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離婚にみる「差別と区別」

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妻のいう事がいつも正しく、また、夫のいうことがいつも正しいわけではないのに、どちらからどちらかに従えば、慣れかストレスかいずれかになろう。夫口喧嘩の苦手な夫の場合、我慢が蓄積されているのである日突然爆発し、言葉が滞っていた分手も出たりするのが男の性分で、これを機に数カ月後に離婚に至った夫婦がいた。男は元々短期で気の荒い性格だった。

男は自分の運転するクルマを無謀に追い越すクルマを追っかけ、止めて謝罪させたりの性格である。正当防衛で相手を殴って拳の骨を折ったこともある。そういう男が、慣れない女と一緒に生活をし、減らず口でたたみ掛けてくる妻に、当初は怒る気持ちを何とか鎮めていたが、あまりに傲慢な言い方についにキレてしまう。部屋を片付けないブタ小屋に我慢できなくなったという。

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     「おんどれはオレのクルマを抜いただろ?ザケんじゃね~、ちょいこっちへ来いよ!」


ある日、仕事から疲れて帰って、散らかった部屋のままでテレビを観てる妻に頭に来たという。いつもそんな状態であったようだが、何度いっても改善しなかったといい、その日は遂に爆発したという。「何だ、このブタ小屋は!いい加減にしろよ!」みたいな喧嘩ごしの言葉しか出なかったという。やさしく言ってダメだから、そのようになる。夫はもう我慢できなかったようだ。

妻が反論したから殴ったという。中学生の子どもの前での行状である。それ以後は会話がなくなり、陰険でどんよりした空気の中、夫は家に帰りたくないからとやったこともないゴルフ練習場に通うようになったという。それから約半年後、夫は離婚の意思を伝えた。妻も一つ返事だったという。そんなことで離婚になるのか?と思うが、ずっと無言の生活が続けば修復はできない。

言葉に出さず、溜め込む夫は口に出すときは最後と腹をくくったようだ。短気で喧嘩っぱたい性格を知ってる彼は、結婚生活にガマンという努力を掲げていたようだが、離婚の相談を受けたときに、彼はレストランで人目も憚らず泣き出したのには驚いた。まだ若いんだし、いい女はいるよ」と言ったとき、「○○(妻の名)で上手く行かないんだから、誰とやってもダメでしょう」。

そういって嗚咽をする彼が、結婚生活でずっと抱えていた複雑な思いが理解できた。妻は一言いえば二言、三言返す性格で、それが嫌だから黙っていたのだろう。自分がキレてこうなった、手を出したのも悪かったと後になって反省はし、「女性に対しては不器用だし、付き合った経験も少ないし…」というが、妻23歳、夫22歳のデキ婚で、結婚12年目の破局であった。

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           普通に見る「ゴミのある風景」であって、誰が見てもゴミなのだが… 

掃除をしない、部屋がブタ小屋に夫は慣れることができず、仕事で疲れて帰った我が住処に癒されない、落ち着かない、あげくイライラのストレスを溜め込んではどうにも解決の余地はない。あげく、「掃除は妻がしなきゃいけない決まりはないでしょ!」と、こんな言葉を返されたら、蹴飛ばしたくもなる。彼が気に入って購入したマンションがブタ小屋と化すのは耐えられない。

玄関からのアプローチ廊下を、フローリングから大理石オプションにするくらいに拘ったものの、その廊下に衣類や物が散乱しているだけで、疲れが倍増するだろう。夫が求める最大の癒しは、部屋をキレイにしてあることと、この一点だけ守っていれば、離婚はなかったはずだ。妻のほうは「夫は家族連れ立って何処かへ行く」という人ではなかったといっていた。

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      実はこれが家の中…、室内であったら問題であるが、問題でない住人もいる

離婚なんていくら後出しじゃんけんを出したところで、勝利はないし、すべては後の祭り。「掃除は妻がしなきゃいけない決まりはない」という言い方は、掃除が好き、部屋をキレイにして生活したい女からは出てこない言葉である。自分がしたくないこと、嫌なことをこのように理屈をつけて正当化するのは、止めるべきだ。もしくはそれを許してくれる相手を探す。

そんな言葉を吐いて、キレイ好きの夫を丸め込めると思ったら悲惨な結果になる。人は変えられないし、自分が変わるほうが手っ取り早い。自分を変えたくないなら、相手をストレスに追い込むだけど、そのガマンがいつまで続くか、という綱渡り状態である。どうせ言っても何も変わらないと思っていても、その日の虫の居所が悪いときに、爆発することもあり得る。

キレイとキタナイとどちらがいいと、誰に聞いても答えは同じだ。何も部屋のキレイ・キタナイに限定せずとも、世の中のあらゆるもので、キタナイが好まれることはない。となると、汚い部屋を好む妻は、汚い部屋を好む夫以外の全てに害悪ということになる。それをどのように正当化しようと、無理があるということ。子どもがいうように、「掃除はお父さんがする」。

というように、我慢ならないから自分でするのだろう。なのに妻は片っ端から散らかしていく。夫がブタ小屋好きに変わるか、妻がブタ小屋好きを止めないかぎり、離婚は避けられない。こんなバカみたいなことが離婚になるという者はいても、自分は十分すぎる離婚の原因と見る。「妻を変えれば夫は幸せになれるか?」ではない。ストレスをきたす妻なら一人がいい。それが離婚だ。

同じように「夫を変えれば妻は幸せになれるのか?」。この妻はブタ小屋好きの夫を見つけることが何よりである。「恋愛感情など長くて4年」という愛情方程式が科学的に立証されているなら、結婚は愛情というより、日常である。日常=日情という字に変換してもいい。成熟した女性になることが、離婚を回避できるのは、実際離婚した女性の後悔から感じとれる。

コレといった原因がない夫から婚姻解消を告げられた妻の多くが、「子どもだった」、「自分勝手だった」などという。どちらも選んだ相手である。どちらも成熟した大人であるべきだが、こと離婚に及ぶ夫婦は非成熟な言動多し。理想の王子もいなければ、できた妻などそうそういない。妻を貶すのは選んだ自分を貶すし、夫を貶すのも同じ事。罵り合いに意味はない。

互いが自分にはない相手の良さを見つけることはしばしばある。が、問題なのは欠点をどうするか…。部屋がすぐにブタ小屋状態にな片付けられないという欠点をもった相手をどうするか?何事も始まりが大事で、最初から気になる事は提示するべき。決して罵り合うのではなく、看過できない重要なことは最初から我慢せずに指摘しておかないと、我慢は許したことになる。

言われなければ相手は許されていると感じる。数年後に突如問題にしても、ギクシャク感が漂うだけ。人間関係のコツは最初にあるが、経年になると人間関係の機微がいろいろ判るし、後に災いを残さぬために最初から芽を摘むのが「善」となる。そのためには相手を知り、自分を誤魔化さない。このブログも最初から無理をせず、惑わされることなくやっている。

我慢の限度にもよるが、我慢できそうにないことは最初から我慢しない。最初は好きで後に嫌いになる物もあるが、最初は嫌いで後々好きになるのはいいが、概ね最初から嫌いな物は最初に提示しておくのが後の災いを防ぐことになる。人は変わることもしばしばあるが、変わらないこともある。いい方向に変わるのはいいが、悪く変わる原因を早めに摘んでおく。

刈り取るのは大変だが、早い段階で新芽を摘み取れる。大火も最初はボヤから始まっている。確かに、明らかに間違った婚姻もある。これも見極めである。昨日の孔子の言葉、「上知と下愚とは移らず」ではないが、最高の知者も最低のバカも、変わらないならどちらも同じで、「変えることが不可能ではなく、自分が変えようとしないかぎり、事は変わらない。」

「これくらいはいいか」という小さいことも、積もり積もれば許せなくなるからだ。「女だけが掃除をするのは差別、夫もやればいい」という女は、自身ではもっともな言い分だと思っている。差別だの区別だので言い合いになったり、喧嘩になったりは、そもそも人格に欠損がある。こういういい方は奇麗好きでない女の言い分で、汚いのが嫌な女はさっさと奇麗にする。

奇麗好きな男は最初から奇麗好きの女を見初めた方がいいだろうし、それも相性だ。恋愛と奇麗好きは関係ないかもしれぬが、結婚は大いに関係する。恋愛はいいが、結婚となるとどこまで許容できるかを吟味、判断するしかない。一般的に男女とも自殺者の部屋は汚いというが、何故なのか?特殊清掃人という仕事は、孤独死や自殺した部屋の後始末をするのが彼の職業である。

ある37歳の女性が自殺した室内はゴミ屋敷であった。自殺をする人の特徴は部屋が汚い。奇麗に整頓された部屋に比べて、汚い部屋だと心も荒む。また、人を招くことも控えるから一人考える時間が増えてしまう。外にも出ないから、深く考え過ぎて自殺を選んでしまう場合が多いとの分析もある。人間は概ね孤独だから人と集う。孤独な人間が一人いるのはよくない。

整然とされた部屋で自殺するだろうか?そういう部屋で投げやりな気持ちにはなれない気がする。明るく清潔な生活環境が明日への希望を生み出すのではないだろうか?ブタ小屋を奇麗にすると肉が美味しくなるという。実はブタは奇麗好きだが、人間が所詮はブタと勝手に見下している。ブタ小屋を人間が奇麗にすれば、今後、汚い部屋=ブタ小屋といわなくなるだろう。

夫婦間、男女間で、何かにつけて「差別だ~」という女はいる。女だから役得もあろうが、そういう逆差別的なことに頓着はしない。ネガティブで消極的な人間は、何かにつけて後ろ向きだから、行動そのものを見ていて溌剌感がない。差別だの区別だのと利を漁る人間や、楽をするのが得とばかりの人間は、地域住民の奉仕作業などにも現れ、見てる方がバカげている。


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