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デブがカッコいい時代!?

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「ハゲがカッコいい」なら、「デブもカッコいい」でなければならないが、デーブはともかく、デブははやカッコいい時代になっているようだ。マツコらデブタレを企業がCMに登用したり、テレビ業界が盛んに露出させる理由は、デブがカッコいいからでは?ハゲと同様、好みの問題もあるが、デブがますますカッコいいと囃されるなら、ダイエッターはいなくなる?

まあ、デブにも種類がある。ハゲにも種類があるように。てことは、カッコいいデブ、カッコいいハゲ、そうではないデブやハゲがいることを念頭におくべきだ。そこで、まずはカッコいいデブとはいかなるデブであるか?夏は暑苦しい、冬はダウンジャケット不要と嘲笑され、虐げられたデブが市民権を得て、カッコいいと持て囃される理由は何だろうか。

「デブとハゲとドブスに栄光あれ!」という社会にエールを贈るべきか否か、その辺りをじっくり考察しておきたい。クルマに轢かれてもハンバーガーを手放さなかったデブがいた。バスケ界にスキンヘッドを流行らせた功労者がいた。「もし、あたしがブスだったら…」と話し始めるドブスなど、彼らの社会的影響力を決してあなどることなどできない。

そうはいっても、自分はハゲになるのはなんでもないが、デブにはなりたくないその理由は、数十キロもの肉襦袢を纏い、負荷をものともせずに歩けるハズがない。さらには、今ある洋服などを捨ててユニクロに行かねばならないのも理由の一つとなろう。自分にとって、ユニクロはデブの用達ブランドである。デブがオシャレをするなら、せいぜい靴と手袋くらいだろう。

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あとは健康上の問題からもデブを避けたい。ママス&パパスのキャス・エリオットが、1974年7月29日にロンドン・パラディアム劇場での公演の後、自室で心筋梗塞により死亡しているのが発見されたが、32歳であった。彼女は傑出した美声の持ち主だったが、あまりにも体重があり過ぎて、体に負荷がかかってしまったのか、睡眠中に死亡したとの検死報告だった。

100キロ超級の彼女の死を機に、デブは危ないとの懸念を抱く。誰しも安らかに逝きたいし、できるなら苦しまずに死にたいものだが、クモ膜下出血、心筋梗塞、尿管結石は、痛みの三大王者と言われている。クモ膜下出血経験者は、後頭部を鈍器で思い切り叩かれたようだといい、救急病院に心筋梗塞で搬送される患者は、多くの搬送の中で最も苦しそうと医師はいう。

尿路結石は経験があるが、クモ膜下出血、心筋梗塞に次ぐ痛みというが、あの痛みは筆舌にて表現できない。上記の痛みと違って発症後に死ぬことはないので、痛みは記憶にとどまっている。キャスのように、就寝中に死ぬというのも理不尽ではあるが、床に入って、気づいたら(気づくことはないが…)死んでいたというのは、痛みのない理想的な死に方であろう。

デブになりたくない理由の中に、「見栄え」という要素は多いが、自分に関してはこの年齢で見た目というのはない。恋人探しの必要もないからだ。世の中には好んでなのか結構デブがいる。デブキャラで売る芸能人はともかく、容姿・容貌も仕事のうちというスターが、デブになるのは単に不摂生ではないかと邪推する。あるとき、ジュリーの近影を見て驚いた。

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沢田研二といえば、若い頃はスリムな美形で、この世のものとは思えぬ美しい顔の持ち主であった。そんな彼が起こした、「イモジュリー事件」がある。1976年6月19日、新幹線車内で、「イモジュリー」と呼ばれたことに腹を立てた沢田が、相手の男性を殴ったり蹴ったりした事件。彼はそれくらいにナルシストだった。以後1ヶ月、自宅で謹慎、76年の紅白も出場しなかった。

事件の詳細だが、男は沢田に面と向かって言ったのではなく、ファン何人かに囲まれているのを見た通りがかりの男が、「ジュリーなんて、イモだろ」と発言し、それに怒った沢田が男のキンタマを掴んだ。やられた男もジュリーのキンタマを掴み返した。どちらのタマが優れていたかは知らぬが、それがもとで双方が殴り合い、つかみ合いになったと言われている。

ジュリーもバカだよ、男の急所であるキンタマを掴むなどは断固御法度。掴み合い(?)に発展するはマチガイない。どうあれ、チヤホヤするファンもいれば、アンチファンもいて当然だろが、そんなで怒る沢田もトッポい男よ。そんな美形男子ジュリーがイモかどうかはさて置き、自分がキンタマげた、いやブッタマげたのは、デブ化したジュリーの姿である。

「こ、こ、これがジュリー?」。人間が経年で太るのは、基礎代謝の低下や運動不足での脂肪の蓄積であり、それは致し方ない部分もあるが、だからといって、太り過ぎは見栄えだけではなく、健康上にも問題ありだ。ジュリーが、「イモ」であることの真偽はわからないが、デブジュリーであるのは誰の目にも疑いようのない事実で、これにはネット住人も容赦ない。

 ・最近の特殊メイクは凄いね。まるで別人だわ
 ・六平直政じゃねえか
 ・若い頃あれだけ美しさとかっこよさを求めてたのに、もうどうでもいいんかな
 ・よ~く見たが、帽子しかジュリーじゃないだろ
 ・どんな不摂生な生活してたんだろ?
 ・よく見るとやはり沢田研二

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太らない体質もあるようだが、経年においても体型維持の芸能人は、やはり節制のたまものであろう。新御三家と言われた郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎は、いずれも60歳を超えたが、かつてのアイドルに節制の様子は見える。顔のシワは増えたにせよ、それほどの激太りはない。中でも郷ひろみは三人のなかでも、美しい体型を維持しており、素晴らしい限りである。

芸能人の多くはナルシストであろう。そのナルシストぶりも若いうちは熱心でも、ひと年過ぎ去れば、「もういいや」となるのか?食べること優先の、食道楽芸能人は結構いる。折角稼いだのだから食べるのは結構だが、食べた分を動いたりで、掃き出すなら問題ないが、そうもいかないのが横着人間。若い頃は自己管理はいらないが、問題は中年以降である。

ジュリーも昭和23年生まれの団塊の世代であり、物のない時代に育ったこともあってか、この世代の特質は食い意地が張っていること。我ながら思うのは、炊飯器のご飯をしゃもじですくい上げた時、小さなご飯の塊が、ぽとりと床の上に落ちた。急いで救い上げて、少しはたいて茶碗の中に入れる。こうした当たり前の行為が、団塊の世代なのである。

子どもの頃に床に落としたご飯の小塊を見た父はいった。「拾って食べなさい。弘法大師は牛糞の上に落ちた米粒を拾って食べたのだよ」と。床といっても土間である。弘法大師がどこの誰か知らないが、親の子への伝聞である。あれ以降、父の言葉が頭に残っている。後の世代の女どもは、「きたない、止めなさい」などと言うが、汚いと思ったことはなかった。

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床に落ちたご飯を拾って食べるのが世代的なものか、自身の特性なのか、父の教えであるのかは定かでない。他人も同じようにするのかしないのかに関わらず、自分にとって、拾って食べるのは自然なことだ。さらには、道端に落ちている一円玉を無視したことはなく間違いなく拾う。拾うだけでなく得をした気になる。何の得にもならないが精神的なものだ。

落ちている1円玉を見つけ、ニヤリする自分を不思議に思うことがある。人間は不思議な生き物だ。自分の行為を自ら説明できないことがしばしばだが、それとて自身の行為である。さて、デブジュリーをカッコいいと思うのか?正直、「思わない」。では、世の中に、「カッコいいデブ」はいる?すぐに閃いたのは森三中の女どもで、女性だから、「カッコいい」でなくかわいい。

ファンではないが、あの屈託のなさがかわいい。ジュリーにもファンがいる。ファンはジュリーをカッコいいと思うだろうが、ファンでない者にとって、かつてのジュリーと今とでは別物である。よって、ファンとアンチによる、「好き・嫌い」、「デブ・非デブ」なる言い合いは不毛で止めた方がいい。好きには好きの、嫌いは嫌いの理由がある。が、今のジュリーにカッコいいは見つからない。

「ジュリーはデブ」は、ファンにとっては痛くも痒くもないだろうが、「暴言許せない」などとムキになるのはオカシイ。彼は普通に見ればデブであり、赤を赤と言ってるに過ぎない。ファンとしての心情と、事象の対立をすべきではない。宗教は批判されて然りの部分はあっても、信者を批判しないように、ジュリーの不摂生を非難はするが、ジュリーを好きというファンを批判はしない。

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デブを改善した人は一様に言う。「これまでが如何に不摂生であったか…」。それが反省の証ならよいことである。ジョギングの光景は日本でも珍しくなくなったが、かつては高カロリー食に寄りがちなアメリカ社会の光景であった。アメリカではデブは要職に就けないとされる。自己責任のお国ゆえに、己の体を管理できない人間が、人を管理できないとの論理。

アメリカの一流企業はデブを役員にはしないのは、明文化というより不文律という。アメリカのデブと日本のデブは桁が違い、日本のデブはアメリカでは平均的だったりする。ヒラリー・クリントンを日本ではデブと見なすが、あちらでは標準形。日本の関取程度はあちらでかわいい、「小デブ」。それほどにアメリカの、「本デブ」は、「百貫デブ (1貫=3.57kg )」である。


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