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Channel: 死ぬまで生きよう!
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夏・「全開!」

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何気に使う言葉も、あらためて考えると結構オモシロかったりする言葉の不思議さ。「全開」という言葉は、普通は「ドアを全開にする」、「エンジンのパワー全開」、「ガスの元栓を全開に」などと使うが、「夏・全開!」もオカシクない。自分はどういう意味で「夏・全開!」としたのか?巷で言われてる言葉を借用したのだろうが、にしても「夏・全開!」の意味は?

「夏だ!ちぢこまってないで、暑くてもガムシャラに行こうぜ!」という雰囲気か?「もてる力を出し切って全力でGo!」であるか。そういう風に、気力・活力を出せる季節、それが夏だろう。確かに夏は暑い。うだるような日には脳ミソが蒸されているように、頭がくらくらする感じがある。やりたいことをおもいきりやって、パワー全開な生き方がいいよ。

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過去の辛い経験を乗り越えて進んでいくような、 平凡でつまらない毎日を楽しもうとするような、真面目で規則正しく地道に努力するのもいいが、家庭環境がどうだったとかに関係なく、生活環境に恵まれていたとか、成績が自慢でいい学校に進学したとか、人の羨むような企業に就職したとか、そういうのとは全く関係なく、パワー全開で生きる人っている。

凄いじゃないか!眩しいじゃないか!そういう大きな心をもつには、おそらくそれなりの苦労や辛い体験はあったろうが、それをバネにして生きるってのが素晴らしい。すべては過去の積み重ねだし、過去の積み重ねが未来である。何を「凄い」と言うかは、千差万別だが、「凄い」とか、「凄い人」とかは、憧れでいう場合が多い。世界を股にかけて頑張っているアスリートのように。

イチロー、サッカーの本田、テニスの錦織、ゴルフの松山などが凄い人として浮かぶが、才能はもちろん、努力なくして彼らの存在はない。MLBドジャースやヤンキースで活躍し、昨年古巣の広島カープに帰って来た黒田博樹も凄い。彼に、『決めて断つ』という著書がある。「決断」という言葉の意味は、「決めて断つ」だったのかと、あらためて気づかされた。

本の第一章は「挫折」である。「挫折なくして成功はない」という常套句をあらためて感じ入る。また、成功者という人たちは、誰も「並」の人だったのも分かる。「並」が「並」でなくなるプロセスを読んで分かった気にはなるが、現実は読んで分かるほど簡単なことではないんだろう。何より驚いたのは黒田の母親である。黒田は友人に誘われ、小学一年生から野球を始めた。

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小、中学時代は野球が楽しく、上のレベルを目指して名門上宮高校に進んだ。巨人軍の元木大介ら多くのプロ選手を輩出した高校で、黒田は入部そうそう、「ここに自分の居場所はない。なんでこんなところに来たのか?」であった。それが後に世界的な大投手になるのだから人間は分らない。自信をもっていた野球も、小さい「枠」だけで自分を見ていたに過ぎなかった。

中学までは校内、県内でナンバーワンだったが、全国レベルの名門校に入って自信をなくしたという経験はよく聞く話で、黒田の挫折のプロローグもそれと同じだった。そこをどう乗り切るか、それなくして先はない。自殺も同じことではないかと。辛い、苦しいを乗り切らないで死んでしまった人間に先はない。忍び、耐えるを「忍耐」というが、死以外の選択をすべき。

自分の未来、将来に対する想像力を欠かさないことだ。将来に悲観的になる人は、「生きてることの楽しさ」という素朴な実感を失っている。一部の成功者を除いて、人の「生」の目的は与えられた命を全うすることだ。「かけがえのない命」という言葉の意味は誰もが知るが、「かけがえ」の意味をとことん突き詰めて思考すれば、忍耐の大事さを理解することになる。

「生きる楽しさは、今はなくてもきっと将来にある」、そう考えるだけで生き続けられる。黒田は控えの投手だった。野球名門校の控え投手というのは、エースが投げすぎて消耗させないための代用品で、主な活躍場は招待試合や練習試合。試合で投げることはないが、そこで腐っていたら今の黒田はなかった。日々の練習に没頭するのは、少ないチャンスを生かすため。

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黒田がくじけなかった一つの大きな理由は、両親に頼み込んで無理やり上宮高校に進学したことが大きい。これは大事なキーワードで、本人の意思とは別の親の意思で決定される事柄には、当然ながら本人的には不満の原因となり、言い訳になる。何かやりたいことが有る子どもなら、親の意向よりも、本人の気持ちを重視すべきという当たり前のことが親にできない。

子どもの意思より親の押し付けが日本人に多いのは、親が子ども一個の人間として尊重しないからだ。物事は上手く行けばいいが、先のことは分らないのに親は上手く行くことだけを考える。失敗した場合は本人と親、二人分の後悔を生む。子どもが自ら選んで後悔しても、子どもの人生として受け入れるべきもの。親が決めて子どもも親も後悔して、一体誰の人生なのか?

子育ては親がするが、親のためにするものでない。子育ての真の目的は、親が子どもの能力や性格に照らして考えられるかであろう。「親の夢」という言葉は大嫌いだった。夢を描くのはいい、純真無垢な子どもを親の夢に向かって先導するのもいいが、結果的に「親の夢の犠牲になった」子どもたちである。己の夢を子どもの幸せと思い込む親の憐れさなり。

「親の夢、次々壊して子は育つ」という川柳がある。親はこれを念頭に置き、現実に即した対等関係の、遠慮なく何でも話し合える親子関係が理想である。理想を持てば近づこうとするものだ。だから、「理想は理想、現実は現実」という言葉は意味がない。「理想は現実を向かわせる」ものでなうなら、こんな言葉は使わないほうがいい。先に黒田の母が凄いと書いた。

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黒田には地元の関西圏からの推薦があった。以下は文中の会話。「推薦お話が来てるんやけど…」なかば肯定的な答えが返ってくるだろうと思っていた僕に、母親から予想外の言葉が返ってきた。『とりあえず、頼むから家を出てってくれ』びっくりした。自宅から通える大学なのに、この人は何をいってるんだ。今思えば、息子に自立を促すためにそういう言い方をしたのだろう。

僕の母親は、本当に『強烈』という言葉が似合う人だった」。黒田は第6章にも「母親に教えられた『信念を貫き通す』ということ」を書いているが、黒田の母は、1年間ガンと戦って、2002年6月2日に60歳で他界した。驚くべきは黒田の母は息子のカープのユニフォームを一度たりとて生で見ていない。つまり、野球場に足を運んでいない。近くの甲子園球場にもである。

理由がオモシロイ。「タイガースファンのヤジがキツくて、見ていられない」。ゴッツイ大阪のおばちゃんのイメージが沸く母親だ。黒田の母親はよい意味(子の自立)で、子どもを突き放す親であった。親を跳ねつける子もいるが、多くは共依存という悪害関係に陥り易い。親が子に尽くしたいのは当たり前で、それをよくないと知り、実践するのが真の親の愛ではないのか?

「男気・全開!」の黒田、「夏・全開!」黒田の話題になったが、200勝まであと1勝、汗にまみれて熱投する姿はまさに全開。彼も41歳、イチローよりひとつ歳下だが、野手に比べて投手の負担は大きい。老体に鞭打って投げる黒田は感動を呼ぶ。おそらく、黒田にとって最後のシーズンとなる今年、優勝と200勝を達成して19年の選手生活を終えて欲しい。

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黒田の「夏・全開!」はさておき、そこらの普通のおっさんの自分にとっての夏は全開か?ときおりズボンのチャック全開があり、気づいてあわててあげるが、全開違いである。夏以外の季節と夏の違いは何かと思考する。「Only Summer」は何か?素足でなくショーパンでは?確かに夏以外にショートパンツは履かない。では夏にショーパンを履く理由は?涼しいから?

確かに足回りは涼しいが、他に理由は?薄着で軽快な服装にショーパンが合うからだ。何枚持っているのかショーパン、15枚くらいか。数えてみると18枚。先のボーダーの記事で一枚撮っているので、セレクトした14枚を写メる。スーツやブレザーにショーパンは以外と似合うが、ここ何十年やってない。今はもっぱらショーパンにTシャツ、ポロシャツ、カットソーにシャツ。

オシャレに着こなす⇒楽に着るに移行。とにかく楽に着、楽に履く。女性のショーパンも結構見るが、イージーな感じでよい。丈は女性は短く腿出しが多く、生足腿だしが女性らしいが、男はバミューダが多い。高2の時に初めて履いたバミューダは、なんか抵抗があった。長さが本来のショーパンより長く、膝の上までくる。何となく変だと思いながらも染まって行った。

バミューダショーツは、いうまでもないイギリス領バミューダ諸島で広く愛用されたことでその名がついた。ま、確かに軽やかさを演出してくれるパンツだ。「Only Summer」御用達で、秋~冬は絶対に履かない。春でも陽射しがよくて、半そでシャツを着る陽気になるとショーパンを履く。「夏・全開!」ショーパンの時節である。たいした「全開」ではないが…

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