「Walk, Don't Run」はザ・ベンチャーズの1960年のヒット曲。オリジナルではないが、彼らの地元シアトルのラジオ局が、ニュース番組のテーマ曲として起用したことから火が付き、ビルボード誌のヒットチャート第2位を記録した。この時の編成は後のリード・ギター、ノーキー・エドワーズがベース、後のベース・ギター担当のボブ・ボーグルがリード・ギターであった。
ノーキーはバック・オウエンスのバンドメンバーとして、既にギタリストとしてのスタイルを完成させており、ノーキーに任せたほうがバンドの将来にプラスとのボブの判断による交代だった。初来日は62年、ボブとドン・ウィルソンの二人だけで、ベースとドラムスは日本人が担当した。なぜ二人だけ?理由は日本側が二人分のギャラしか用意できなかったため。
ザ・ベンチャーズは日本でビートルズと並んで後の音楽業界に多大なる影響を与えたバンドであり、彼らの影響で多くのギター小僧が生まれ、何人かはプロになっている。2008年にはロックの殿堂入りを果たした。「Walk, Don't Run」の直訳は、「歩け、走るな」だが、日本語のことわざ、「急がば回れ」に相当の意味がある。「急がば回れ」の語源は室町時代にある。
室町時代の連歌師宗長(1448年 - 1532年)に、「もののふの やばせの舟は早けれど 急がば回れ 瀬田の長橋」という歌がある。「やばせの舟」とは、矢橋の渡しを意味する。「矢橋の渡し」は、東海道五十三次草津宿(滋賀県草津市矢橋港)~ 大津宿(大津市石場港)を結んだ湖上水運で、「瀬田の長橋」とは、日本三大名橋のひとつ瀬田の唐橋である。
当時、京都に行くには矢橋から琵琶湖水上を横断するルートが、瀬田の唐橋を通る陸路に比べて距離も身近く速いが、比叡山から吹き降ろす突風(比叡おろし)による舟の転覆など、危険なルートであり、それがこの言葉を生んだ。そのようなことも知らず、ザ・ベンチャーズの『急がば回れ』については、何で急いでいるのに回り道をせねばならぬのかと思ったもの。
リスクよりも安全・確実を奨励しているのであり、リスクも何もないなら近道を行くだろう。とかく好いことには邪魔が入りやすいとした「好事魔多し」も、似たような意味だ。さて、ジョギングとウォーキングはどちらがいいのか…?といっても、目的があっての善し悪しだから、それによって違ってくる。例えばダイエット目的であるなら、どちらが効果的なのか?
これについては、アメリカで30年間研究されてきた。誰が考えてみたところで、同じ時間(たとえば30分とか)継続できるのであれば、ランニングの方がウォーキングに比べて消費カロリーが多いのは自明のこと。それだけならジョギングに分がある。ところが、痩せる=健康体ということもない。そこでこの問題に対する結論として、「ウォーキングはランニングより健康的」である。
ただし、「減量するにはウォーキングよりもランニングのほうがいい」としたのは、カリフォルニア州の「ローレンスバークレー国立研究所」のポール・ウィリアムズ氏。研究所では、米国で行われている「国民ランナー健康研究(National Runners' Health Study)」に参加した、3万3,060人のランナー、1万5,045人のウォーカーを対象に、6年間追跡して調査した。
参加者の年齢は18~80歳と幅広く、平均年齢は男性ランナーは48歳、女性41歳、男性ウォーカーは62歳、女性53歳だった。ウォーキングに取り組む人は、比較的女性の割合が高く、また肥満者や喫煙者が多かった。 調査の結果、ランニングとウォーキングには、どちらも高血圧、高コレステロール、糖尿病の発症を予防する効果があることが分かったが、減少率はあまり差が出なかった。
ランニングを続けた人では、まったく運動しなかった場合に比べ、6年間に高血圧が4.2%、高コレステロールが4.3%、糖尿病が12.1%、それぞれ発症が減った。ウォーキングを続けた人では、高血圧が7.2%、高コレステロールが7.0%、糖尿病が12.3%、それぞれ発症が減った。「ランニングもウォーキングも有酸素運動であり、どちらも健康増進効果を期待できる。
運動強度的にはランニングの方がウォーキングよりもが高いが、運動する時間を調整することで、効果を同等に高めることができる」。と、ポール・ウィリアムズ氏は話す。運動強度の違い、体への負担など、それぞれの長所・短所を理解したうえで行うのがいい。ランニングのような激しい運動は、足首、ひざ、腰に大きな負担がかかり。肥満体はウォーキングの方が無難である。
また、体力に不安のある人は、強い運動を短時間行うよりも、軽い運動を長時間続けた方が疲労感は少なく、トータルで消費エネルギーを増やすことができる。 「他人とおしゃべりしながらできる程度の軽いウォーキングからはじめても、運動の効果は期待できます。自分に合った運動強度をみつけることが大切です」とクリニックのジェラルド フレッチャー氏は強調する。
自分は体力に自信はあるが、年齢的な心肺機能の衰えはあり、足腰に自信はあるが、無理をしてまで脈拍を上げるメリットはなにもない。30km近く歩いても足がだるい、腰が痛いというのはないが、ジョギングを数分続けると鼓動が激しく、胸に痛みを感じることがある。これはスポーツ医学の見地からいってよくない。たまに走りたい気を抑えて、そういう時は速足で歩く。
時たま斜面を駆け下りるが、これは尿管結石を落すためだ。9月7日に結石が見つかり、医師は、「大きさからいって自然排出は無理でしょう」といったが、ならばやって見せようと逆らってみた。それで、10月中旬に問診にいくと、「数センチですが、動いてます。10mm超の石が動くのは珍しい」というので、「後、膀胱まで数センチ、頑張って見ます」と言ったものの…
水を2リットル以上飲むのは、今の時節は苦しい。もっぱらトマトジュースを飲んでいるが、最近、ふとした事でトマトジュースを飲むようになった。トマトも好きではなく、したがってトマトジュースも好きではなかったが、ふと目に止まった記事で、カゴメ「あまいトマト 糖度10」と言うのが美味しいらしい。試しに飲んでみたが、嫌なトマト臭がまるでない。
人によっては、「人工的にトマト臭を消していて、トマトジュースらしくない」との批判もあるが、トマト嫌いには画期的だ。ただし、濃すぎるというのかドロドロ感がある。そこで考えたのは、さらさらトマトジュースとの混合である。いろいろ吟味し、伊藤園の「熟トマト」がさらさらであり、それを3割程度加えて自分用オリジナルトマトジュースを作り、愛飲している。
トマトジュースの人気度を見ると、伊藤園の「理想のトマト」が人気が高い。これも飲んでみたが、トマト臭がトマト好きにはいいだろうが、トマト嫌いにはカゴメの「あまいトマト」に軍配があがる。てなわけで、10月の成果を以下記す。常に万歩系を持ち歩いているのではなく、純粋にウォーキングに出るときだけの歩数である。425974歩、走行距離291133mとなった。
市街地を歩くので、分速87~88程度が普通の速さだが、時たまスーパーに入って店内を歩くので少し下がる。26日は、郊外の遊歩道を早足で歩いたが、それで分速97mであった。この速さで1時間はジョギング並みにキツイ。分速100mは行くと思ったが、その速度で1時間はまず無理と分かった。データを気にすると無理をしがちなので、マイペースを損なわない。
31日は女性とゆったり歩いたが、それで分速77mであり、これが普通に散歩する速さと理解した。マラソンランナーは42.195kmを2時間10分で駆ける。これは約時速19.5kmのスピードである。江戸時代の飛脚で、最も速い「継飛脚」は、幕府の公文書等を請け負った。重要な書状・荷物を入れた「御状箱」を担ぎ、二人一組で宿駅ごとに引き継ぎながら夜通し運ぶ。
江戸⇔大阪の片道550kmを、およそ3日で移動する速さであった。10月のウォーキング総距離は291.133kmだから、広島~大阪282kmを少し越える辺り。飛脚の体力は異常という他ないが、旅人にしろ、なんにしろ、歩くのが当たり前の時代である。バイクもクルマも鉄道も知らない彼は、歩くことに不足はなかったろう。物も便利も有り余る時代ゆえに、我々は不足を言う…
2日 31013歩 21088m 87m/分
4日 14723歩 21652m 86
6日 26009歩 17686m 87
7日 30937歩 21037m 86
10日 25756歩 17514m 83
11日 24761歩 16837m 86
14日 21006歩 14284m 90
15日 19163歩 13030m 89
16日 17394歩 11827m 92
17日 5173歩 3493m 81
18日 18784歩 12773m 81
19日 17386歩 11822m 86
20日 24658歩 16767m 89
21日 30671歩 20856m 88
22日 25507歩 17344m 82
26日 14908歩 10137m 97
27日 10390歩 7065m 89
28日 25119歩 17080m 87
29日 18504歩 12582m 89
30日 12571歩 8548m 89
31日 11542歩 7848m 77
Total 425974歩 291133m