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福井大特命准教授逮捕!25歳女性院生殺害容疑

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休稿日のはずだが、躯が起き上がる。男と女の事件はバカと嘆きたくなること多しで、事件にならないバカげた問題もないではないが、殺人事件ともなれば男と女のあまりのバカさに言葉がない。バカを選んで付き合いたいが、潜在バカは分らないし、だから選べないし、大学の恩師がバカであるなど想像だにしない。それが事件の核心である。以下は事件の記事。

大学院生の女性を殺害したとして、福井県警勝山署などは14日、殺人の疑いで同県勝山市、福井大准教授の前園泰徳容疑者(42)を逮捕した。逮捕容疑は勝山市本町、大学院生菅原みわさん(25)を殺害した疑い。12日に「事故を起こした女性を病院に搬送している」と110番があり、不信な点も見受けられたことで、県警が捜査を進めた結果、殺人事件と断定した。

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前園容疑者は福井大学大学院・教職大学院の特命准教授。赤トンボの研究で知られ、勝山市環境保全推進コーディネーターとして市内小中で環境教育も指導していた。福井大学のホームページによると、前園容疑者は自然相手の仕事がしたいと生態学の研究者になった。かつて研究を行っていた奄美大島の経験から、メインの研究テーマを生態学から環境教育に転換した。(以上―記事引用―)


被害者の菅原さんは、東邦大学大学院で前園容疑者と所属が違うが、前園容疑者は「福井大准教授」ではなく年度更新契約の「特命准教授」で、福井大学教職大学院の所属。菅原さんは東邦大大学院生として、前園容疑者の環境教育を補佐していたようだ。前園容疑者の経歴は、東大大学院博士課程を修了後、農学博士として九大や京大の研究員を歴任する。

2006年から鹿児島県・奄美大島の龍郷町で小中学校の環境教育推進指導員を務めた。前園容疑者は自然相手の仕事がしたいと思い生態学の研究者になった。2011年から勝山市の環境保全推進コーディネーターとなり、赤とんぼの生態を小中学生とともに調査するなどして環境教育に従事。東邦大理学部の非常勤講師を経て、現在は福井大教職大学院の特命准教授を務めている。

大学の不祥事系の話は決して少なくはないが、殺人事件はキツイ話題だ。研究不正も嘆かわしいが、師弟の痴情もつれの事件は、研究不正とは別の方向性での不祥事である。2014年7月、岩手医大医学部の男性教授が自身や知人女性に、「覚醒剤」と称するものを注射していたと報じられ、岩手医大は事実関係を確認するための調査委員会設置を決めた。

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【岩手のブラック・ジャック、日本内視鏡外科学会会長は私に「薬物(中略)」を強要した! 愛人が告発】という見出しの週刊文春 2014年 7/24号の記事で疑義を受けた、若林剛岩手医科大教授。岩手医大は「事実関係を確認するまで、大学として公式なコメントは出せない」とするが、腹腔鏡下肝切除術の世界的権威にして、学会のトップも務める若林教授に別の顔があったのか?

1957年 東京生まれ
1982年 慶應義塾大学医学部卒
1988年~1991年 米国のハーバードメディカルスクールに留学
不明 川崎市立川崎病院に勤務
1993年 慶應義塾大学外科学教室助手
1994年 ベルリンの自由大学に短期留学
2001年 米国マイアミのジャクソン記念病院に短期留学
2005年9月 岩手医科大学第一外科教授
2006年7月 外科系講座の再編により、岩手医科大外科学講座全体の主任教授に
2008年 ベストドクターズ(Best Doctors in Japan)に認定

経歴も凄いが若林教授の評価も高い。世界初の腹腔鏡下肝切除が行われたのが1991年で、若林教授の第一例が1995年ということだから、世界初ではないものの、肝臓の内視鏡手術おいて若林教授は権威であり、「世界のトップ3に入る技術」との記載もなされている。今回の覚せい剤騒動は週刊文春の報道であり、実際に使用したという事実が確定したわけではない。

2013年7月には、東京大学政策ビジョン研究センターを巡る研究費詐取事件で、東京地検特捜部は、同センター教授秋山昌範容疑者(55)を詐欺容疑で逮捕した。逮捕容疑は、2010年3月〜11年9月の間、システム会社など6業者の役員ら6人と共謀し、自身が関わる研究事業を巡り、国から東大と岡山大に支給された研究費約2180万円をだまし取ったとされる。

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データベース作成業務などを受注した業者側がオフィス機器のレンタル料名目の請求書を大学側に提出していたが、特捜部の調べでは貸し出しの実態がなかったという。データベースについては業者から研究室に納入されていたものの、秋山容疑者が研究している高齢者医療に関する既存のデータを一部加工した内容で、特捜部は研究データを使い回した疑いも視野に入れている。

大学から業者側に支払われた金は、秋山容疑者の妻の会社に移されており、会社の運転資金や秋山容疑者の交際費などに使われたとみられている。これについて秋山昌範容疑者の弁護人の弘中惇一郎弁護士は、「詐取された研究費は研究目的で使われ、架空請求などではない」とする秋山容疑者の主張を明らかにし、検察側に反論した。この秋山容疑者も関係者の間ではすこぶる評判がよい。

「医療とITの世界をつなげた、まれな才能を持つ人。突然の逮捕で驚いた」。これは秋山容疑者を知るIT企業の社員の秋山評。同病院の会議では、専門知識の深さや斬新な発想で度々周囲を驚かせたといい、「頭の回転が速く天才肌、医師というよりシステムに詳しいエンジニアのようだった。カネをだまし取るような人とは思えず、信じられない」と関係者はいう。

何事も「一事が万事」、晩節を汚すのは避けたい。殺人という大事ではないが、福井大学のプロフィールに次の記述がある。「幸せとは?幸せな社会とは?生きる力とは?私は、環境教育やESD(持続可能な発展のための教育)を通して、それが何か探しています。教職大学院において、『幸せに生きる力を育む学校を探究する、プロフェッショナルの教員』の養成に尽力したいと思っています」

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何を書いてみたところで実行し、運営するのは人間である。言葉だけが独り歩きするわけではない。福井大の事件は、菅原さんがなぜ東邦大大学院(千葉県・船橋市)を休学してまで勝山にいったのかも想像できるが、彼女が大学卒業のおり、「功労賞」を授与されている。このときの師が前園容疑者であり、彼女は功労賞授与に対する謝意の一文をブログに記している。

「3月18日に、大学の卒業式が行われました。そこで大学から研究分野での功労賞を頂きましたので、ご報告させていただきます。研究に関する功労賞は、全6学科(総勢約600人)の中から1人だけが受賞できます。研究と同時に、大学の名を広めるうえで貢献した人に授与されます。私は勝山での研究活動が認められたことで頂くことができました。受賞はまさに勝山の皆様のおかげです。

ブログの記事で大変失礼致しますが、この場をお借りしまして、前園先生をはじめ、功労賞への推薦の決め手となった新聞記事を執筆して下さった藤野さん、勝山の皆様、両親、研究を支えて下さった全ての方々に厚くお礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。」また、彼女は勝山に過ごした日々について、「勝山は私の故郷」とまで記している。

「勝山に来てから、私に関わってくださった全ての方々へ。早いもので、3月からあっという間に12月末になってしまいました。約8ヵ月間、大変多くの方々にお世話になりました。本当にありがとうございました。ブログではなく、直接皆様にお礼を言うべきところですが、ご無礼をお許しください。皆様には、感謝してもしきれません。勝山では、本当にたくさんのことを学びました。

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研究手法だけでなく、人として大切なことも多く学ばせて頂きました。先日の新聞記事で、「赤とんぼ1匹で人生が変わった」とありますが、実際は勝山に来てから出会ったすべての方々によって「人生を変えて頂いた」と思っています。正直に言いますと、勝山に来た当初、私は赤とんぼよりも地震に興味がありました。勝山で地震についての環境教育をしたいと考えていました。

しかし、前園先生の授業をお手伝いしながら子どもたちと触れ合い、地域の大人と触れ合い、徐々に気持ちが変わりました。「赤とんぼだろうと、地震だろうと、何を題材にしても関係無いし、問題無い。私は本物の環境教育をやりたい!」と考えるようになりました。そう考えるようになってから、なんとなくですが、視野が広がったように思いますし、心に余裕が出来たようにも思います。

そうなるように前園先生がご指導して下さったのだと思いますが、皆様の優しさ無しでは、心が折れてもっと早く千葉に帰っていたと思います。人を思いやる、優しくする大切さを教えて頂き、ありがとうございました。千葉に帰ることになりましたが、私の中では勝山が故郷です。来年も、暇さえあれば勝山に来ようと考えています。

さて、前園先生や先生のご家族への感謝の気持ちですが、ここには書ききれません。直接ご本人に伝えました。また、勝山での研究を特例として認めてくださった大学の教授にも感謝します。前園先生と教授との信頼関係があったからこそ、認めてくださったのだと思います。最後に、勝山での一人暮らし&研究を許可し、支えてくれた両親へ。直接言おうと思ったのですが、なんだか気恥ずかしいのでこの場をお借りします。

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「勝山に住む!」という私のわがままを聞いてくれて本当にありがとうございました。おかげさまで、普通の大学4年生では経験できない、素晴らしい体験と素晴らしい出会いを体験することが出来ました。そして「来年も研究したい」という私のわがままを聞いてくれて本当にありがとうございます。さらなる高みを目指して頑張ります。皆様、本当に本当にお世話になりました。

ありがとうございました。良いお年をお迎えください。  ― 2012年12月28日 (金) ―

度々出てくる前園先生の文字、前園先生の家族にもお礼を述べているが、事態を知った前園容疑者の妻の心中察するにあまりある。また、前園容疑者指導の元に赤トンボを採ったりした勝山小学校の生徒たちも、この事件をからショックを受けただろう。人を殺した経験のない人間に、人を殺す動機なるものは分らない。想像もするが、それでも理解に及ばない。

人を殺すというのは、人としての最大の理性の欠如・喪失であろう。日本の最高学府大学の、さらに大学院まで出たものが、こともなげに殺人をしてしまう事の驚き。人を殺すということは、過去に積み上げてきたもの一切、現在のもの一切、これから先に来るであろう新たなるもの一切を喪失することだ。それらを差し置いても人を殺す魅力があるのだろうか?

魅力ではない、激情である。「長崎高1殺人事件」、「名古屋大生殺人事件」のように、人を殺す魅力に駆り立てられた殺人もある。"人を殺してみたかった"という言葉を、報道で耳にした。今回は明らかな痴情もつれの殺人であり、真面目でおだやかそうに見える男を、激情に駆り立てる言葉を被害者が発したのではと推察する。それ以外に犯行動機は考えられない。

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殺意に駆られるような女の言葉…、以下は自分の邪推である。前園容疑者は教え子菅原さんにのめり込んでいた。若い女の柔肌にうつつを抜かす40男が、妻子を捨てても手放したくない夢を見たのかも。女の方は期限付きの遊びである。二人の間に結婚の約束のようなものがあったとも考えられるが、現代女性のあっけらかんとした性と生態が、純な40男の夢を砕く。

「先生と結婚する気などない」。超えてはならぬ恋に執着する前園の、熱く激しい一念を知ってか知らずか、教え子のキツイ一撃である。男女の心揺さぶる愛の言葉など所詮はラブゲームであるが、真面目男は常軌を逸することもある。生徒を育てた自負心と、生徒から受ける尊敬の念がいつしか男女の関係に移行する。対等でありながらも師弟関係という微妙な揺らぎの中で。

師という立場で教え子を支配できるとの思いあがりが、男女と師弟の狭間で揺れ動く。女にとって、ある時は師でありながら、床にあっては教え子の柔肌にひざまずく不甲斐なき男。師弟が超えてはならぬ一線として孕む問題だ。こういう事例もある。若い男が人妻との関係に執着するのはありがちなこと。人妻もまた若い男を貪りつつも、若さを誉めそやす。

若い男は夫より自分を評価してくれる優越感に浸り、益々のめりこむ。が、床を離れた人妻にあるのは現実の日々である。潮時ともなれば、頃を見計らい関係を終焉させようとする。別れを切り出す人妻。若い男は紛然として言う。「奥さんあの時、『もうあなたなしでいられない。私を捨てないで…』と言ったじゃないですか?あの言葉は一体…」と、責めたてる。

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男にとって女の言葉は真実だが、女は吐いた言葉の記憶がない。ベッドで交わす言葉にお墨付きなど与えていられない。男は抗議するが、返答一つで逆上する事もある。純で真面目な男を弄ぶのは禁物である。別れ際が難しい。大人の恋にはルールがある。最初が遊びなら最後もきれいな別れを旨とする。成熟しない男女の痴情もつれはルール違反である。

「恋愛上手の別れ上手」。別れ上手でなければ恋愛は厄介だ。人が何かに飽きるのは自明の理、命あっての物種だ。相手を傷つけぬよう最大限の配慮で関係を終えること。「奥さんはあの日『あなたなしでいられない。私を捨てないで…』と言ったでしょ?」に対し、「夫も子どももいるのよ。そんなの間に受けるあなたもオコチャマね。大人になりなさい…」

こんな言葉は危険である。男のプライドをズタズタにし、都合よく若さを弄びながら、不要となればガキと見下す。こういうその場限りの言葉を男は許さない。昨今、プラトニックラブは死語であるが、かつて女子学生が学校の先生に想いを寄せたことはあったろう。しかし、彼女たちはプラトニックを死守した。それは、潜在的に激しい性欲とのバランスをとるためでもあった。

自己に沸き起こる激しい性欲を抑えるためには、それに匹敵する激しい論理が必要である。プラトニックラブを美化することで、女は性欲と必死で戦っていたのであろう。無意識に、本人さえ気づくことなく…。欲望を抑えることが明晰であるはいうに及ばずだ。この種の事件は被害者にも責任がある。罪もある。そこを抜きに不貞を要因とする凄惨事件の防止はない。

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「熱心な研究者」、「子どもたちに優しく、時に厳しく、情熱があった」、「温厚な良い人」など、前園容疑者に悪評はない。事件が起こったからいうわけではないが、それらと女に溺れる性向は別で、女への情熱もあったということだ。むしろ、真面目で思いつめる人間が痴情事件を起こし易い。常識的に二人は男女関係とみるが、そんなの当たり前という現代社会の危さである。

大学を休学して、前園容疑者の居住する勝山市に研究の助手として移住した菅原さんだが、この行動だけを見ても相当の親密度であるのが分かる。下世話な言い方をするなら、前園容疑者に対する入れ込み度が半端でない。いくら研究の手伝いをするとはいえ、自身の大学を休学し、指導担当教諭の居住地に引っ越すなどはかなりのレアケース。

不倫の精算はさまざまケースがある。男が女に飽きられるケース、その反対。妻子を捨てて若い女に溺れるケースも少なくないが、若い女が妻子持ち男に身を託すというのはリスクは大きい。婚姻話が男の主導で成されたとしても、踏み出せないのが妻子という障害である。捨てる決意の男に心変わりの女、その諍いで男は理性を逸す。今回はこのケースと見る。



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