パーティーに誘った女性に酒を大量に飲ませてわいせつな行為をしたとして、大阪府警は11月21日、大阪市中央区南船場、近畿大法学部4年、瀬戸和真容疑者(22)を準強制わいせつの疑いで逮捕した。瀬戸らは、大阪市北区曽根崎新地1のバー「MJ」で、知人ら数人とともに20代の女性にビールやシャンパンを大量に飲ませ、酔わせた上で体を触るなどしたとしている。
瀬戸容疑者は大学に通いながらも、女性を集めたパーティーの主催者として、夜は別の顔を持っていた。瀬戸容疑者は知人らを通じて、「女性は飲食代無料」、「リムジンに乗れる」などと女性を誘っていた。バー「MJ」では数年前から同様のパーティーが数回開かれていたといい、府警は21日バーを捜索、経営者の吉鷹康寿(30)を準強制わいせつ容疑で逮捕した。
瀬戸容疑者は、「会社員がばからしい。女の子を扱って商売をやっていける。『女は商品だ』」といっていた知人は話す。が、瀬戸容疑者がこのパーティーで金儲けをし、風俗の斡旋などもしていた背景には、「MJ」経営者の吉鷹容疑者が黒幕であったようだ。瀬戸容疑者の知人は、「前から行われていて事件にならなかったのが不思議なくらい」という。
店に通っていた女性は、「(吉鷹容疑者は)お金払うからその分、女の子呼んで、みたいなことは(瀬戸容疑者に)いってたようで」(Q.どれくらいの金額?)「1人につき3000円とか聞いたことがあります。『お前は3000円の女やんな』みたいな会話も普通にあったりはしました」と話す。呼んだ女性に酒を飲ませて、酔わせて、ちゃっかりいただくという手法は男のセオリーといわれる。
しかし、バーの経営者がその目的のためにパーティーと称して女性を店に呼ぶというのは、何とも汚いやり方だ。「女性は無料」、「リムジンにも乗れる」という触れ込みプラス連れてきた女性には3000円の紹介料名目を支払うという手の込んだやり方だ。そこまでやるという余程の女好きである。酒を飲まない自分は、酔ってわいせつ行為をされてどんなだろう?
意識朦朧のままなのか、多少は気づいても、「ま、いっか」となるのか、その辺が分からない。就寝中に金属バットで叩かれたらどんなだろう?と想像したこともあるが、即死するほど強く叩打されたなら、「痛い!」を感じる前にお陀仏なのか?就寝中は意識はないが、バズーカ砲ぶっ放して目覚めさせるドッキリがあった。叩打で目が覚めるのはやはり激痛か?
話がそれたが、死が永遠の課題であるように、経験なきことはいつまでも頭にもたがったまま消えることはない。就寝中に頭を叩打される経験は味わいたくはないが、考えれば考えるほどおぞましい体験だろう。男が女を襲うことを強姦と考えていた若い頃は、「なんで強姦でなく強制わいせつというのか?」素朴な疑問であったが、殺人罪と過失致死の違いもである。
法律は細かく定義されており、細かく定義しないと人間の微妙な心理に正しく対応できないのだろうが、その逆もあって、細かく定義することで簡単な案件を難しくしているようだ。夫婦間や同居家族での窃盗罪は、「その刑を免除する」とした刑法244条の規定もあるし、友人間で借りた金を返さなくても処罰はされない。金を返さないと警察に駆け込むバカもいる。
バカを言葉を変えれば無知であるが、日本の法体系上において、借りたものを返さないのは、不倫や浮気と同じ種のドロボー猫である。いわゆる日常的な微罪は許そうと、それでなくば日常生活が法や道徳でがんじがらめとなってしまう。男が女を見てやりたいと思うのは、日常生活の発露であろうが、だからと言って許可も得ずに「穴」を強奪するのは人権無視である。
それ以外のものならいい?そうではない。魅力的なオッパイを触っても、「強制わいせつ罪」という罪に触れる。もちろん、お兄ちゃんが妹の胸を触っても罪にはならないのだが、近親相関はどうなのか?父と娘、母と息子、兄と妹、姉と弟、あるいは姉と妹、兄と弟…。近親相関を罰するためには、「近親相関罪」が必要だが、かつて日本にもあったが撤廃された。
「強姦」と、「強制わいせつ」に差があるように、どの程度を、「近親相関」というのかは厳密には難しい。難しいものを法で定義するのが法治国家であるが、刑事事件より複雑なのが民事である。近親相姦は人類社会において、文化的にもで禁忌扱いされるが、近親者間の性的行為は異性間、同性間を問わず発生し、大人と子ども、子ども同士、大人同士のいずれも起こる。
その親族範囲や何をもって性的行為とみなすかに関しては文化的差異が大きく、法的に近親間の同意上の性的行為を犯罪として裁くべきか否か、国家間で対応が分かれる。ドイツにはこの法律が現存するが、日本では1881年に廃止された。廃止されたからやって良いのではなく、近親間窃盗のようにモラルを是とすべきものだ。言うまでもないモラルのない人間もいる。
兄弟のいない自分は、兄との近親姦を耳にした時は、兄妹がなんであるかをさらに混乱させた。あっけらかんと父との関係をいう女もいたし、母との息子の関係も直に聞いた。自分という狭い交友関係で、これほど近親姦が存在することの驚きからすれば、節度の問題は別にしても日常的なもののようにも思えた。が、さすがに我が家においてないのは分かる。
少女時代から叔父から触られる舐めさせられるの話を聞いたときは、さすがに胸を痛めたが、その女性は口唇愛撫ができなかったことから、そのことを知ることになる。家族・親族が寝起きする同士を異性として捉えるものなのか?自分にとっての異性は母であったが、どれだけ金を積まれても…という比喩に合致する異性である。理解に及ばぬ故この問題は避ける。
「強制わいせつ罪」は強姦罪以上に報道で目にする罪名だが、18歳未満の少女に対するわいせつ行為を禁じた青少年健全育成条例 (いわゆる淫行条例) に違反においてもしばしば耳目にする。この条例には問題や矛盾も多く、現実的に誘ってくる中高生もいるわけだ。「売り」と称する援助交際はバイト感覚で、いうなれば合意であっても、「強制わいせつ」に当たるのか?
いかに少年 (少女) 保護の精神に照らしても合意は合意であろう。それでも合意を強制というのか?確かに矛盾であり、この場合、「強制わいせつ罪」に当たらない。だから、「淫行条例」を作って罰している。法令による、「強制わいせつ罪」の類型は、刑法176条の、「暴行または脅迫によって13歳以上の男女にわいせつな行為をした場合」という規定になっている。
ただし、13歳未満の男女については、暴行または脅迫を用いなくても、わいせつな行為をしただけで強制わいせつ罪が成立する。「強姦罪」と違って、「男」も入っている点が異なる。小学生の女性教師がおちんちん触るのは、あたりまえにダメであって、おねだりされても、「強制わいせつ罪」で起訴される。親告罪につき被害者(もしくは保護者)の告訴が必要。
近年の性犯罪の増加にともない、2014年10月、松島みどり法相 (当時) が、法務省内に性犯罪の罰則に関する有識者らの検討会を設置した。これを受けて2016年9月12日に行われた総会で、強姦罪の法定刑の下限を引き上げ、被害者の告訴がなくても加害者を起訴できる、「非親告罪」化する刑法改正の要綱を全会一致で採択し、この旨金田勝年法相に答申した。
「魂の殺人」と呼ばれる強姦罪 (法定刑懲役3年以上) が、強盗罪(同5年以上)より刑が軽いのはおかしくないか−−。そうした見直しは性犯罪被害者たちの声を受けて始まり、今回の厳罰化への答申を、強姦被害者や識者はどう受け止めた?自らの被害を手記の形で出版した小林美佳さん(40)は、これまで1万人近い性被害者の人々とメールなどで交流してきた。
性犯罪の被害者は事件後、茫然となり、時には、「何か落ち度があったのか」と自分を責めるケースも少なくないという。今回の答申について小林さんは、「ひどい犯罪という意識が社会に広まってきた証し。被害者の期待は大きい」と評価をする一方、非親告罪化には複雑な思いもある。「ようやく自分の生活を立て直した時に加害者や裁判と関わりたくない」。
親告罪の規定は被害者のプライバシーなどに配慮する目的で設けられており、被害者が望んでいないケースで事件化されることを懸念する。法務省幹部は、「被害者の協力なしに事件化は難しく当然、その意思は尊重される」と説明するが、性犯罪の被害者支援に詳しい村田智子弁護士は、「被害者が安心して相談できる体制が整っていない」と指摘する。
電話相談や警察への付き添いなど被害者支援を1カ所で包括的に行う機関は東京都内でも数カ所。「非親告罪化は『恥じることなく重大な犯罪を早く届け出てほしい』と社会に示す意味もある。周囲でサポートする体制の充実が必要だ」と話す。非常にメンタルな問題だけに潜在被害者数も多く、「届け出」という垣根を超えることができず自らの中に留める被害者。
道を歩いていて、すれ違いざまに胸を触られた話は結構耳にしたが、それだけで精神的に落ち込むという女性もいた。その心理は正直男には分からない。「落ち込むものなんだ」という理解に留めるしかないが、そうした一件も含めて、いちいち警察に届けて、住所氏名を明かし、アレコレと根ほり葉ほり聞かれる事を思えば、面倒くさいというのも理解できる。
そうした女性への、「強制わいせつ」や、「セクハラ」は、あまりに日常的過ぎて事件化するのも面倒…という心理もあろう。道で1000円札や1万円を拾って得したと思う輩もいるだろうが、単に警察に届けるのも面倒、億劫なのも事実である。いろいろなものが混入する財布なら絶対に届けるが、生の1万円札を拾って得したでなしに自分は届けないのは、善人ではないな。