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ハゲの皮が剥がれる

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舛添都知事は猪瀬前知事の辞任を受けての登板であったが、公金に対する鈍感さには呆れを通り越し、セコさについては笑いのレベルにある。お笑いの本場大阪の吉村市長は先の定例会見で舛添知事に対し、「公費を『公私混同』していたのはみんな分かってる。そこは認めないと。もう、人として信用できないレベルに達しつつある」とコメントした。

吉村市長は、昨年11月の市長選に地域政党「大阪維新の会」公認で出馬し当選した橋下徹前市長の後継。舛添問題には橋下氏も、「じつにセコい」などと批判している。吉村市長は、「一番の問題は都民への説明より自己保身に走り、『第三者による調査結果を待つ』ところに逃げこんだこと」と指摘。「セコいを通り越し、信用できないレベルとした。

舛添知事の一連の対応は、嘘をつくのを避けるための策にしか見えない。「政治とカネ」をめぐる疑惑が次々と噴出した当初は、「会計担当者に調査させる」。さらに5月20日の会見では、「第三者に調査していただく」などと連発し、自らの言葉で説明責任を果たそうとしない。舛添氏は「嘘」が致命傷になることを怖れるというセコさは誰の目にも明らかである。

セコい人間は、あらゆることにセコい。徳州会から5000万円を借用した猪瀬前知事の後継としてクリーンイメージで都知事になっただけに、さぞかし都庁の幹部もガッカリだろうし、こんな知事では東京都のイメージが悪くなるばかりだ。これほど問題が噴出すれば、都政専門紙『都政新報』も、現役の部課長ら都幹部による敬意ゼロの本音を報じている。

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「裏切られた」、「品格なし」、「セコい性格」などの痛烈批判は、昨日の弁護士同席による会見後も、都民や都職員の信頼は到底取り戻せそうにない。『都政新報』で匿名ながら心中を明かした幹部職員のひとり本庁課長は、「就任時の期待が大きかった分、裏切られた思いもまた強い」と語り、「都民もまたクリーンな点に期待して投票したと思う。

それが公金無駄遣いと公私混同が分かりやすい形で表面化し、一気に信頼が失墜した」と突き放した。別の本庁課長は、「謙虚にはほど遠い、一般の都民にはかなり不自然な説明で、屁理屈と映ったのでは?」と厳しく指摘し、「情けない話で世間の笑いものにされるのはこりごり」と切り捨てた。別の「本庁課長」は以下、痛烈に舛添知事を批判した。

「一連の騒動は全て身から出た錆。品格のない『セコい性格』が周囲の反感を買い、今日の事態を招いた。(自民党も舛添氏の)政治家としての人間性を批判してきたのではないか」などと辛辣に語った上で、「都知事は大統領制ではなく、議院内閣制に近い形の方がいい」と、大胆な提言を行った。上位職である「本庁部長」はこのように述べている。

「知事の任期は1年9カ月あるが、早くもレームダック状態になろうとしているのは遺憾」といい、「(都議会の)自民や公明は辞任を求めていないことから、静観しているに等しく、知事は自公に頭が上がらなくなった」と、冷静沈着な分析。都庁出先機関のある幹部(部長待遇)は、「週刊誌では次期都知事選の顔ぶれなどを報道しており、異常事態だ。

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参院議員時代ではなく、今の政治団体で政治資金問題が明るみに出たら、(資金提供問題が直撃した)猪瀬都政の末期に近付く恐れがある。2代続けて知事が任期途中に辞職となれば、都政の汚点になる」とし、そのうえで同出先部長は、「自身の政治資金問題だから、都政に混乱を与えないよう対処すべきだ」と述べ、舛添知事に対し、事実上の辞任を迫った形だ。

『都政新報』の後藤貴智記者は、「どの職員に聞いても、ひと言目に出てくるのは『恥ずかしい』という声だ。都庁職員は、『地方自治を牽引してきたのは自分たちだ』という誇りを持っている。それが、民放のワイドショーで、毎日のように『セコい』、『卑しい』などと非難されるのは、耐えられないだろう」。と、都職員の声を代弁した。

猪瀬前知事の問題があっただけに、都庁職員も幹部も、それなりの期待をもっていたようで、それがこの体たらくとあっては不満が大きいのも当然だろう。「化けの皮が剥がれる」という言葉がある。「人は本来、深いところで自分に利することしかしない」という韓非子の言葉を借りるなら、「化けの皮」は被ってもいいが、剥がれないよう自制すべきもの。

どれほど、「ハゲの皮が」が剥がれ、ハゲが進行してズル剥けとなっても、せめて「化けの皮」だけは剥がしてもらいたくない。都政13兆円という小国一国規模の予算を預かり、税金の使い方を決めていく立場にあるこんな東京都知事は、「ごめんなさい。今後は改める」という事で許す問題ではいかない。知事を辞めさせる手段は、都議会と都民によるリコールだ。

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都民の代表で送られた都議会議員が自らの保身で歯切れが悪いなら、都民自らリコールを決断するしかない。130万票という膨大なリコール票が必要だが、他人事でなく我が事としての怒りと意識なら不可能な数字ではない。「すいません、もう次からしません」を許していいのは、将来ある子どもであり、頭のハゲた大人の、「すいません」を許すことは出来ない。

自分を利することができる環境や立場にあるものは、結局、それをするか、しないかであり、そういうズルを陰でやるような人間は、やった時点で浮かばれない。バレたら、「すいません」は誰でも言う言葉で、それで許されるものではない。吉村大阪市長のいうように、「セコいを通り越し、信用できないレベル」。本人がどれだけ居座ろうとしても、辞めさせるべきである。

もはや一本の木も1本の髪の毛も焼け落ちるがごとき、山火事炎上状態の舛添知事でありながら、知事追及の動きが鈍いと指摘される自民党都議らのSNSにも、厳しい意見が書き込まれる“延焼”が始まっている。8割、9割といえる都民の不支持状況のなか、現状、自民党都議団は調査権限を持つ百条委員会の設置には、なぜか慎重姿勢を示している。

こうした中、自民党東京都連のツイッターには、「静観とはどういうことだ?」、「百条委員会の設置はやるのか?」、「有権者は舛添知事に呆れはてて、怒りの矛先が自民党に向きはじめてますよ」、「都民の為に働け!」、「まさかダンマリを決め込む訳ではないだろうな?」、「都知事選で彼を擁立した責任をどう考える?」などのコメントが相次いでいる。

イメージ 5当たり前のコンコンチキだ。選んだ責任は追及されるべき。また、東京都連だけでなく、各都議のツイッターにも、「舛添降ろしに言及しない自公都議会議員の実名を一覧にして公表しろ」、「都民を甘く見るなよ」、「追及しない都議は次の選挙でブーメラン喰らうぞ!」、「次回の選挙であなたには投票しない」など、かなり厳しい文言で、納得いく対応を求めている。そんな中、音喜多駿氏(かがやけTOKYO)、大山とも子氏(日本共産党)、西沢圭太氏(民進党)、柳ケ瀬裕文氏(東京維新の会)、西崎光子氏(生活者ネットワーク)ら東京都議会議員の5氏が、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演、都知事の疑惑追及に「期待していない」との都民の声が多数の中で、「覚悟を持ってやる」と決意表明した。

都議が怖れるのは知事辞職に伴う都議会解散である。こういう保身都議連中を選んだ都民の責任といえなくもないが、人の良し悪しは選んでみなければ分らない。恋人もそう、結婚相手もそう、親は選べないが、明らかに間違った結婚は一日でも早く解消すべきである。その理由は、そういう相手というのは、結婚以前からい大きな問題を抱えているからだ。

そうことが原因となって、結婚直後から上手く行かないのは見えていたというケースが多い。「結婚すればなんとかなる」は、そうも行かない。我慢をし、耐えて続ける結婚生活になど何の意味もない。それと同様に、今、舛添知事が知事になる以前の問題がこれほど大きく騒ぎ立てられていて、「知事になればなんとかなる」という問題ではなかったようだ。

「セコさ」はあいも変わらず、「何様」的態度も増幅するばかり。何が1泊20万のスイートルームだ、何が家族旅行で政治活動だ、バカたれが。ロンドン市長が来日した時のホテルは1泊3万5千円だったといい、飛行機代も十分の一以下であった。こういうバカ知事を辞めさせるべく都議の行動は当然で、音喜多氏も「解散・失職することも覚悟して臨む」とした。

我々も都民も、都議の失職よりは知事の失職にしか興味がないが、都議は知事の失職より自身の失職が怖いとあっては、知事と都議は一蓮托生である。自らの命を賭して知事と戦う都議には大いにエールを贈るべし。都知事失職、議会解散・選挙となると、次のオリンピックの前に選挙という問題もあるようだ。さらには後継都知事の適任者の問題もある。

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失職寸前に東日本震災でクビがつながった菅元総理だった。あれをラッキーという見方もあるが、所詮ダメはダメのお荷物総理に変わりなかった。「善は急げ」である。後釜については、6月3日に総務次官を退任した「嵐」の桜井翔の父、桜井俊氏の名前が上がっている。自民党からのバックアップがあれば、桜井氏の都知事出馬はあり得ない話とはいえない。

「息子が日本のトップアイドルなら不祥事の心配はまずない」といった見方もされているが、資質を問うならそんな言い方は失礼千万。また、今回の退任で改めて優れたルックスが全国に広まったことから、「2020年の東京五輪時にはイケメン都知事がいい」といった女性の声もある。が、それもどうか?なにより堅実第一であり、氏なら当選の可能性はある。


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