで、「作る」というほどのものでもないが、作らない事にはできない。今回は食パンではなく、Pascoの超熟ロールを使う。
普段、ロールパンの中にはさむ物は、ウィンナー、炒り卵、ポテトサラダ、ピーナツクリーム、ジャム、ハム、レタスなどが定番。最も頻度の多いのはウィンナーを使ったホットドッグだ。小倉餡は一度も試したことがないので、今回は初体験ということになる。やらなかった理由は、餡入りパンを食いたくばアンパンを買うし、家でアンパンを作る発想がなかった。
ロールパンにスモークサーモンを挟む友人がいた。子どもの頃から親が食べていたというから、なるほど食は環境である。自分は食べたことはなく、食べてみたいとも思わない。ロールパンに塩鮭を挟んで食べるか?といえば、「No!」だし、生ハムサンドならまだしもだ。「スモークサーモンは塩鮭とちゃう」と、友人はいいそうだが、鮭はパンよりご飯がいい。
ロールパンに焼きそばは商品化されているが、自分でわざに焼きそばパンを作ることはない。大概、焼きそばだけを作って食べる。ロールパンは人によっていろんなものを嗜好するが、ロールパンといえば、「ホットドッグ」。熱々ウィンナーにパンとケチャップの相性は良く、マスタードは入れない。アレをなぜに、「ホットドッグ」というかに疑問がわき調べてみた。
「hot dog」というからには犬に関係ある言葉というのが想像できる。「語源由来辞典」によると、「ホットドッグ」と呼ばれる前の名称は、「レッド・ホット・ダックスフンド・ソーセージ」という長い名で、野球場などで売られていた。その形状がいかにもダックスフンドに似ているとし、これに、『ニューヨークジャーナル』誌のスポーツ漫画家T・A・ドルガンが閃いた。
ドルガンは、ソーセージの代わりにダックスフンドがマスタードを塗られ、パンに挟まれている漫画を描いた。彼は、「ダックスフンド」と書かず、作品のタイトルをユーモラスに、『ホットドッグはいかが!』としたことからこう呼ばれることになったというが、実のところ、「Duchshund」というスペルが分らず、「Hot dog」にしたという。これが、「ホット・ドック」の語源となった。
ところがところが、「ホット・ドッグ」に関する名称由来には三説あるという。ドルガン説とは別に、「ダックスフンド・ソーセージ」が熱々で、「こんな熱い犬の肉を挟んだようなもの食べられるか!」となり、「HOT DOG」と命名したという説。さらには、ソーセージが興奮した犬のペニスに見えたことから、「興奮した犬(Hot Dog)と呼ばれるようになったという説。
英語の、「Hot」には性的に興奮したという意味がある。こうした諸説ある事柄は、クイズの問題としては不適格で、人によってはⒶ、また人によってⒷやⒸを記憶している場合がある。フランクフルトというくらいだから、元来ドイツ人の国民食だが、自由の国アメリカへ移民したドイツ人によって、アメリカ全土に広がりアメリカ人に愛された、「ホット・ドッグ」である。
広いアメリカゆえにあちこちの野球場ごとに特徴あるホットドッグがあり、それは日本の立ち食いそばのようなものだろう。ハンバンガーよりもスナック感覚的で、今や名実共にアメリカ人の国民食となっている。さて、日本初のホットドッグ初お目見えは、米大リーグの強打者ベーブ・ルースらが来日した、1934(昭和9)年11月の日米親善野球大会とされている。
その際、甲子園球場でホットドッグを販売したのが、当時神戸に住んでいたヘルマン・ウォルシュケである。ドイツの食肉マイスターだったヘルマンは、第一次世界大戦時に旧日本軍の捕虜となり、広島県内の収容所に送られた。解放後は日本の企業でハム・ソーセージ製造の指導に当たったほか、東京・狛江に工場をつくるなど国内の食肉文化発展に貢献したという。
ヘルマンのソーセージは次男が受け継ぎ、「ヘルマンソーセージ」というブランドとなっている。日本ハムにも、「ヘルマン工房」という名称の商品があり、価格も高級品となっている。現在、甲子園球場でヘルマンホット・ドッグは売られている。ホットドッグにも歴史はある。「風と桶屋」の逸話のようにすべてのものは関連し、関係し、流れに収まって行く。
それがまた、世の面白さ、楽しさ、興味深さであり、自分のブログの特徴でもある。ハムをサンドするも良し、熱々でプリプリのソーセージもよし、焼きそばを挟むもよし、自分は食べられない納豆パンもある。ホットドッグにサンドイッチ、ま、何を入れようが、挟もうが、食べ物にルールはない。手軽で腹持ちも良い、これがファーストフードの原点であろう。
日本人の平均寿命は女性で85歳、男性で80歳を超えているが、巷いわれることだが、現在の平均寿命は、一汁一菜の粗食と旬の食材を旨とした世代がもたらせたもので、合成色素、合成甘味料などの添加物汚染の公害をモロに受ける若い世代は、平均寿命という数字の恩恵にあやかれないと言われている。遺伝子組み換え食品に、300年続くという放射能汚染も深刻だ。
原発事故から6年、あの問題はどうなった?「あの問題」とはいうまでもない、食品の放射能汚染である。5歳の長女がいるある母親は、2014年に福島の知人からもらったという福島県産玄米を、東京都西東京市にある市民放射能測定所、「にしとうきょう市民放射能測定所あるびれお」に持ち込んだ。その結果は幸いにして深刻なものではなく、母親は安堵する。
福島県産米は全量全袋検査をし、基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えたものは市場に流通していないという。福島県が2月末までに調べた14年産米の約1090万袋すべてに基準値超えはなかった。それでも女性は、不安を感じて持ち込んだという。放射能の測定方法は、約900グラムの玄米を、容器に詰め、ベラルーシ製の放射線測定器にセットするという簡単なもの。
30分後に出た放射性セシウムの判定は、「限界未満」。測定器の検出限界値(1キロ当たり6.62ベクレル)を下回った。11年3月。東京電力福島第一原発事故により、84京(けい)ベクレル(京は兆の1万倍)もの放射性物質が大気中に放出された。これはチェルノブイリ原発事故(1986年)による放出量の16%余に当たり、人々に食品の放射能汚染への不安が一気に広がった。
事故から4年、人々の関心は薄まっていたが、15年2月下旬、2号機原子炉建屋から放射性物質を含む雨水が排水路を通じて海に流出していたことが判明。東電は14年5月、排水路での値が他の調査地点より高いことに気付いていながら十分に対策を講じず、公表もしていなかった。地元漁業者からは「情報隠し」との批判が相次ぎ、信頼関係を揺るがす事態になった。
食品に含まれる放射性物質量は、自治体や独立行政法人などの検査による数字はまちまちである。14年10月、長野県佐久市の山林で採取された食用キノコのチャナメツムタケで、基準値の15倍の1500ベクレルのセシウムが検出された。さらに同年10月、原発から300キロ以上離れた静岡県富士市で、キノコのハナイグチから360ベクレルの値のセシウムが検出された。
これについて、独立行政法人「森林総合研究所」(茨城県つくば市)のきのこ・微生物研究領域長の根田仁さんはこう説明する。「山林の土壌はセシウムを吸着・保持する性質があり、森林内に分布する放射性セシウムのうち森林外へ流出する量は僅かで、自然の減衰を除けば森林内に留まっていますが、キノコはセシウムを吸収しやすい性質をもっていると考えられる」。
そのキノコを餌にするのが、シカやクマやイノシシである。ということは…。基準値を超えた食用品目は、出荷も販売もされないことになっているが、いくら、「安全」と言われても、「納得できない」という人は少なくない。特に、行政が発信する、「安全・安心」に対する不信感は根強く、当然にして、自治体による検査体制に問題があると指摘する研究者がいる。
原発事故以後、食べ物などに含まれる放射能の測定を継続している東京大学大学院助教の小豆川勝見氏(環境分析化学)もその一人。小豆川氏によれば、原発から近距離である北関東の、「道の駅」や自家野菜直売所などで販売されているキノコ類の放射性セシウムの濃度は、基準値を超えることは珍しくない。この点について栃木県は検査体制に不備はないという。
「月に一度、市町村ごとに食べ物の放射能検査を実施している。スーパーも道の駅も、体制は一緒」(林業振興課)。それならなぜ、基準値超えが検出されるのか。小豆川氏は、検査の「頻度」と「意識」の甘さを指摘する。「福島以外の自治体は食べ物の放射能検査の測定回数が少なく、基準値超えの食品が出るかもしれないという危機意識も低いのです」。
14年8月、東京23区内のマンションの排水溝にたまった汚泥などを測定したところ、2万ベクレルを超える場所があった。指定廃棄物となる国の基準(1キロ当たり8千ベクレル)をはるかに超える数値だ。だが、関係する役所に通達しても、一切対応はなかったという。「いくらオフィシャルでは、『ちゃんとやっている』といっても、現実には抜け穴だらけ。
この点は、放射能問題に関しては強く指摘できます」(小豆川氏)。放射能に汚染された土壌は、雨水で流され、湖沼や河川に入る。実際、栃木県の中禅寺湖では、サケ科のブラウントラウトから260ベクレルが検出された。そして、首都圏であれば多くが東京湾に流れ込むことになる。そこに暮らす魚介類は安心なの?してそれを食べる人間も安全なのか…?