ソテツ(蘇鉄、学名:Cycas revoluta)は、裸子植物ソテツ科の常緑低木。ソテツ類の中で日本に自生がある唯一の種である。ソテツは精子を持つ。イチョウとならんで種子植物でありながら、独立した精子を作ることでも有名。1896年、東京帝国大学農科大学(現 東京大学農学部)助教授池野成一郎は、鹿児島市で生育していたソテツの固定標本から精子を発見した。
材料となったソテツは、鹿児島県立博物館・旧考古資料館前庭にある高さ5.9m、樹齢約400年と推定される雌雄のソテツ群で、この雌株についた胚珠の中から精子が発見された。本株は、1983年10月に東京・文京区にある小石川植物園にも株分けされた。花粉は胚珠の先端に付着、発芽して花粉管を形成、その中に精子が作られる。精子は類滴形で多数の鞭毛をもつ。
当時、生物学の世界ではコケやシダ植物以外の陸上植物の中で、どんな植物が精子を持つかということに関心が持たれていた。大学が誕生して10年あまりにしかならない日本が、生物学における最先端の発見という快挙であった。その時標本を採取したソテツは、世界で初めて精子が発見されたソテツとして、2008年4月22日に鹿児島県天然記念物に指定された。
表題にあるように、「ソテツ」は「蘇鉄」と表記する。「蘇鉄」の名前の由来は、枯れかかったときに鉄クギを打ち込むと蘇るということ。即ち、鉄で蘇るから「蘇鉄」である。実際、茎にクギを打ち込まれていることがよくある。それをもじって「人生は蘇鉄」としてみた。人は長き人生の中で崩壊と蘇生の繰り返しである。起きては倒れ、倒れてはまた起き上がる。
そんな人生を「起き上がりこぼし」と例えた。「こぼし」とは「小法師」である。「起き上がりこぼうし」が「こぼし」となったのだろう。「こぼうし」といっても間違いではない。あれを眺めていると面白い。元気が出る人もいる。起き上がる秘密は重りで、人形の底に重りがあるため傾いたり倒れたりしても、すぐ垂直に起き上がる。誰が考えたか夢のある玩具だ。
何度失敗しても屈せず、奮起して立ち上がる。それが「人生起き上がりこぼし」というのであって、まさにその通り。福島県会津地方に古くから伝わる縁起物・郷土玩具の一つであり、起姫(おきひめ)ともいう。「人生起き上がりこぼし」なら大概の人に意味はわかろうが、「人生は蘇鉄」というのは、「蘇鉄」の意味を知ると多少納得してもらえるかも知れぬ。
こじつけだから納得はいいが、鉄を入れると元気になるというソテツは、貧血気味の植物か?近頃の人間は鉄分不足が言われている。理由は、包丁がステンレスになった事も関係あろう。フライパンや鉄鍋もいまではアルミが主流である。鉄は酸化(錆びる)するから嫌われるが、鉄はミネラルとしても欠かせない。女性に貧血が多いのは月経のせいでもあるようだ。
女性の4人に1人が貧血、2人に1人が貧血予備軍と言われるが、近年は男の鉄分不足も目立ち、鉄分不足が原因で重い病気を発症するケースも多く報告されている。多くの人は自身が貧血・鉄分不足の認識がない。鉄分は人の成長に重要な栄養素で、幼少時期の鉄分が不足で発育不足の原因になったりする。鉄分と言えばほうれん草に含有が多いのが知られている。
ほうれん草は「緑黄色野菜の王様」とも言われるほどの栄養価の高い。ほうれん草といえば、我々の世代では何といってもアニメキャラクターのポパイである。彼はほうれん草を食べると超人的パワーを発揮する。食べるのは決まってほうれん草の缶詰だが、子どものころにほうれん草の缶詰を食べたくて食べたくて仕方がなかったが、なぜかどこにも売っていない。
八百屋さんに聞いたこともあるくらい、食べたかったのだが、残念ながら手にした事も、食したこともない。それもそのはず、作品が制作された当時、ほうれん草の缶詰は製造されていなかった。あちらにない物が日本にあるはずもない。ポパイのほうれん草パワーは、ほうれん草等の野菜を食べない子どもに、野菜の必要性を説く母親たちによって生まれたという。
当初ポパイの先祖はにんにくの匂いを嗅いで力を出していたが 「ヘラクレスとほうれん草(Greek Mirthology)」(1954)のストーリーによると、ブルートに除草剤のような液体をかけられ、匂いがなくなった玉ネギの代わりにほうれん草を食べたところ、玉ネギの匂いを嗅いだ時以上の力を発揮し、それ以後ほうれん草を食べるようになったという説もある。
人生の波乱期や過渡期にカンフル剤注入は必要だ。カンフル剤が何かは人によって違う。こよなく酒を愛する人、女を愛する人、博打を愛する人、いずれも見境なくはまると人生を壊すものだが、「飲む・打つ・買う」との言い換えで男の道楽とされた。今は懐かし不良オヤジの懐古趣味と思いきや、これを地で行くといわれているのが藤原達也である。
藤原が大の酒・タバコ好きというのは有名だが、さらに競馬、麻雀、野球観戦、プロレス観戦と、32歳とは思えぬ老成で、まさに昭和の豪傑タレントの継承者である。それに輪をかけた、あくまで噂の粋をでないが、「20歳で1000人切り」したとか、「中学校の校内をバイクで走った」などの都市伝説がある藤原も、2013年、一般女性と結婚して「鉄」を得た。
仕事のカンフル剤、恋愛のカンフル剤、結婚生活のカンフル剤などなどあり、薬剤の種類も人によってさまざまある。有川ひろみなる女性は、1957年東京都出身。早稲田大学第一文学部卒業後、雑誌編集者となる。彼女のことはこれくらいしかしらない。58歳のオバサンのご尊顔も知らない。彼女はしきりに不倫を奨励する。それが結婚生活のカンフル剤と言わんばかりに…。
・不倫幸福論
・不倫の恋も恋は恋①・②
・不倫の恋が教えてくれたこと
・それでもあなたが好きだった―不倫の恋 真実の愛と偽りの愛
・純な恋―不倫のルール365
・不倫の恋に涙しない50の約束
・逢いたくて―不倫の恋 せつなさと愛しさと
・不倫の恋の法則
・「恋の痛み」を感じたら
・やさしいだけが男じゃない
・男って。―幸せをつかむ男選び
とまあ、「不倫」本のオンパレードだが、この手の本を参考にする者がいるんだろうか?何の参考になるのだろう?「不倫」は勧められてするものでも、煽られて始めるものでもない。自分がいいと思い、納得の元で始めるもの。ルールはなく、互いが作るものだが、不倫に限らず男女のことはルールなしが多い。妻帯者の男が、「離婚はしない。家庭も捨てない。それでいいなら…」
こんな健康的な言葉を最初に吐いて不倫する女もいまい。大概の男は、「妻とうまくいってない」、「何年もレスなんだよ」、「離婚してもいいと思っている」などの言葉で独身女を誘う。「オレは妻を世界一愛してる。幸せな家庭だよ」と、誰がこんな男と不倫するバカがいよう。女に同情を与え、あわば君と…などの夢を抱かせるのがそもそも男の手口である。
それが本当であっても、いざとなれば離婚なんてのは一人ではできないし、社会的な影響もあるし、言葉ほど簡単ではないのよ。それを言葉にして簡単に言えるところが不倫天国というご時世である。「男の言葉なんか信じてはダメ」と1000回言っても、その場の感情に言葉は無能である。「不倫関連書籍」は奨励本も警告本もあるが、どちらも文字が書いてあるだけ。
読み手は読み手の感性で捉えるだけだ。例えば、ネットでもリアルでも、ある対立が発生したとする。その対立を回避するために、いかに正論を言おうが、論理的に分りやすく相手に説明しようが、相手がそのとおりに受け取らないことが多い。こちらはあくまで対立を避けるために言っているのに、相手は感情的になって、自分の論ばかりを正当化しようとムキになる。
こういう場合に、正しいことなどは存在しない。まったくのコミュニケーションが成り立っていない。「水掛け論ですね」と言って逃げる奴が水をかけるのであって、堂々正論で話そうとする側は、水などかける必要はないからだ。「水掛け論」を口にする奴は、大概論に行き詰った側の逃げの口実である。こうした問題が起こる理由は。互いの知識背景が違いすぎるからだ。
子どもが大人に突っかかっても、行き詰まって、「バカ、カバ、チンドン屋」といって逃げるしかない。「私はそんなつもりで言ってない」との言い方をよく女はいうが、そんなことを言う暇があるなら、「そんなつもり」な言い方をすればいい。それが言えないから、「そんなつもりで言ってない」と逃げの言葉で誤魔化す。こういう言葉を、コミュニケーションのノイズという。
ノイズにもいろいろあって、心理的ノイズというのもある。あなたは○○な人、あの人はこんな人、などと決め付ける。いわゆるレッテル貼りという心理的要因である。該当する要因で決め打ちする人は経験や洞察が深いが、単に悪口言葉でいうのは筋違いも甚だしい。相手の腹の底がは読める人間と、読めないで罵るだけの人間とでは、言い合いにしかならない。
どういう性格の人間がどういう言葉を吐くかわかるのは、人生経験の豊富さというよりも、人間のパターンがある程度確立されるからだろう。だから、占い師や霊能師などが、いかにも人を見抜いたようにアレコレ言う。彼らはいろいろ苦労をし、人にもまれ、騙され、あるいは騙し、人間の何たるかを得た人であろう。人が人を分る最も唯一の方法は経験である。
こちらが分かりやすく丁寧に話していることが、相手にまったく伝わらない、そのとおりに捉えられない、まったく違う方向で捉えられるのは、こちらの責任というより、相手の心の問題がこちらに投影されているに過ぎない。その事に気づいたら無駄な対話はさっさと切り上げたほうがお互いのためである。世の中、何を言っても無駄な人はいるから見極めも大事。
人間関係において対立や葛藤が生じた時、屁をひって逃げる子どもは論外として、大人の解決法としては以下の5つの方法が指摘されている。追い詰められて逃げる、話題を回避するという方法は逃避といい、解決ではないが必要な場合もある。何事も逃げてばかりだと問題解決能力が養われないが、そんなものイランという人には最適だ。
①統合――互いに問題点について情報を交換しあう
②逃避――食い違いについて話すのを避ける
③支配――自分の意見が通りやすいように、自分の権威を強調する
④受容――相手の意見に従う
⑤妥協――妥協案を提示する
上司や目上の人との対立には「受容」が一般的で、同僚や部下との紛争の場合、「統合」や「妥協」がメインとなる。なかなか解決がはかどらず紛争が長引くと、上位者は「統合」や「妥協」から強制的な「支配」に移行する場合が多い。夫婦間においては、夫は妻に対し、「我慢して対立を避ける」との回答が多く、妻は夫に対し、「相手に妥協する」との回答が多い。
世の中は平和とばかりには行かないし、対立や紛争は避けられない。人生は対立を上手く解決することでもある。逃げたり誤魔化すでなく、積極的に解決する気持ちでいれば対立を怖れることはない。ソテツに「鉄」が肥やしであるように、人生に肥やしは必要だ。肥やしがストレスを解消する。酒も女も博打も深入りすることなく、楽しむためには「ほどほど」が大事である。
「酒の害は酒が毒だからでなく、すばらしい故につい飲み過ぎるからだ」(リンカーン)
「女が衣服を身につけるのは、それを脱ぐためである」(ジョージ・ムーア)
「勝負事全般にいえることが一つある。自己管理ができるかどうかだ」(阿佐田哲也)
「酒と女と歌を愛さぬ者は一生阿呆で過ごすのだ」(マルチン・ルター)