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Channel: 死ぬまで生きよう!
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男を立てる女のなぜ? ③

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男である自分は、母と娘の関係の理解はできない。娘が母親をどのように捉えて成長するのかという実体験もなければ、実の娘が母親をトラウマにするようなこともなかったし、「鬼母」本を書くような人の心情は表面的な理解でしかない。ただいえることは、もし自分が自分の意志を封じ込めて、母親に反抗しない順応な人間を演じていたら、同じような苦悩を持ったまま成人になったであろう。

「親は勝手だ!」という声は子どもにとっての共通語である。大概の子どもはそのように感じている。では、親の勝手は子どもにとって許されることなのか?許すに値すべきものなのか?それは個々の判断であろう。自分は許せなかった。「よくもまあ、勝手なことを言ったりしたりするものか、このクソババは」と素直に感じた。子どもというのはそれほどに素直なものである。

今でこそ物事の真実も道理も分かることになるが、子どもというのは、感じることはあっても論理としての理解は行き届かない。「そもそも人はみな自分の勝手な都合で生きている。勝手でありながらも人間はそうしたなかで、親や兄弟・姉妹と関係を営み、友人や恋人と関係を営み、配偶者と関係を営み、職場の上司や同僚と関係を営もうとする。だから問題が起きる。

ここのところが要点である。なぜ、問題が発生し、それについて人が苦悩するかという根本原因がここにある。人が自分以外の人間の身勝手な都合を、自身が解釈できるか? 受け止められるか?ということに解決の糸口があるということだ。人が親に苦悩するのは親だと思うからである。妻が夫に苦悩するのは、夫だと思うからである。子どもに苦悩するのは、子どもと思うからである。

こんなことは、悩み相談の解答を待つまでもない。回答者のほとんどは、「親を捨てなさい」、「(修復が不可能であるなら(離婚を前提に考えなさい」、「息子にしがらむのを止めなさい」と答えている。つまり、受け入れられるか受け入れられないかであって、受け止められないと思ったら、関係を断てばいい。そうすることで問題はたちどころに消滅するだろう。

自分は誰から教わったわけではないが、関係続行が無理と判断すれば即座に関係を断つ。だから、悩む事はない。友人であれ、恋人であれ、配偶者であれ、師であれ親であれ、「これはちょっとどうかしてる」という人間は即座に切る。悩む人間はこれができないからだと思っている。悩み相談で回答者に同じことを言われてもできない。だからいつまでもウジウジ…

なぜ人は親や兄弟、身内との関係を断つことができないのだろう。こんな簡単なことはないと思ってしまう。若貴兄弟を世間はあれこれいうが、世間は関係ない。二人にとってのベストの選択である。関係が壊れるのを気に病むより、むしろ関係が壊れた方が良いケースはいくらでもある。人が本当に知るべきことは、「人と人は完全にはわかり合えない」ということだ。

親子においても旧憲法下に存在した「勘当」というのは消滅したが、バカ息子に対して実質的な勘当といえる絶縁状態の親子はいくらでも存在する。身内・肉親とはいえ、無用な交流の必要はない。身内以外の他人とよい人間関係を保てたりする。血縁やつながりに拘る必要はない、人と人は正しい人間関係を構築していけばいい。物を捨てるように、思いも捨てればいいのだ。

青年期を過ぎて「毒親」と感じるのは遅きに失すが、意趣返しの意味もあろう。親の強権に反抗せず支配された子どもは、「親には天国。子どもは地獄」という親子関係であるが、親にすれば子どもにとっても天国であると信じている。こうした状況のなかから躁鬱病患者がでてくるのだろうか。男を立てる女は、おそらくこのような傲慢な母親環境になかったのかもしれない。

抑圧経験がないから相手に従うことに抵抗感がないのだろう。例えばこんな風である。ショートケーキを二個戴いたとする。「どっち食べたい?」と聞くと、「あなたが先に選んだ後でいい」などという。家を出る際も、どこの店に入る時も、自分の方から先に、ということがない。こういうことが、自然と身についているのを感じさせられる。何かにつけて男に譲る女である。

「なんでだろう?」と思うほどにそういう立ち振る舞いをする彼女が、親から躾けられたということは考えられない。特段聞くようなことでもないから聞きもしないが、女はそういうものであるという認識という風に感じているのかも知れない。自宅で母親のそういう姿から身についたのかもしれないが、あくまで想像である。そうかと思えば、真逆なタイプの女もいる。

何でもカンでもわれ先にでなければ気が済まないばかりか、男に対して一切のことを干渉もする。そういう女は自分の意のままになる男を選ぶだろうし、さもなくば年がら年中言い合いが絶えないだろう。その手の夫婦を身近に知るが、「何で女のいいなりになるのか?」と聞けば、「でなければ喧嘩になる」とお決まりの答えである。「喧嘩くらいせーよ!」と思うが、これが現代のヘタレ男。

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