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Channel: 死ぬまで生きよう!
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愛についての与作♪

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同じ表題で飽きたので定食から別メニユーに変える。男女について書けば、すべてが愛や結婚などに繋がるところがアラベスク。アラベスク (arabesque) とは連続模様の一種で、左右上下に折り重なり連続することが必須条件である。楽曲にもあるが、シューマンの、「アラベスク」、そしてドビュッシーの、「アラベスク」、どちらも音程が一方向ではなく複雑に絡み合う。

ということで、久々にドビュッシーを聴いてみたが、『ピアノの森』の、「アラベスク」は別の楽曲ではと思えるくらいに異様に感じた。こんなテンポの遅い、「アラベスク」は初体験。悪いとは思わなかったが、アラベスクのアラベスクたるあの疾走感がなく、こうした表現の幅はアリでも好みとはならなかった。芸術とは善悪よりも嗜好であり、個々の好みが気分に合致する。


さて、愛についてどれだけの言葉を耳にし目にしたことか。幾多の愛があり、それぞれに質も量もあって、正確に把握もできない理解もし得ないとするのが正しいのでは?次の言葉はそのことを示す。「何をいちばん愛しているかは、失ったときにわかる」。それでは遅いのかも知れぬが、自分にも経験があるからよくわかる。自分を本当に愛してくれた女は失って分かった。

比較という意味においてである。その女の持つ愛情の表し方は個々の性格的なものだろうが、そうはいっても感じる側の感受性で判断するものでもある。正直いって実体的な愛が何かわからない。これが愛?あれが愛?程度には分かるが、確信的な愛の理解に自信はない。「愛してるといって」と女性が要求する際、分からぬままに「愛してる」と男はいうのだろう。

女性はそれを愛だと思うのか?言葉を信じるのは不思議でもある。そんなおねだりの記憶はないし、いわない男なのは自分で分かる「言葉に興味はない。行動で示せ」というのはよく口に出したし自分も実行する。言葉は実行ではないし、「不言実行」というのもあろう。目標などを口に出さず、ああだこうだと能書きを述べず、ひたすら実行するのは美しい。

口に出したことを確実に実行するのも美しく、どちらかの比はないがカッコイイのはどちらだろうか?前者は自分のためにだからあえて口にする必要はない。となると「有言実行」は、他人を意識した行為である。「有言実行」という言葉のほうが耳なじみがあろうが、言葉としては「不言実行」が先だった。これは寡黙で実直を旨とする武士の範とするもの。

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「口に出した以上はやる」と、これは責任感ともいえるが、「口に出さずとも黙してやる」は責任感より上位の使命感だろう。責任でやるというより、使命とするの方が自分の好みで、責任感という美名に溺れることもない。「結婚の責任感」と「結婚の使命感」と、人にはどのように響くのだろう。責任感ばかり後手に回って叫ばれている時世に思えてならない。

使命感を喪失した者が責任感を全うするのに躍起になっている昨今だ。ただし、人を愛するのは「責任感」でも「使命感」でもないように思う。愛についての一家言をいえば、「女は愛され、男は愛す」がいいのではないかと。これは受動と能動を区分けしている。女性が能動であるのは性器の形状が示し、反面男は能動である。女性が能動的なのは男がそうでないからか?

事態をそんな風に想像する。なぜ男を超えて女が能動的であるのか自分にはよくわからないし、自分の前に能動的な女性がいたなら、一体自分はどうすべきかを考えねばならない。それもあって、わざわざ能動志向の女性を選んでぶつかり合うのを避け、受動的な女性で自分の特質を生かす。被さってくる女性を払いのける面倒を省くためにも自分の前に置かない。

「私を愛してるといって」などという女は、外国映画の観過ぎだろう。あちらの男は答えて、「愛してる」というが、日本人がいえばマヌケに見える。「LOVE」という日本語はないし、他人はどうだか知らぬが、一番深い愛の形というのは、心の中で想いつめることだと思っている。「心にあることを言葉に出せばいいじゃないか」というが、それが「愛してる」という言葉か?

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愛を言葉にするとどこか嘘っぽい反面、心の中に感じる愛とは、「愛してる」とは違う何かである。だから言葉にせず、心の中にある愛の形がもっとも真摯で深い。そういう考えでいるから、「愛してるっていって」といわれたら、「屁でも喰らえ」といいそうだ。オママゴトじゃない、ムービースターでもない。愛の表現は目にもっとも現れるから、「目を見て感じろ!」という。

「はじめに言があったと」聖書にいうが、日本人的な知性とは、「黙」であり、「阿吽の呼吸」である。言葉は所詮は代用の具、「人は人を愛することによって言葉を失う」と独断的にいってみる。いいあらわされた言葉なんて、心に思うことの何十分の一。恋愛の楽しみは言葉の交換や肉体の交じりを強調しがちだが、プラトニック・ラブの美しさ、儚さ、切なさは忘れようもない。

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