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独身を貫く覚悟 ⑨

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前記したように「生涯未婚率」とは50歳時点での独身者をいい、一昨年末に一般男性と入籍した浅野ゆう子は、57歳で結婚を決意したことで話題になった。美女はいくつになっても引き合いがあるということか。それに反して女性たちから結婚相手として見てもらえないような、「一生独身かなと思われる男性」の特徴について、女性たちの意見を集めたサイトがあった。

以下のようなタイプがとりあげられている。①マイペースすぎる。②自分で何でもできてしまう。③理想が高すぎる。④いろいろな面でこだわりが強い。これを自分に当てはめると、③以外は自分に思い当たるが、これらは一つの要素であり、他の長所で相殺できる。人間はトータルだから意見を気に病むこともない。思うに生涯独身者とは、異性嫌いというしかない。

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何事も決めつけは簡単だから無視すればよい。星占いしかり、血液型しかり、県民性しかり…。自分で相手を捉えて判断する自信がないからなのか、他人のいう「あの人はいい人」が充てにならないもので、自分なりの「いい人」を探せばいいこと。②の自分で何でもできる人が敬遠されるとあるが、結婚すれば、「それくらい自分でやってよ」と妻にせかされる。

結婚に良し悪しがあるように独身者にもある。「精神的な支えがない」というのも独身のマイナス点だが、心の強い人はクリアできようし、一人身で冴えないのはどちらかといえば男ではないか。いろいろ周囲をみて思うことだが、独身男は家でも外でも飲んでばかりが多くてまるで酒が恋人のようで、やはり独身女性の方がさわやかに生きている。独身者の利点も述べられていた。

①自由な時間を過ごしているとき。②お金を自由に使っているとき。③既婚者のトラブルを聞いたとき。④気を遣ったり、相手に合わせたりしているとき。⑤いい彼に巡り会えないとき。などがあるが、⑤の何が独身の利点なのか?つまらん男ばかりが目に付くとき、「ああ、ひとりでよかった」と思うのだろうか。決して理想が高いのではないが、確かに雑魚な男はいる。

結婚の後悔と独身の後悔はどちらが多いか分からぬが、耳にするのは結婚の後悔ばかりだ。独身者の後悔を耳にしないのは、「いわないようにしてる」こともあろうが、「はや独身に慣れてしまった」からでは?妻や夫への不満も結婚後30年、40年もすれば慣れるといい、慣れは大事かも知れない。最も苦悩するのは、結婚に踏み出すか否かの最中かも知れない。

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「喉元過ぎれば熱さも忘れる」という言葉が過ったが、脳細胞が減少することなく人間が記憶のすべてを溜めておいたら生きてはいけないだろう。ほどほどに記憶し、忘れることも大事に思う。平凡な日常を生きるコツとはほどよく忘れていくこと。受験の失敗も、失恋の痛みも、学童期にいじめられた思い出も、大きな失敗も、心に留めておいてよくないことは忘れる。

「幸福は無心のうちに宿る」と、この言葉を信じていれば、気づいたときには幸せ感に浸っているかも知れない。隣人への愛は誇示するものではないが、奉仕をを受ける側、提供される側が極度に恐縮しないよう心掛けるのも思いやりであろう。あくまでも、こちらがそれをしたいからするのだから、「してあげた」の気持ちがない以上、そのように受け止められぬ配慮をすべき。

「善意の押し売り」、「愛の押し売り」ほど価値なきものはない。昔は押し売りといったが、昨今はセールスマン、営業マンという言葉に変わるが、似た部分も似ていない部分もあるが、押し売りを好む人などいない。だから善意の押し付けはすべきでないが、そうした人間関係の本筋を見極めるのもある程度の年齢になってからで、若さゆえにか善意の押し売りは結構やったものだ。

人間関係といえば、長年友人関係にあった奴とぷっつり疎遠になったことがある。これという理由もなかったから、恋愛関係でいう自然消滅というやつ。彼は70歳になるがずっと未婚を通している。酒もやらない、タバコも博打もやらぬ模範的人間だから、妻の妹と紹介したことがあった。喫茶店で二人だけで落ち合わせたが、翌日義妹はこんな風な感想をいってきた。

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「会って挨拶をして飲み物をオーダーしたら、すぐに新聞を持ってきてずっと読んでいるんです。わたしはどうしればいいか分からなかった」。話を聞いて唖然とするしかなかった。彼とは男同士でいろいろ会話をするが、妹の話からすれば女性が苦手とでもいうのか、得意でないのだろう。過去にも浮いた話はなく、女性嫌いということでもないが、そこまでとは思わなかった。

彼は独身でいることに相応しい男かも知れない。結婚願望は普通以上に強かったが、縁があるようにと心配する親・兄弟への配慮だろうから、本当に女性を射止めて結婚生活を送りたい願望なら、女性に気に入られる努力もし、射止める努力もするだろう。それもないままに、誰かに女性を紹介されれば結婚は降ってわいてくるとの思いでは結婚にはありつけないだろう。

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