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人は中身か外見か?

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人を見定める場合によく引き合いに出される言い方だが、まるで「中身」か「外見」かのいずれか、と言わんばかりの言い方である。中身もよく外見もよい人間がいないわけでもないし、「良い」にも段階があろう。「すごく良い」、「まあまあ良い」、「並に良い」など、悪くはないなら「良い」の範疇だが、上の比較は、「超性格悪い」、「超外見が悪い」との感じでいう場合が多い。

「オレは中身重視」といっても、「超ブサイク」でもそうなのか?「わたしは外見重視」といって、「どうにもならん女たらしの浮気者」でいいのか?と突っ込みたくなる。いや、実際突っ込んだこともあるが、知り得た結論は男からは状況にあった理性的判断が多いが、女は「性格悪くても、浮気性でもイケメンならいい」というのが多かったが、男には理解を得ない返答だ。

これから想像するに、「浮気性だと苦しむ」、「辛い日々は嫌だ」というような、先を想定した思考をせず、とりあえず今、イケメンとつきあえるなら「シアワセだよ~」という思慮の無さか、くらいしか思い当たらない。自分が困ることなど想定しなきゃ、こんな返答はできないはずだと考える。これをしても女が感情の動物であるという認識を深めるのだ。

であるなら、上のような二者択一の問いは「理性的」か、「感情偏向」かを問う問いであるように思う。この手の問いはさまざまあるが、理性重視、感情重視を区分けするのに適切かも知れない。理性と感情のバランスが大事とはいうが、人はどちらかの傾向に偏りやすく、特に男女に関する心情の差異は、「男脳」、「女脳」というくらいに顕著のようだ。

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それも分らず若い頃はこんな言い合いをよくやった。人の中身をいろいろ知る機会が少ない年代でもあるし、見るだけの外見(外観)は嫌でも目に入るが、中身は見ようとしなければ見えない。実際は、見ようとしても見えないほどに難しい。銀幕スターで最初に憧れたのは誰?記憶を辿ってみるに、当時はラジオ全盛の時代、映画はいいとこ『ゴジラ』か『赤胴鈴之助』。

ヒーローに憧れてもヒロインに執着はない。ゴジラもヒーローである。『赤胴鈴之助』にはヒロインも登場したが、聞いてビックリ中村玉緒である。驚くのは失礼というもの、彼女にだって純真な少女時代はあったのだ(今が不純とはいわないが、まあそれなりに)。役名は"しのぶ"で、映画は1957年封切りだから、当時彼女は18歳のおぼこ(?)であった。

ヒロインに興味はなく、赤胴鈴之助とそのライバル竜巻雷之進くらいしか記憶にない。ヒーローに憧れたあの時代だ。月光仮面、七色仮面、スーパージャイアンツ、海底人ハヤブサ、まぼろし探偵、明智小五郎に、鉄腕アトム、鉄人28号、マグマ大使のロボット類とてヒーローである。勧善懲悪のヒーローものに押されてか、ゴジラも人類の味方になって行く。

これらのヒーロー物の中で、特筆されるヒロインといえば、『まぼろし探偵』に出演していた吉永小百合であろう。が、思春期まだ遠き悪ガキに吉野さくら(吉永の役名)なんかどうでもいい。登場している意味すら理解できない年齢である。やはりというか、自然の摂理とでもいうのか、異性に気持ちが行くのは思春期である。本能とは誰が考えたわけでもないが、そこは本能である。

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雑誌の表紙を飾っていた、浅野順子という女性がまぶしく見えたのが、初めて異性を自分の男が受け止めたときであろう。浅野順子はデビュー当時浅野寿々子といい、雑誌のグラビアモデルとして活躍していた現大橋巨泉夫人である。二人は1964年、14歳の年差結婚で話題になった。これには驚いたの何のって、「えー、浅野寿々子が何でまた巨泉のようなおっさんと…」である。

芸能人の結婚で驚いたのは巨泉と浅野、木之内みどりと竹中直人くらいだろう。理由はどちらの女性にも好感を抱いていたからだ。木之内は1983年にベーシストの後藤次利と結婚したが、この結婚は世間を騒がせた末のことだった。さかのぼって1978年9月、木之内は新曲『一匹狼 (ローン・ウルフ)』発表直後にベーシスト後藤次利との交際が発覚したのだった。

木之内は米国ロサンゼルスでレコーディング中であった愛する後藤のもとに、すべて一切を投げ出して逃避行する。後藤は当時、元シモンズの玉井タエと婚姻関係にあったのが、木之内が二人の仲に割って入った。公然と不倫するなど珍しい時代であり、木之内は一気に人気を下げた。が、そんな事は本人も百も承知であった、というより恋は盲目、女は恋に生きるのよ。

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同年9月11日、帰国ともに記者会見を開き、「子どものできるようなことはしていません」の迷言を残し、木之内は21歳で芸能界を追われた。上の迷言は清純派木之内のファンに対するせめてものリップサービスであろう。誰もそんな言葉を信じない。これほど熱い恋で結ばれた二人だが、女癖の悪い後藤とはわずか4年間の結婚生活だった。1987年のことである。

彼女の大ファンであっただけに、後藤との一連の出来事は女の不甲斐なさを思い知らされたが、驚いたことでいうなら、その3年後の1990年に竹中直人と再婚した事だろう。イケメンに懲りたのか、ブサメンを選んだ木之内は、「男は顔じゃないです」の言葉を残してはいない。当たり前だ、そんなこと。言うはずがないが、まさに美女と野獣は巨泉夫婦を凌いでいた。

美女は美男と釣りあうと思っていたが、してその実態はまさに世の中の不条理が条理であることを教えられた二人の結婚である。薄い唇と清楚な顔立ちが木之内の魅力であり、自分は妻に彼女を重ねて一目ぼれをした。木之内のデビューは1974年、自分の結婚は1977年である。1977年といえば、映画『野球狂の詩』、テレビドラマ『刑事犬カール』など、彼女の絶頂期であった。

そんな人気絶頂期の逃避行を経て、21歳という引退に、芸能界のみならず世間一般でも一時期騒然となった。大橋夫妻の近影を見る事はあり、さすがの浅野順子も66歳のおばあちゃんである。巨泉が結婚したとき、彼女は木之内みどりが世間を騒がせて引退した同じ21歳であった。木之内は現在57歳であり、ネットで近影画像を探したが残念ながら見つからない。

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見ないほうがいいよ、という天からのお告げかもしれない。木内みどりの今画像は沢山あるのだが…。木之内みどり以上に好きになった芸能人はいない。浅野、木之内以外に好意を抱いた女性をあげれば、松原智恵子、田代みどり、酒井和歌子くらいしか浮かばない。芸能人や銀幕スターなど所詮「絵に描いた餅」。生きた女に比べ見るだけでは屁にもならん。

浅野順子は思春期時期の憧憬だが、木之内みどりは当時も今も変わらない思いがあり、自分にとっての永遠の女神と言える。細く、華奢でいたいけな魅力は、男(自分)が保護意欲を掻きたてられる女の典型像であろう。不思議なのは竹中と木之内の接点である。竹中は木之内より1歳年上だが、活躍した時代は違うし、二人はどこでどういう風に出会ったのだろうか?

二人にはこういう物語が残っている。ある日、竹中直人が海外での仕事のために飛行機に乗ったら、同じ飛行機に木之内みどりがいて、大ファンだった竹中直人はウキウキしてしまい、(実物がきれいすぎる…)と思って話しかけたという。木之内はカメラが趣味ですごく本格的なカメラを持っていて、この飛行機から乗り換えて、別の国に行って写真を撮る、と言う。

竹中は早く仕事を終わらせて、みどりのいる国のその町に飛行機で追いかけたというのだ。ここから交際スタート、めだたく二人は結ばれた。「ほえ~」なんというロマンチックなお話であることか。思いつめた逃避行の末に結ばれたとはいえ、確かにそれもロマンチックではあるが、片っ端からアイドルに手を出すようなやりチン後藤と、一途な竹中では人間の質が違う。

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女の幸せは一途な愛を享受できるかであろうし、もちろん、女の浮気も論外である。おはぎにはあんことキナコがあるが、質は違え、味も違えど皿に乗っかっていれば雰囲気は出ている。男と女もそれに類するものであろう。質は違えど皿に乗れば安定感が出る。竹中は美女を得、木之内は野獣の優しさを噛みしめた。二人は今年で結婚25年の銀婚式を迎える。

美女を娶れば心配はつきない、イケメン男なら浮気は覚悟がいるとしたものだが、三船美佳(32才)と高橋ジョージ(56才)の離婚は当初の報道で「高橋が家にいるときは、外出をしてはいけない」という"外出禁止令"の存在が離婚訴訟に至った原因とされたが、女性誌の取材で判明したのは、「そこまでするかー!」という耳を疑うような高橋の美佳への束縛ぶりだった。

結婚当初、美佳がまだ高校生だった時、放課後に友人と遊ぶことを禁止されていた。もちろん部活動も禁止で、そんな高橋の意向により、彼女は卒業式のダンスパーティーにも参加できなかった。 「報告」、「連絡」、「相談」といえば、仕事上でも家庭においても、物事を円滑に進めるための基本的なコミュニケーションだが、この夫婦の場合は別であった。

イメージ 9美佳には、1日のスケジュールを全て高橋に報告しなければいけないルールが課されていた。その他共演者との絡みもチェック。ちょっとでも色目をつかっているように見えると「チャラチャラするな!」という。離婚裁判について会見で高橋はこう言った。「行動はチェックしますよ、お互い夫婦はそうでしょう。どこにいるとか、おれはどこにいて何時に帰るとか…」

「束縛されたい、してくれる彼がいい」という女がいる。おそらくそれを愛情と感じるのだろうが、誰だっていつまでも束縛し続ければ嫌になるだろうよ。美佳はジョージから「胸元、生足出すな」と言われていたらしいが、しょっちゅう谷間見せてたらしい。これは逆らい続けてたってことか?若い嫁に老夫の醜い嫉妬、二人並んで勤行をした時も有ったが今は昔…

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相手を縛り付けておくのを嫉妬というが、まあ、自分に自信がないということの表れだろうが、こんな男と十何年も一緒にいれたのが不思議である。無知な高校生妻だからもったといえなくもない。女に見切りをつけられた男は惨めだし、惨めな男は惨めになる原因があるんだよ。清原も今頃泣き言をいってるが、こういう男は自他に甘ったれてるんだよ。

豪遊だのとカッコつけても、女が手綱を緩めているからで、もう手綱は必要ないと放されたら、土下座して謝るタイプだろう。その時に女の現実の怖さを知るのだが、時すでに遅し。自己に甘え、他人に甘え、女に愛想つかれた男の末路って不細工すぎる。「人は中身か外見か」、ハッキリいえるのは容姿・外見は経年で衰える。それを劣化と言うが仕方がない。

反面、中身は経年で向上する場合が多い。とりたて向上心をもたなくとも、人間は知らず知らずのうちに成長するもの。大きく成長を遂げるか、多少はなりかは人それぞれだが、年を重ねて精神的に劣化するということは、神経症などの精神の病を除いてないだろう。とはいっても、相手選びは「今でしょ!」であろうし、現時点を重視することになる。

したがって、「人は中身か外見か」に答えはない。「中身が大事だぞ~、顔なんかすぐに飽きる」と言ったところで、何を基準に選ぼうが、選ぶ側の自由である。何を後悔したところで、選ぶ側の自由が後悔になっただけのこと。他人が何を言おうがすべては本人の問題である。電柱体型のオバサンも、土左衛門風のオジサンも、かつては細く・若くあったはずだ。


「一目惚れ」って言葉がある。言葉からすれば、視覚(見た目)って事のようだが、言葉とか物の言い方にほろろんなる事は結構ある。どちらかというと自分の場合はそちらの方が多い気がする。なぜかは分らないが、ブサイクな女でも気立てや性格に感じるものがあればほろろんする。ということは自分の場合は「外見より中身重視派」ということになるのか。

決め付けはない。ときどきの問題だ。何でどちらかでなきゃ遺憾のだ?何事も決め付けるのは好きじゃない。柔軟な心で時々に対応すれば言いだけのこと。何かを決め付けると、正しい選択の障害にならないのか?昨日はバナナよりリンゴを選んだが、今日はバナナを選ぶことはあるだろう。だからといってリンゴよりバナナ、バナナよりリンゴが好きというわけじゃない。

人は人として好感が持てればいいわけだ。顔の部品の位置関係や、優れたパーツの問題ではなかろう。美しいものを否定はしないが、パーツが美しくないなら、他に美しいものが見つかるはずだ。確かに外見がキレイってことはなにかしらの努力をしてる場合が多い。そういう人は内面もしっかりしていたりするが、それと性格の善し悪しは別であろう。

18歳の頃だが、レコード店の店員のがさがさでアカギレにまみれた手に好意を抱いたことがあった。もちろん、その人は心優しい女性であったが、それが手の平に象徴されているように感じた。一生懸命に家事の手伝いをし、お店で仕事もし、そういう働き者なんだと、そういうところに惚れてしまった。遊びほうけている女セよりも、偉いという尊敬心が芽生えるのだ。

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2007年にナイスカップル大賞、2011年にパートナーオブザイヤーを受賞し、"芸能界一のおしどり夫婦"として知られてきた三船美佳&高橋ジョージ夫妻であるが、夫婦の幸せが、どちらかの抑制や我慢の上で成り立っているのは喜ばしいことではあるまい。我々は外からだけでしか人を判断できないし、その理屈でいうなら容姿はそう、中身を知るのは難しい。

三船夫妻の現実を知ると、夫婦の裏の怖さをしる。言うまでもない夫婦は男と女だから男と女の怖さでもある。男と女にも、夫婦にも、人間は誰にも裏の顔がある。女の裏の顔は実感した経験はある。言葉にされて慄いた事もあった。もし、そういう相手と夫婦をやっていたと想像したら寒気がするし、男が女の裏の顔(真実)を知った時はすでに遅しということになる。

男は単純だが女は怖いよ~。まあ、恋愛においても最初はラブラブであり、成長するにつれ、当初は良かったことが疑問に思えたり、納得できなくなったりする。これは子どもの成長とまるで同じ。ジョージが彼女を子どものままというスタンスを変えなかったことが問題で、美佳の自立心の芽生えに気づかず、子ども扱いをした男の不甲斐なさと笑ってやるしかない。

子どもを持つ親も、外見の成長だけしか目には入らないが、心は圧倒的な速度で成長している。子どもの心の中身をしっかり見つめ、年齢に呼応して手綱を緩めたりしていかないと、しっぺ返しを食らうので要注意。こと子どもに関して親の目は、外見より中身ということ。

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