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blogで教養を学んだか? ②

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有益な友人は三種あるというが、人にも三種の性向がある。「失敗をせぬよう他者から学ぶ者」、「他者から学ばず自ら行動したあげくの失敗から学ぶ者」、「自分の考えで行動し、失敗から学ばぬ者」と、3番目以外は妥当である。学ぶことがいかに難しいかはやってみるとわかる。クリスマスやバレンタインやバースデイの贈り物を否定するものではないが、自分は無視をする。

「父の日なのに子どもから無視されて悲しい」、「バレンタインなのに義理チョコすら来ない」などと嘆きの声を結構耳にするが、どうにも理解できぬ心情であり、憐れな男にすら見えてしまう。前者は父親として尊敬とまで行かぬとも、心に留め置いて欲しいということか。後者は、人並みに扱われていない自分という人間の侘しさなのか?どっちもつまん男である。

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普段の日にチョコを貰うより、バレンタインにもらう方がうれしいというのは、システムに組み込まれたいとの意識と察する。独自に動き個人で活動したい自分にとって、システムなどは邪魔でしかない。父の日がどうこうより普段の関係こそが大事であり、充実すればいいことで、父の日など所詮は1/365でしかない。何とか人並み程度でありたいということなのか。

面白い小学生がいる。「面白い」は比喩でホンネをいえば、「こういう子が好きだ」。彼女は兵庫県の小学校4年生の青木舞佳さん(10)で、「母の日になんにもしないそれがうち」と詠んだ俳句が、「第12回佛教大学小学生俳句大賞」の高学年の部で選考委員特別賞に選ばれたという。応募総数2万句を超える中での受賞であるが、賞を誉めたいのではない。

「うちでは母の日に何もしないけれどお母さんには感謝している。何も言わずとも思っているだけで十分」と、彼女のこんな言葉が素敵である。形にしなくても感じ合い認め合うのが愛情の本質である。そういう親子、そういう夫婦、そういう恋人、日本人的には少し難しいがそういう師弟や上司と部下にも及ぶ。ずっと以前から自分の理想とする愛の形である。

自分のこういう性格は母親の影響が大きい。内弁慶で表づらを重視する母は、銀行などからいただいた中元・歳暮の熨斗を取り、包装紙を変えて近所や兄弟などにたらいまわしをし、挙句はお返しにさんざんケチをつけるのを子ども心に、やるせない思いで捉えていた。社交辞令の無意味さ、空しさ、罪深さに加えて、みすぼらしくも愛なき行為に思えた。

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それらは慣習として続けられる。こういう人からこういう気持ちで何かを戴くなどは御免被りたい。こんな親子ではありたくないし、こんな夫婦でいたくない。こんな恋人同士も耐え難い。すべては自分が大人になった際の予行演習と捉えていた。人の心は汚く、そのことを人がそのままに感じ取ることは出来ない。汚い人間だからこそ隠すための体裁を繕う。

善悪も含めて隠し事なき人間関係こそ健全である。それを理想と掲げて生きてきたが、相手の罠や策略にかかることもあった。自分の理想とかけ離れた他人は少なくないし、人は利用すべきものと考える者が多かった。青春の理想がくじかれるのは誰も経験すること。人は嘘をつくものだがこれまでの人生において、考えられないような嘘をつかれた体験が一つだけある。

中途入社のある女性が、どういうことか自分と肉体関係を持ったと周囲に振りまいていた。職責的に自分が上位者だが何があったわけではない。彼女を叱ったこともないし軋轢もない。なのにこのような嘘をつくのか?耳に入れた上司から、「彼女とのあらぬ噂は本当か?」と聞かれた。全く身に覚えのないあり得ない話に驚いたが、腹が立つよりバカバカしいと笑ってしまう。

「本人が直にいってるらしい」というが、多くの人間が何を聞こうが信じようが何とも思わなかった。直接本人に問きもせず放っておいた。なぜなら、事実は自分の中にあって問うまでもなこと。彼女は嘘は明らかで問う労力すらバカげている。こういう無駄なことを自分はしないが、他の友人は「そんなこと許していいのか?文句をいうべきでは?」とけしかける。

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「冗談じゃない。そんなバカと口を利く気も起らない」と無視。自分のことは自分が分かっていればそれでよい。相手が何をいおうがあきらかなる虚言に何の影響を受けることもないという強さもあるし、人の言動にいちいち反応する自分こそ愚かである。日本人は人と同じを好むところがあり、母の日に何かをする子どもは、しない子に対してあれこれいうのかも知れない。

自分がやってることこそが正しいのだと、他人を批判することで示そうとする。そういう世間(他人)に抗うのは子どもにとってむつかしい。が、彼女は自分が正直であることを何の衒いもなく素朴にあらわしただけで、おそらくこういう子は、真実という意思が何かと武器になるのではないか?人と同じことをしないだけでも変人とされ、いじめの対象になる昨今である。

いろいろな色が混じりあって一つの何かになるというのが希薄な全体主義の日本で、今後は彼女のような朱に染まらぬ人間が多く輩出され、他人を認め合う社会が到来すれば深刻ないじめ問題も解決されよう。そのためには大人が手本を見せることだ。著名人は影響力が高く、くそみそ発言や暴言は子どものためにも慎むべきだが、教養なき無謀人というしかない。

深刻ないじめをなくすことは至難だが、ネットにおける大人の汚い罵り言葉は控えるべきと、これがせめて自分の考えるいじめの防止策。本人同士はケンカのつもりで見境いないが、見るものにとっては迷惑千万であり、子どもが真似る可能性もある。昔の子どもに比べて今の子どもは大きく変貌したのは大人の影響も大きい。薄汚れた大人が子どもを汚す。

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