ヒステリー女性については何度かここで記事にしてきたが、やはり男からみれば特異な女性にちがいない。そういう女性を親に持った子、妻に持った夫らは、その修羅場体験からして悲劇であろうが、恋人に持った彼氏は別れればいいわけで、悲劇というほどにはならない。もっとも今どきのヘタレな若者は、彼女怖さに別れたくとも別れられない。そんな男はいるかも…。
恐妻家を公言する夫がいる。キョーサイといえば「JA共済」くらいしか浮かばぬ自分。妻が怖い、女の何が怖いのかいまいち分からない。幼少期は母が怖く、小二くらいまでは怯えていた。が、小三になると、「クソババ~」とやり返した。以後、「おかあさん」と呼んだことはない。小三時のある事件を思い出す。事件というほどでもないが、教師が家に来たくらいだからそうともいえる。
母の日に児童は10円の模造カーネーションを学校で買わされる。花の下の札には、「お母さんありがとう」と書いてあるやつ。誰も自分の小遣いでは買わず、親にお金をもらってくるのだろうが、なんとも歪なセレモニーであろう。これのどこが教育なのか?「ぼくは買わない」と拒否した。担任女教師になぜ?と聞かれ、「カネー、ション(損)する」といった。
正直な気持ちだったが教師は逆上した。さっそく自宅に飛んで来たが、今に思えば彼女もヒテリー気質だったようだ。親とどういう話をしたのかは知らないが、クラス50人の中で、自分だけが買わないといったこと、「カネー、ションする」といったことが、教師には問題児と映ったようだ。4月に3年生になったばかりで、「母の日」は5月、教師も自分を把握する前である。
母の日の造花カーネーションを買わないだけで問題児となった自分。担任とは2年間反りが合わず口も利かなかったが、露骨に妬まれ、事あるごとに、「特殊学級へ行け!」といわれた。特殊学級というのは知恵遅れ児童の教室で、どう考えてもまともな生徒が送られるところではないが、思慮ない女教師は爪を切らない自分にもこんな脅しをかける。「彫刻刀事件」もあった。
以後担任は自分を異端視し、彫刻刀で人を突いたとでっち上げられ、学年中で話題になるほどに肩身の狭い思いをした。補導担当教師に呼びつけられ、「監獄に行くか!」とまでいわれた。9歳児を脅したりすかしたりでどこが教育者であろう。後日談がある。次女が幼稚園に入園したが、この教師が園長だった。数十年ぶりに顔を合わせ、当時のことをありのままにいった。
園長はそのことを記憶していないといったが、とぼけ方に嘘がみえた。とんでもない昔話を保護者から聞かされた園長、苦虫噛み潰した顔を作り笑いに変えるのがやっとである。「そんなことがありましたか」というが謝罪はない。自分の勢いからして園長は恨まれていると感じたはずだ。ここで会ったが百年目、いたいけで純真な子どもを愚弄した罰を受けよ。
教師に恨みを抱く生徒も少なからずいるのを思い知ったかどうかは分からぬが、それ以降は自分と目を合わさなかった。子どもに恨まれる教師などロクなものじゃない。いい大人が、それも教師が、「監獄に行くか?」である。きちんと調べもせず、予断と偏見で事態を大袈裟にしてそんな言葉まで吐くバカ教師、色メガネを外してしかと子どもに向き合えといっておく。
つくづく思う。大人ってのはバカだだなと。教師なんてのは世間知らずもいいところでか、バカの代名詞である。どうなんだろう?子どもは子ども時代に、大人は尊敬に値する素晴らしい人と思うのがいいのか、それとも自分の様に、大人ってホントにばかったれと思うのがいいのか?答えをいえば、単純な二者択一ではなく、正しく大人を捉えるならそれが勝る。
大人も子どもを正しく掴み取る必要がある。学年内に、「彫刻刀で人を刺した奴」という風評は子ども心に傷ついたが、そこで心が折れることはなく、「事実を知らぬ奴らが勝手なことをいっていやがる」と自らに言い聞かせていた。温室の中でぬくぬくと過保護に育つより、雨風に晒されて強く生き抜く方がどんだけ強くなるか。今にして思えばである。
「若い時の苦労は買ってでもせよ!」昔の人は本当に良いことを言っている。さて本日はヒステリーについての記事であった。3、4年の担任教師もどちらかといえばその傾向はあったが、5、6年の教師はさらに度を越したヒステリー女であった。根鞭で背中を思い切り叩かれ、それ以後顔を見るのも嫌になった担任である。彼女も自分に嫌われていることへの反省はあったようだ。
卒業を前に謝罪をされたのには驚いた。彼女は2年間の総括をしたのだろう。そのことで気持ちは晴れ、数年後に自殺の報を聞いた時は、自宅に線香をあげに参じた自分。大人と子ども、親と子、教師と生徒、上司と部下、師と弟子。これらは権威的な関係だが、上位者が間違ったと思うなら、素直に率直に頭をさげて詫びることだ。さすれば水平の関係になる。
ヒステリー第一号は母親である。その以後は、数人の体験をした。台所から包丁を持ってきて、「刺すからね(自分を)」と脅した女、人が往来する路上に大の字に倒れ込んで、泣きながらごねた女、洋服の着替えを置いていた女の部屋に離別した後に取りに行ったら、「全部捨てた」といった女。病的なヒステリー症状はないが、始末に負えない振る舞いを見せる女。
ヒシテリーが起こる要因は、驚き、憤り、興奮、精神的ダメージなどによる精神的ショックのようだが、そうした原因に簡単に反応してヒステリーを起こす女もいれば、同じ要因はあっても容易には起こさないタイプがあるようだ。前者にはヒステリー体質といわれる遺伝的因子があるとされる。いわばヒステリーは先天的な要素をかなり含んでいるらしい。
もっともそればかりではなく、生活状態や環境がヒステリー発生に大きな影響を与えるのも否定はできない。が、幼児期にいたずらに精神を刺激したり過労させたりで、神経系統の抵抗力を弱めさせれば、後年にヒステリーの訴因となることは、精神医学で認められている。子どもは自然のままに素直に伸び伸びと育てるのが何よりだが、そうもいかない親の見栄もある。
いずれにしても感情が主要因であるなら、自制心の無い人に起こりやすいのと、自分の見解でいえば、自分は絶対に正しい、相手が悪くとも自分は悪くないと、非を認めない人に出やすい症状ではないか。今回、久々にヒステリーではと思う女性に出会った。例の45年前の彼女である。文面からは、明らかに異常と思しき感情的な言葉が乱立していた。