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インフルエンザの知識

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脳がふやけてもいけないので、そろそろ始めることにする。体もだるく咳が止らないのはまだウィルスが排菌されていないからで、歩くのはダメでも書くことはできる。食事も味を感じない、美味しくない、なので食欲がおちる。歩いてもその分食べれば痩せることはないが、これはこれでバランスがよいということになる。が、今回約1週間食べないで4kg痩せた。

インフルエンザはちょっと熱が高いただの風邪だ。それほど大騒ぎすることでもない。普通の風邪と違うのは、媒体がインフルエンザウィルスであることと、風邪は年中引く可能性があるが、インフルエンザは冬の一時期に爆発的に広がる。感染力も高いので無理して学校や会社に行ったら迷惑になるので、強制的に出勤停止、出席停止措置がとられることになっている。

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何十年ぶりのインフルエンザ、せっかくだからこれを記事にしてしまおう。うつした相手が病院で検査をしたところB型と言われたようで、ならば自分もB型であろう。「私は予防接種をしたのに…」と不満を言っていたが、A型の予防接種をしてもB型にはかかる。自分は風邪やインフルで医者に行く気はさらさらない自然治癒信仰派で、それなりの対処を心掛けている。

そもそもインフルエンザは、医者に診てもらわないと治らない病気なのか?といわれるとそんな事はない。そのためには、インフルエンザ治療のメカニズムを知っておくといい。病院で「インフルエンザ陽性」の診断を受けると、ほぼ100%薬を処方されるが、「タミフル」や「リレンザ」、それに「イナビル」という薬剤である。いずれも2000年代になって製造された。

タミフルは2001年、リレンザは2000年に承認された。09年の大流行を受けて2010年、厚労省が第一三共の「イナビル」を承認すると、処方が1回きりという手軽さ、便利さもあって利用患者が激増。厚生労働省の指針では、2009年に発見された新型のインフルエンザ(H1N1型)に対し、下記のように発表していたが、2010年に承認された「イナビル」は、(H1N1型)にもきくようだ。

インフルエンザの薬が出来る前は、自然治癒しかなかった。人間の身体には、素晴らしい自然治癒力がある。身体に未知の細菌やウィルスが侵入してきた場合、身体の中で、それらと闘う為の「抗体」が作られ、その抗体がインフルエンザウィルスを攻撃し、やっつけてくれる。数多のインフルエンザ処方薬は、インフルエンザを減少させる効果はなく、増殖を抑えるに過ぎない。

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よって、インフルエンザを治してくれるのは、「薬」ではなく「抗体」、つまり、人間が本来持っている「自然治癒力」。インフルエンザを根本的に治療する薬でないなら、何の為に病院に行くのか?上記した、「タミフル」や「リレンザ」はインフルエンザウィルスの増殖を抑える目的にある。インフルエンザウィルスは、感染してからも身体の中でどんどん増殖し続ける。

そのため、早期に薬を飲むことで、症状を最小限に抑えることが可能になる。あくまで早期に服飲するのが大事で、増殖した後に薬を飲んでも効果は薄く、家族感染の可能性も高くなる。それに、高熱や関節の痛み、体のだるさは辛いもので、「ウィルスの増殖を防ぐ」という目的で考えると、「タミフル」や「リレンザ」は、効果的な処方薬といえる。

ウィルスが増え切ってしまわないうちに、1日も早く服用した方が良い。これがインフルエンザにかかって病院に行く目的だが、結論をいえばインフルエンザは病院に行かなくても治せる。が、増殖しきる前の投薬タイミングを知識として知っていれば、薬は大変効果的である。同様に、いったん増殖しきってしまった後にクスリを飲んでも、効果が薄いことも知っておく。

空気感染だから、家族や他者への配慮も大切であろう。ところで今回はB型であったが、A型との違いは?確かにB型はA型に比べてB型の罹患率は低いとされるが、かかると実はとっても厄介。潜伏期間は、A型と同じ1~3日と言われ、短い場合は24時間以内に初期症状が現れ、長い場合には4~5日後に初めて症状が現れる。ただし、A型と比べてインフルエンザと気づきづらい。

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B型も、A型同様に38〜40度の高熱が出ることもあるが、大体が37度〜38度といった微熱程度。熱も出ないから症状も軽く、いいように見えて厄介なのがB型。症状が風邪と類似して気付きにくいためか、知らず知らずのうちに外出し、排菌してしまうため、外出しただけで菌をもらってしまうなんていうこともある。また、B型自身も非常に強い感染力をもっている。

またB型はA型に比べて合併症を引き起こしやすい。B型は発熱が長く続く分、体の中でウイルスと闘うためのいわば戦闘能力が先に弱ってしまうことがあり、特に高齢者では肺炎など二次的な症状が出現しやすくなる。無駄な体力を消耗しないためにも安静にし、早めの就寝をする。インフルエンザにかかると、たいてい医師から、「お風呂には入らないように」って言われる。

1~2日で治る風邪なら良いが、インフルエンザは治るまでに一週間はかかる。衛生的にもどうかとなるが、医師のいう「お風呂に入らないで」の意味とは、体力を消耗してしまうからで、インフルエンザと闘うには体力が必要と。高熱が出ているのは、身体がウィルスと闘っている証拠。お風呂で体力を使いと、ウィルスと闘うための体力が残らなくなってしまう懸念。

病状が良くなるまで避けた方がいい。実は、お風呂に入るタイミングについての判断は、専門家でも意見が分かれる。ならば自己判断に委ね、体力が戻ってないと感じる時は、軽くシャワーを浴びる、暖かいタオルで体を拭く程度にする。身体は熱を出してウィルスと闘う。つまり、ウィルスは熱に弱い。せっかくお風呂に入って温まったなら、身体を冷やさないこと。

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多くの言葉には言葉の元になった語源というものがあって、「インフルエンザ」にも元の意味がある。「インフルエンザ」という呼び名は16世紀のイタリアで付けられた。当時はまだ「感染症が伝染性の病原体によって起きる」という概念が確立しておらず、流行性感冒は何らかの原因で汚れた空気(瘴気、ミアズマ)によって発生するという考え方が主流であった。

流行したのは現在と同じ冬季で、毎年のように流行し春になると終息することから当時の占星術師らは、天体の運行や寒気などの影響によって発生するものだと考えていた。そのため、「星の影響」で起きる病気であるという考え方から、「影響」を意味するラテン語「influentia(英語=influence)」にちなんで、この流行性の感冒をインフルエンザと名付けた。

この語が18世紀にイギリスで流行した際に英語に持ち込まれ、世界的に使用されるようになる。ちなみに、日本語となっている「インフルエンザ」は英語読みで、イタリア語読みは、「インフルエンツァ」となる。日本にインフルエンザなる語句が入ってきたのは幕末で、イタリア語で「影響」を意味するインフルエンザを、明治の人は何と呼んだ(訳した)のか?

「伝兵衛風」、「お染風」などと呼んだようだ。「伝兵衛」、「お染」、いずれも伝染の文字があり、「伝染」を人の名前になぞらえた。「お染」は歌舞伎などの題材になった女性で、物語には恋人の久松や敵役の善六が登場する。そこで当時の人は、「久松留守」、「善六あり」と書いた札を家に貼って、「お染風」が入ってこないおまじないにした人もいたという。

イメージ 6また、電光のようにはやくうつるところから「電光風」と言う人もいると、1891年(明治24年)1月の読売新聞は伝えている。現在、病気の「カゼ」は「風邪」と表記するが、昔は、病気も「風」と書かれた。明治の新聞には、「風気味」とあったり、「風邪」には「ふうじゃ」の読みが振られていた。それにしても、なぜ冬になるとインフルエンザが流行るのか?

インフルエンザウイルスは、1年中地球上に生存しているが、冬に「暴走」する理由として気象条件があげられる。奴は熱に弱く、温度20℃内外、湿度20%内外の低温度・低湿度は、インフルエンザウイルスが空気中に長時間にわたって生息できる最適な環境である。一方、寒い冬は人間にとって、鼻・のど・気管などの血管が収縮し、気道の粘膜細胞を覆っている線毛の動きが鈍くなるのも、奴にとって好都合。

線毛はウイルスや細菌の侵入を防ぐように働くので、その働きが悪くなればウイルスの侵入が早まる。さらに、冬は窓を閉め切った部屋で過ごすことが多いため、感染した患者の咳やくしゃみによってウイルスがまき散らされ、感染が広がりやすくなる。ウイルスが気道の粘膜細胞に付着すると16時間後に1万個、24時間後に100万個の猛スピードで増殖することになる。

これにより粘膜細胞が破壊され、非常に短い潜伏期間でウイルスの強い感染に曝される。インフルエンザウイルスのA型、B型、C型のうち、A型は人間と動物(鳥類、馬、豚など)の共通感染症だ。最初はカモなどの水鳥の腸内に感染する弱毒性のウイルスでしかなかったものが、遺伝子の突然変異によって人間の呼吸器に感染する形質を獲得したようだ。

人間は体内に侵入したウイルスを排除する適応免疫や獲得免疫と呼ぶ免疫機構を備えている。これは恒常性維持と生体防御に大活躍する生体の生命線。そのため、たとえウイルスに感染しても、いったん回復すると抗体が生成されるため、再感染しない。しかし、突然変異を起こしやすいA型は、ウイルスの表面にある2種類の突起、HAとNAの抗原性を毎年変化させる。

免疫防御を巧みにくぐり抜けて生き延び、流行を繰り返す。これを連続抗原変異という。抗原性の変化が大きれば、以前にA型に感染して免疫があっても、再び別のA型の感染を受け、症状も重くなる。流行するインフルエンザといえばA型と思いがちだが、近年は毎年のようにB型も流行の兆しをみせている。早めに診断を確定し、菌をま散らさないことだ。

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