記憶もないし、「女が男を刺し殺す」で検索をかけたら、「通りすがりに男性刺す。 22歳女を逮捕、広島」がヒットした。日時は2017年7月8日、事件は拙者の地元の広島市内で起こった。武永秋紀は被害男性とはまったく面識がなく、酒に酔って知人ともめていた際、気晴らしに通行中の男を刺したという。「監獄に閉じ込めておけ!このバカたれ女を。ついでに顔でも晒しとく」。
次は2016年11月11日、さいたま市で、交際相手の男性の顔を拳で殴り暴行を加えたとして、飲食店従業員の山崎桃子容疑者(22)が逮捕された。男性はその後死亡した。山崎容疑者はさいたま市北区の自宅で、同居する交際相手の男性の顔を拳で殴り死に至らしめた。警察が駆けつけたところ、男性は部屋で衣服を着たまま倒れていて、その後、死亡が確認された。
で、動機は何?「買い物から帰宅するとドアの鍵が掛かっていたので頭にきて殴った」と山崎容疑者は供述している。動機も動機だが、殴り殺すというのが凄い。この女100キロ超級か?人間の人生ってこんなくだらんことで大きく左右されるのか?正直な感想だ。犯罪は圧倒的に男が多いのは統計上明らかだが、その理由ならびに科学的根拠はどうやら遺伝子にあるらしい。
まずは男性ホルモンの代表格である、「テストステロン」。犯罪に向かう男子は、この「テストステロン」が、「働きすぎる、強すぎる、濃すぎる」のではないかとされているが、「アンドロジェン」という男性ホルモンの影響があるのではないかという説もある。男性の精巣で作られる、「アンドロジェン」は、男らしさを発現させるホルモンのひとつといわれている。
次に、配偶子をめぐる争いという視点で、これは動物学的視点からみえてくることだ。簡単にいうと、「オスの精子が子孫を残すために、高リスクを冒し、競争に勝つための争いをする」からでは?ということ。さらには、環境やその他の要因があげられる。男は太古から、「狩をして敵と戦い家を守る」、「より多くの子を残す」これらが原始的役割とされていた。
この原始的役割が現在にも大きな影響を及ぼしているのでは?また、脳的・心理学的に、男の脳は女性と違って、周りとのコミュニケーションがうまくとりづらい。それゆえ、ドロップアウトすることが多くなり、孤立しがちで、自暴自棄になりやすい。それゆえに自殺も女性より多い。これらから男に犯罪が多いのは、争うこと、戦うことの宿命を負わされているから?
だからと女に人殺しがいないわけではない。数が少ないだけだ。確かに比率としては圧倒的に少ないが、毒婦といわれる女はいた。1人の女性の周囲で不審死が相次ぐ。数年前、そんな事件が相次いだ。逮捕された被告たちはどこにでもいる普通の女だった。「平成の毒婦」と呼ばれた3人の女は、結婚相談所や婚活サイトを舞台に男性が所有する資産を狙った筧千佐子と木嶋佳苗。
そして、いくつもの家族を巻き込んだ連続殺人事件の主犯とされる角田美代子である。この3人に共通するのは浪費癖だった。浪費がたたれば金が要るのは自明の理である。また、彼女らの殺人の手口は共通しており、いずれも自分の手を血で汚さない点にある。青酸化合物投与、練炭による一酸化炭素中毒、そして殺人教唆。こうした手口は事件が表面化せず、捜査自体も難しい。
特に毒殺の場合、検視官が見て事故死として扱うと、遺体はすぐに火葬されてしまい証拠が残らない。しかも、東京などの大都市圏以外では、専門家でない医師による検死の場合は立件はおろか、犯罪性すら見逃されがちとなる。「毒殺は直接的な証拠がない限り極めて捕まりにくい殺害方法」と法大越智啓太教授はいうが、筧被告は、事件発覚から逮捕まで11カ月を要した。
男女関係の怖いところは、通常の判断力を狂わせてしまうこと。恋愛は相思相愛が幸せな状態であるが、一方がのめり込んでしまった場合や一方にしたたかな計算が働いた場合、筧千佐子と木嶋佳苗のようなケースになる可能性もある。まして、最初から資産目的というなら女を見初めた男の負け。知り合って間もなく何の疑念も持たず、いとも簡単に金銭を巻き上げられた。