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Channel: 死ぬまで生きよう!
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なぜ女が男をでなく、男が女を刺すのか ①

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埼玉県さいたま市のビル5階で1月23日、女性が男に刺されて死亡する事件があった。現行犯逮捕された男は女性の交際相手で前橋市職員(25)。刺された女性は会社員の金井貴美香さん(22)。彼女は首などを刺され、搬送先の病院で死亡が確認された。事件現場の状況はこうだ。5階の通路で男女がもみ合っているのを近くにいた人が目撃。女性は「助けて」と叫んでいたという。

その後、男が女性の背後に回り込んで体を押さえ、首のあたりを刺したとみられている。直後、現場の一部始終を見ていた会社員男性2人が男を取り押さえ、駆け付けた警察官に引き渡した。こんな場面に遭遇した経験はないが、人が人を殺す場面というのは、阿鼻叫喚の様相ではないだろうか。飛び掛かった二人の男性は、自己の危機もあったとはいえ、それは咄嗟の行為であろう。

昨年9月から複数回、被害女性の金井さんと父親から、男との交際に関するトラブルの相談が県警に寄せられていた。事件当日の夜も金井さんの自宅を管轄する春日部署を訪れ、被害届の提出を相談する予定だったといい、その矢先の事件だっただけに悔やまれるが、男は、「女性を待って刺した。」というように、被害届を出しても待ち伏せにあえば身の安全は確保は難しい。

2011年2月14日のバレンタインデー殺人を思い出す。新潟県の「長岡工業高等専門学校」で同日に起きた男女死傷事件は、愛憎トラブルが原因だった。2月14日の正午過ぎ。ドスンという大きな音がキャンパス内に響き、高専職員が駆けつけると、校舎から落ちたと思われる血まみれの男女が倒れていた。「倒れていたのは、同校1年生の佐藤史歩さん(16)と同級生の男子生徒A。


司法解剖の結果、史歩さんは30数カ所を刺され、校舎から落ちる前に即死状態だったという。史歩さんを刺したAは重体だが、Aは自身の腹や胸に刺し傷があり、自傷行為の末に投身心中を企てた。地元紙記者はこう語る。「Aは彼女が誰にチョコを渡すのかを、相当気にしていたといい、その嫉妬が、バレンタインデー当日になって爆発したと見られているのです。」

史歩さんは「勉強も運動も得意な秀才だった」(別の同級生)が、男の“嫉妬”は才女の理解を超えていた。嫉妬程度の兆候で、誰かが自分を殺そうなどと誰が考える者がいよう。交際中の喧嘩や愛情のもつれなどもない、片恋慕が起こす一方的な犯罪というのは、死んでやっと気づくしかないだけに哀れを超えているし、こんなことで娘の命を失った親の気持ちはいかばかりか。


2013年10月8日に東京・三鷹市で発生した女子高生殺人事件は、タレントの卵として芸能活動をしていた鈴木沙彩さん(18)が、交際相手だった池永チャールストーマス容疑者(21) に追い回されて、玄関先で殺害された。池永は沙彩さんの自宅に忍び込み、彼女の部屋のクローゼットに隠れて帰りを待っていたというが、こうした犯罪者の異常とも思える執着心も特筆ものだ。

2016年2月、福岡市西区の路上で近くの予備校生北川ひかるさん(19)が、同じ予備校生の男に白昼刺されて死亡した事件があった。北川さんには59箇所の切り傷や刺し傷があったという。事件の裁判過程で、殺人罪などに問われた同じ予備校の元少年(21)の予備校の友人らが証人として出廷し、事件前から被害者への殺意を打ち明けられていたことを明らかにした。


論告で検察側は「元少年は北川さんに交際を申し込んだが断られ、一方的に恨みを抱いて殺害した。59カ所にも及ぶの傷、斧を用意して頭部を殴打するなど、惨殺極まりない犯行である」と指摘、懲役22年を求刑したものの、判決は20年で結審した。長岡の事件は交際を申し込むではなく、片恋慕であったが、本件は、交際断られて一方的に恨んで惨殺に及んでいる。

2016年5月に起った小金井ストーカー事件は、路上にての芸能活動中だった歌手の冨田真由さん(20)が、ファンと自称する男に襲われた。首、胸、背中など数十か所を刺された冨田さんは、一時は意識不明の心肺停止状態だったが、幸い一命はとりとめた。犯行を起こした岩埼友宏は事件当時に現場に居残り、「俺がやった!俺がやった!」と誇らしげに喚いていたという。



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