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「どうでもいい」というバカ

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ある事について「関心がない」、「興味がない」というのは、ある事について「関心がある」、「興味がある」と同様にそれぞれの感じ方の自由だから構わないが、人から聞かれたり、感想を求められたわけでもないのに、主体的にその言葉をネットに投稿する人間がいる。わざわざというか、「どうでもいい」と、あえて自発的行為をするのは「どうでもいい」訳がないだろ。

今回の「どうでもいい」投稿と、投稿者に対する批判と、批判に反論した理由をみて思うのは、「どうでもいい」発言者は、基本的に物事を縦横・論理的に考えられない人間の常套句。でありながら、自己のスタンスを正論とばかりに勝手に自己評価し、それに対する同調者を集っている。孤独な人間は、「どうでもいい」などと自尊心を表明することなくじっとしてればいい。

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以下は今回の話題。北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹(28)が、出版社社長からポルシェなどを提供されていた。斎藤はノーコメントだが、提供側が「週刊文春」の取材に認めた。斎藤は出版社ベースボール・マガジン社の池田哲雄社長に、「鎌ケ谷の二軍練習場に通うための車が欲しい」とおねだり。価格が2000万円を超えることもあるポルシェ「カイエン」を希望したという。

結局、ポルシェ「マカン」の新車に落ち着いたというが、「マカン」も新車で800万円を超える。池田社長は取材に、「斎藤から『ポルシェが好きなんで』と言われてね。『お前には頑張ってもらわなけりゃならないから、俺が払ってやる』と」と認めた。他にも社や池田社長が所有するマンションを提供したこともあったといわれており、今後は日本ハム球団の対応が注目される。

「週刊文春」7月14日発売号では、池田社長によるポルシェ以外の利益供与についても詳しく報じるとされているが、野球選手の金品授受を巡っては、過去に読売ジャイアンツの桑田真澄、水野雄仁らが処分を受けたこともあった。13日、オリックス戦(京セラドーム)後に取材に応じた島田球団代表は、「(記事を)見ていないから分からない。本人と話?してません」と話した。

斎藤はオリックス戦で、今季2度目の先発登板を果たし、5回を3安打無失点で抑えたことに、「逃げないよう強気に攻めた。まずは5回まで。もっと長いイニングを投げないといけない」と手応えを感じた様子。しかし、“ポルシェ問題”については「…特にないです」と口が重かった。「どうでもいい」発言者は、昨日21時47分、yahoo「知恵袋」に以下の内容で投じている。

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「斎藤佑樹投手がポルシェを貰ったというニュースでネットの怠け者達が騒いでいますが、正直どうでも良いニュースと思いませんか?」

"ネットの怠け者達が騒いでいる"などの発言は、相手に向かって直接言えない言葉だろうし、ネットならではの尖った物言いである。「どうでもよい」と思うのは自由だが、賛同者を求めているところに孤独さをみる。ネットの怠け者といいながら、投稿者はこれまでに526件の投稿がある。時事問題もあるが、アニメや映画などの投稿からオタクのようだ、以下の投稿には笑った。

「これってバカにされているのでしょうか…。今日、某弁当屋チェーンでお弁当を買いに行った際の話ですが。いつも自分は弁当を受け取る際、余計なゴミになるのでなるべくビニール袋と割り箸は無しと店員に伝えているのですが、今日も同じようにそう伝えた際、奥で弁当を調理している店員がクスクス笑っていたんですよね。いつも同じように言っているから「またこの人こんなことを…」みたいな感じで笑われているのかなと。それでイラッとして、つぎその店に行って同じように笑われたら軽く切れてしまいそうで;;」

こういうのもある。「ブログでのマナー、ルール的な質問です。いつも見ているブログでのことですが。自分自身特にブログの管理人さんや他のコメントの人に対して批評、中傷のコメント、更に無関係なコメントをしている訳でもないのに、管理人さんから自分のコメントを消される事がありまして。

自分自身よく理由が分からないのに管理人さんからは「理由が分からないならコメントをするな」とか「そういう事は学校を卒業した段階で自然と身に付くものだから自分で気づけ」とか訳の分からないお返事をされる始末で……。基本ブログでは他の人のコメントに対して、その内容に返信する事っていけないのでしょうか?」

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こういう投稿をする人間の種類が分らないが、想像するに気になるからだろう。それに対して、「気にしないように」、「たまたまでしょう」などの慮った返答をみると、ネットは期待しない批判もある反面、癒されるものでもあるようだ。こういう人は批判には目もくれず、癒しだけが支えなのかと。そもそも投稿する目的は同調者への呼びかけで、批判者にはさらに反論する。

ブログにコメントを書いて消されるというのも始めて知った。中傷でもないのに、「理由が分からないならコメントをするな」、「自分で気づけ」という理由で消去する人もいるんだなと知った。公開している以上、老若男女も年齢も幅が広いと思うが、こういうブログ主はターゲットを選別しているのだろう。こういう事実を知ると、あらためて「人のいろいろ」を感じさせられる。

ブログ主が幅広く対応できないのと、意図しないコメントに適切な返信ができないのではないか。返信しづらいコメントなど想像もできないし、面倒と思ったことはないが、バカなことをいう奴というのはあり、それには相応の返信をすればいい。大体の年代を想像し、なだめたり、あるいは「目には目を」的名露骨な言葉だったり、自分的には柔軟な対応と思っている。

答えのない問題に対して、適宜に対処するのも勉強だと思えばいいこと。人に対して真摯な対応をすることで、どこから攻めてこられても頑丈で崩れない城ができるだろう。だからか自分には、「どうでもいい」という投げやり的な言葉を吐く奴は、向学心なきバカに思えるのだろう。どんなことでも考える価値はある。好き嫌いは偏食家人間になり、苦手を作るのは得でない。

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「どうでもいい事では?」と振ったものの、「そりゃあ1~20万円の少額ならイザ知らず、7~800万円もの大金なら賭博にも繋がり兼ねないので大問題でしょう。一般人におねだりするなんて、考えられない行為です。チーム内では有り得る事ですが…。全く其のイメージと違いガッカリです。彼の選手生命も終わりだと思います。チーム内の他の選手にも示しが付きませんから。」

という返信には、「選手生命が終わりとか、他の選手に示しが付かないとか、あなたが決められる事なのですか?」と反論するところがユニーク。真面目に返信した人間は、「コイツにはまともな話は伝わらないな」となるだろう。真っ当な考えを述べたことに対し、「あなたが決める事なの?」という反論は、人としてかなり歪んでいる。決めるのではない、意見をいっているだけだ。

意見を言ったら、「決め付けてる」という奴はいるし、そういう奴と話はしないことだ。「意見」=「決め付け」でない事が分かっていない。押し付けていない意見を「決め付ける」、「押し付ける」と感じる奴は被害妄想的で、心が弱い人間であり、だから、人の意見を押し付けと感じる。被害妄想タイプは普通に話せないし、気を使いながら話すくらいなら何も言わない方がよい。

こちらの意見に対し、被害者意識丸出しにされるほど迷惑な事はないが、過保護に育てられて脆弱になったのだろう。子どもを過保護に育てることでよくない事はたくさんあるが、こういう点からも気をつけた方がよい。問題なのは「過保護にしていない」、「普通である」と思いながら、実は過保護であるのは、母親の子育てにありがちだ。昔のお母さんはそこを考えていた。

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昔の母親は軍国主義という時代背景もあり、男の子を立派な兵隊さんにしなければの思いもあった。さらにその以前、武家の母親は武家の母親らしく、我が子を立派な武士に育つように厳しく躾けた。封建社会でもない、軍国主義の時代でもない、「男の子を強く逞しく育てる必要はない」と誰かいったのか?貧弱ですぐに折れるような子どもにしたいなら別だが、それってマズくないか?

斎藤祐樹と田中将大、石川遼と松山英樹を同年齢として比較したものだが、どちらの親でいたいかを考えてみるのがよい。つまり、「どちらの親でいたいか」というのは、「どちらの子どもに育てたいか」という方法論に行き着く。多少偏見はあるが、分からぬことなら仕方がない。斎藤や石川はチヤホヤされすぎでダメになったと感じている。フランスの画家モローの言葉が過ぎる。

「成功をしないということは感謝すべきである。少なくとも成功は遅い方が良い。その方が君はもっと徹底的に自分を出せるだろう」というように。つまり、自分を徹底的に出し幕って、その力によって成功は得るべきで、親の威光や、半ば運的要素や、学歴のような付加価値要素での成功は脆弱だということ。斎藤、石川のイケメンに比べ、田中、松山には男臭い魅力がある。

男臭さとは「力」である。簡単に折れない真の力。田中や松山の親がいいという比喩は、どうしたら田中や松山のような子に育つか、育てられるかという方法論の想像力である。田中や松山の親が、子育て教育書など出すとは思わないので、彼らの芯の強さを想像するしかない。上手く行く、行かないはともかく、強いメンタルを持つ子に育てたいという意思が重要だ。

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力のない斎藤がポルシェを欲しがってはいけない。というのは違う。問題は欲しい物をどうやって手に入れるかだ。「グランドに金が落ちている」と吐いたピッチャーがいた。彼は400勝の金字塔を打ち立てた。力はないが人気がある斎藤に、「ポン!」とポルシェを買い、マンションを与えるタニマチもいる。チヤホヤされたいグセが直らぬ斎藤とタニマチが共依存関係にある。

が、チームメートや同僚から見て「総スカン」であろう。人にたかって利を漁るなど、「やってることがヒモである」。「二軍練習場に通うための車が欲しい」と言われ、ベースボールマガジン社社長として真に野球を愛する御仁なら、「今のお前にそんなステータスはない。軽自動車に乗ってろ!」とハッパをかけるべきでは?甘やかせて選手をダメにするんじゃないよ。

社長と斎藤は特別な関係なのか?モーホではあるまいが、まさかダレでもカレでも強請ったら買ってもらえるわけでもあるまい。斎藤のイチファンといっても、それで800万ものクルマを与えるものなのか?まさかモーホでは?どう考えても、イチファンと選手という有り方の限度を越えているように思うが…。週刊誌もそういう想像力で取材を進めるだろう。


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