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噴飯もの・徴用工判決 ③

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「何で彼は(彼女は)あんな風だ?理解できない!」などは人間社会に散在する。そんなときに、「そういう人間なのよ」などというのは分析を排した横着な指摘でもなく、ふざけた言い方でもなく、一言で言いあらわそうとするなら、もっとも的を得た言い方である。つまり、「韓国はそういう国だ」といってしまえばいいわけだが、あえて韓国とは一体どういう国かを考えてみる。

その人がどういう人なのかを知るためには、その人が日本人かアメリカ人かという国民性に委ねる部分もあろう。が、根本となるのは、親から施された躾を含む生育環境を知ることが、なにより近道かも知れない。同じように、ある国がどういう国なのかを知るには、その国の国民性を知ることも重要だが、国家の成り立ち(歴史)や統治形態(法令等)を見るのが分析的だ。

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国家の統治形態(法令等)については、その国の憲法の、「前文」を読み解き現実と対比させることで、その国がおおよそどの様な国であるのかという様な事は把握できる。一例をあげると、日本国憲法は前文で、「(前略)平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。(後略)」と謳っている。「諸国民」とは他国、「われら」が日本人全体。

したがって、「自国の命運を他国に委ねる」という無責任国家の本質が端的に表れている。となると、日本人には自己責任が育まれにくい民族ということになりはしないか?そのように解釈できるだろう。大韓民国憲法の前文はこのようになっている。「悠久の歴史と伝統に輝く私たち大韓国民は己未三一運動で大韓民国を建立し(中略)檀紀4281年7月12日に憲法を制定する」

多少なり韓国の歴史を知る人は疑問に感じるだろう。韓国=大韓民国の独立の宣言は、1948年8月15日に初代大統領の李承晩が行っているのだから、おかしいと思うのは当然の事。憲法にいう大韓民国が建立されたという、「己未三一運動」とは、一体何なのか? それは、1919年3月1日、日韓併合時代当時の朝鮮半島で起こった、反日暴動のことを指している。

ここまで指摘すれば直感の鋭い人は、「なるほど…」となろう。「己未三一運動」自体の評価は諸説あるが、要約すると33名の宗教家が独立宣言書を作成し、それに共鳴した民衆がデモを起こしたという事件。デモに参加した人数は多いが、運動は約2か月で収束した。がしかし、処罰された人数の少なさ、量刑の軽さ、何の成果もあげられなかった運動であった。

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これらを客観的に見ると、「建国」とはほど遠いのが実情だが、彼らに言わせると宣言書を読み上げただけで大韓民国臨時政府ができたということらしい。ようするに、彼らの歴史ではその後、大韓民国臨時政府は上海、重慶と場所を移し、光復軍を創設し、それをもって連合国の一員として日本と戦い、最終的に勝利したことにより自力で独立を勝ち取ったとなっている。

こうしたちぐはぐな歴史観を見ても、大韓民国という国は自国の建立の歴史を、国際社会が認めた李承晩の独立宣言ではなく、自分の都合のいいように書き換えているのが前文から分かる。分かりやすくいうなら、朝鮮 (清の属国) ⇒ 大韓帝国 ⇒ 大日本帝国 ⇒ アメリカ軍政 ⇒ 大韓民国という本来の歴史が、朝鮮 ⇒ 大韓帝国 ⇒日本植民地 ⇒ 臨時政府 ⇒ 大韓民国と書き換えられている。

つまり、韓国という国は、歴史さえも自国の都合のいいように書き換える国であるということになる。政権の正統性とは、その政権が国を統治する根拠のことで、多くの国では国家設立の過程にそれを見る。「アメリカ」は、イギリスによる長い植民地支配を戦争で勝ちとったことを、「フランス」は、民を顧みない王家を革命によって倒し国民を救ったことを根拠としている。

韓国政府は自国の歴史を書き換え、自国民を年端もいかぬ子どもの頃から虚実交えた対日反感教育をした。その成果といえる事件が平成25年にソウルで起きた。「日本統治はよいことだった」と発言した老人が若者に殴り殺された事件である。20代後半で終戦を迎え、日韓併合時代を実体験として知る95歳の老人が、自らの体験に基づいて述べた率直な感想を述べたに過ぎない。

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日韓併合時代を知らない38歳の若者が、日本を褒めただけで殺意を抱くほどの怒りを覚え、それを実行に移し、さらにはその行為を称賛する人が少なくないという事実は、虚構をもとに行われる反日教育が、いかに韓国人が日本を憎む原動力となっているかを示している。裁判所はこの若者に懲役5年の判決を下したのをみても、韓国の司法がいかに国民感情よりかを現している。

韓国人すべてが反日思想の持ち主かというわけではない。金完燮 (キム・ワンソプ)という作家は、『親日派のための弁明』という日韓併合に肯定的見解の著書を出版したが、発禁処分となり本人は逮捕された。韓国で国民的人気だった趙英男(チョ・ヨンナム)というタレントが、『殴り殺される覚悟で書いた親日宣言』という本は売国奴と糾弾され、芸能活動は休止に追い込まれた。

韓国社会において社会的地位の高い学者とて例外ではない。ソウル大学で韓国経済史を研究する李栄薫 (イ・ヨンフン) 教授は、「従軍慰安婦は売春業」と発言したため、元慰安婦らの前で土下座させられ、長時間にわたり罵倒を浴びせられ続けた。学者というのは真実を利害抜きに研究・表明するものだが、韓国社会で日韓併合時代を良く言うことは自殺行為のようだ。

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